tekuteku-tekutekuの日記

聖書研究と陰謀論

エゼキエル書 2.

エゼキエル書

 

 

 

 

 第2章

 

 

 

 預言者の派遣

 

 彼は私に言った。

 

「人の子よ、あなたの足で立て。わたしはあなたに語ろう。」

 

 彼が私に語った時、霊が私の中に入り、私を我が足で立たせた。

私は私に語り掛ける方の声を聞いた。

彼は私に言った。

 

 「人の子よ、私はあなたをイスラエルの子等のところに、

わたしに反抗した反抗の民のところに遣わそう。

彼等とその父祖達はわたしに背いて、まさにこの日に至っている。

その子等は厚顔で心頑なである。その彼等のところに、私はあなたを遣わそう。

あなたは彼等に言わなければならない。主ャハウェがこう言った、と。

 

 彼等が聞き入れようが、彼等自身が反逆の家だから、

聞き棄てようが、彼等は自分達の只中に預言者がいたことを知るであろう。

 

 あなたは、人の子よ、彼等を恐れてはならない。

あなたに反抗的な者や刺々しい者達がいて、あなたが蠍の上に座すとしても、

彼等の言葉を恐れてはならない。

彼等が反逆の家だからと言って、彼等の言葉を恐れ、彼等の前に怯えてはならない。

彼等が聞き入れようが、彼等自身が反逆の家だから、聞き棄てようが、

あなたは彼等にわが言葉を語らなければならない。

 

 あなたは、人の子よ、わたしがあなたに語ることを聞け。

この反逆の家のように逆らってはならない。

口を開けて、わたしがあなたに与えるものを食べよ。」

 

 見ると、なんと私に向かって一つの手が伸ばされ、

その中には巻物の書があった。彼はそれを我が前で広げた。

それは表も裏も記された巻物で、そこには挽歌と呻きと嘆きが記されていた。

 

 

 

 

 第3章

 

 

 

 彼は私に言った。

 

 「人の子よ、あなたが見出すものを食べよ。

この巻物の書を食べよ。そうして、行ってイスラエルの家に語れ。」

 

 私が口を開くと、彼は私にこの巻物を食べさせた。

彼は私に言った。

 

 「人の子よ、わたしがあなたに与えるこの巻物の書を腹まで飲み込み、

それであなたの体内を満たすがよい。」

 

 私がそれを食べると、それは私の口の中で蜜のように甘くなった。

彼は私に言った。

 

 「人の子よ、さあ、イスラエルの家に赴き、わが言葉をもって彼等に語るがよい。

あなたが遣わされるのは、言語不可解、発音不明瞭な民のところではない。

イスラエルの家である。あなたが遣わされるのは、

あなたの言葉を聞き取れないような、言語不可解、発音不明瞭の民の多くにではない。もし、わたしが彼等のところにあなたを遣わしたならば、

彼等はあなたに聞き従ったであろう。

しかし、イスラエルの家はあなたに聞き従おうとはしない。

彼等はわたしにさえ聞き従おうとはしないのだ。

イスラエルの全家は額が硬い(※頑迷であること。)

彼等は心が頑なである。

そこで、わたしは彼等の顔に合わせてあなたの顔を硬く、

彼等の額に合わせてあなたの額を硬くした。

私はあなたの額をダイヤモンドのように、岩よりも硬くした。

彼等を恐れてはならない。彼等が反逆の家だからといって、

彼等の前に怯えてはならない。」

 

 彼は私に言った。

 

 「人の子よ、わたしがあなたに語るすべての言葉を心に納め、耳に聞き入れよ。

そして、さあ、捕囚民のところ、あなたの民の子等のところに赴き、

彼等が聞き入れようが、聞き棄てようが、彼等にこれ等の言葉を語り、

彼等に言うがよい。主ャハウェがこう言った、と。」

 

 すると、霊が私を引き上げた。

私は背後に、ャハウェの栄光がその場所から上って行く時の

大鳴動の轟き(※大地震のこと)を聞いた。

それはかの生き物の翼が、互いに擦れ合う音、

同じくかの車輪の音、大鳴動の轟きであった。

そして霊が私を引き上げ、私を連れ出したので、

私は我が霊の熱に苦しくなってそこから立ち去ったが、

ャハウェの手が依然として我が上に強くのしかかっていた。

 

 私はケバル河畔に住む、※①テル・アヴィヴの捕囚民のところに行った。

彼等が住むところ、そこに7日間、私は彼等の只中に呆然として座っていた。

 

 

 

❖補足文

(※①テル・アヴィヴアッカド語ティル・アブビ「洪水による丘」のヘブライ語形とみられる。この地名はアッカド語資料では確認されないが、ニップル付近であったろう。捕囚の民の他の居住地名は<エズラ記2:59>、<ネヘミヤ7:61>に列挙される。)

 

 

 

 イスラエルの家の見張り

 

 7日が終わり、ャハウェの言葉が私に臨んで言った。

 

 「人の子よ、わたしはあなたをイスラエルの家の見張りとした。

あなたはわが口から言葉を聞き、わたしについて彼等に警告するがよい。

わたしが邪悪な者に対し、お前は必ず死ぬ、と言う時、

あなたが彼に警告しなかったならば、邪悪な者に語って、

その邪悪の道から離れ、生きるように、と警告しなかったならば、

彼は邪悪な者のまま、その咎の故に死ぬであろう。

そしてわたしは彼の血の責任をあなたの手に求める。

だが、あなたが邪悪な者に警告しても、

彼がその邪悪と邪悪の道から立ち帰らなかったならば、

彼はその咎の故に死ぬであろう。そして、あなたは自分の魂を救う。

義人がその義から身を翻し、不正を働いたならば、わたしは彼の前に躓きを置く。

彼は死ぬであろう。

あなたが彼に警告しなかったので、彼は自分の罪の故に死ぬ。

彼が行った義の行為の数々は思い起こされない。

そしてわたしは彼の血の責任をあなたの手に求めよう。

あなたが義人に罪を犯さないように警告し、彼が罪を犯さなかったとしたら、

義人は必ず生きる。警告を受け入れたからである。

そして、あなたは自分の魂を救う。」

 

 

 

 「家に籠れ」

 

 ャハウェの手が、そこで私の上に臨んだ。彼は私に言った。

 

 「立って、平地に出よ。そこでわたしはあなたと語ろう。」

 

 私は立って、平地に出た。

するとそこに、なんとケバル河畔で見た栄光と同じ

ャハウェの栄光が立ち止まっているではないか。

私はひれ伏した。

すると、霊は私の中に入り、私を我が足で立たせた。

彼は私に語り掛け、私に言った。

 

「戻って、自分の家の中に閉じ籠れ。

あなたは、人の子よ、彼等があなたに綱をかけ、それで縛り上げるであろう。

そこで、あなたは彼等の中に出て行けなくなる。

あなたの舌をわたしは上顎につかせる。

あなたは口が利けなくなり、彼らの為に弁ずる人ではなくなろう。

彼等自身が反逆の家なのだ。

しかし、わたしがあなたと語る時、わたしがあなたの口を開く。

あなたは彼等に言わなければならない、主ャハウェがこう言った、と。

聞き入れる者は聞き入れ、聞き棄てる者は聞き棄てるであろう。

彼等自身が反逆の家なのだ。」