tekuteku-tekutekuの日記

聖書研究と陰謀論

エゼキエル書 3.

エゼキエル書

 

 

 

 

 第4章

 

 

 

 穢れのパン

 

 「あなたは、人の子よ、自ら煉瓦を取れ。

そして、それをあなたの前に据え、その上に一つの町を、

エルサレムを刻み付けるがよい。そして、それに向かって包囲の陣を敷くがよい。

それに向かって※①包囲壁を築き、

それに向かって土塁を盛り上げ、陣営を敷くのである。

さらに、それに向かって周囲に城壁崩しを据えよ。

 

 あなたはまた、自ら鉄板を取れ。

そして、それをあなたとその町の間にある鉄の壁とし、

あなたの顔をそれにはっきりと向けるがよい。

こうして、町は包囲に陥るであろう。

あなたがそれを攻め囲むのである。

そのことがイスラエルの家には徴となる。

 

 あなたは、左脇を下にして横たわれ。

そして、イスラエルの家の咎をその上に置くがよい。

そのようにして横たわる日数の間、あなたは彼等の咎を負わなければならない。

わたしはあなたのため、彼等の咎の年数を日数にして※②390日とする。

そして、あなたは彼等の咎を負わなければならない。

 

あなたがこれらの日数を全うしたら、次に、右脇を下にして横たわるがよい。

あなたは40日間、※④ユダの家の咎を負わなければならない。

わたしはあなたのため、それぞれ1日を一年とした。

あなたは、あなたの顔とまくり上げた腕をエルサレムの包囲の陣にはっきりと向け、

エルサレムについて預言しなければならない。

 

 見よ、わたしはあなたに綱をかける。

あなたは、あなたの包囲の日が全うするまで、寝返りを打ってはならない。

あなたは自ら、小麦、大麦、豆、レンズ豆、黍(きび)、裸麦を取れ。

そして、それらを一つの器に入れ、あなたのためにそれらでパンを作り、

左脇を下にして横たわる日数、すなわち390日間、

あなたはそれを食べなければならない。

あなたが食べる食糧は、重さにして、一日20シェケル

(※1シェケルは10g余。)であって、一定の時にこれを食べなければならない。

あなたが飲む水は升にして6分の1ヒン(※2.5リットル前後。)であって、

一定の時にこれを飲まなければならない。

大麦の早焼きパン(※酵母無しのパン)をあなたは食べなければならない。

それをあなたは彼等の前で人糞のかたまりで焼かなければならない。」

 

 ャハウェは言った。

 

 「このようにして、イスラエルの子等は、

わたしが彼等をそこに追いやる諸国民の中で穢れたパンを食べるであろう。」

 

 そこで私は言った。

 

 「ああ、主ャハウェよ、ご覧のように、

私自身は穢されてはおりませんし、若い頃から今まで、

屍や噛み裂かれた動物を食べず、供犠の残り肉も口にしませんでした。

 

 ャハウェは私に言った。

 

 「見よ、わたしは人糞のかたまりの代わりに牛糞をあなたに与える。

あなたはその上で自分のパンを作るがよい。」

 

 また私に言った。

 

 「人の子よ、見よ、わたしはエルサレムでパンの吊るし棒を砕く。

不安の中、彼等は重さで量ってパンを食べ、

怯えの中、升で量って水を飲むであろう。

かくして、彼等はパンと水にこと欠き、互いにわななくであろう。

彼等はその咎のゆえに腐り果てる。

 

 

 

 

❖補足文

※①包囲壁…包囲壁を築いて町を攻撃する戦法は、アッシリアバビロニアのそれ。

※②390日…この数はソロモンによるエルサレム神殿建立からバビロニア軍による神殿破壊までのおよそ390年に対応するか。この数に基づくならば、4節の「イスラエル」が北イスラエルを指すとは考え難い。但し、70人訳「190」は北イスラエル

念頭に置く。

※③ユダの咎…「ユダの家」の40年間の咎は歴史的に解し得ない。おそらく、4-5節のイスラエルが北イスラエルと解された後の付加。「40」はおそらく象徴的な数字。<民数記14:34参照>

 

 

 ✽少し、パン焼きについて気になったので、「聖書大辞典」より引用します。

 

 ≪ パン焼き backen ≫

 

 主婦の仕事<創世記18:6>とされていたが、男性の職業でもあった。<創世記40:1>、<エレミヤ37:21>では、エルサレムの「パンを作る者の町」。

パンはその日一日分だけ、大体は早朝に焼き上げられた。麦粉が水、塩および前もって発酵させておいた練り粉(パン種)と共にこねられるが、急を要する状況では、エジプト出発時のように無発酵の種入れぬパンが焼かれた

…最も簡素でありながら、今日でもなお状況次第では採用されている製法に従えば、直径20-50センチ厚さ2ミリ-1センチのパン切れを熱灰の上に載せて(場合によっては加熱した石を使用した。)焼き上げる。

後には下から加熱される金属製平鍋や、上方に向かって口径が縮小していて、内側から加熱される粘土質のかまど<創世記15:7>がパン焼き用の器具として使用されるようになった。後者の場合、パン切れは高熱加熱された内壁に張りつけられた。 

 

 となっていました。

つまり、古代だからと言って、普段から人々が、そんな人糞とか牛糞使ってはパンを焼いていないことが分ると思います。ちゃんと衛生面はきちんとしていました。

ャハウェが、イスラエルに対しての咎について、「穢されたパンを食べさせる」と言っていましたが、「魔術」を読まれた方達には、もう理解出来ると思うんですが、この穢されたパンの意味というか、悪魔崇拝者達って、現在でも、儀式のときに「人間の血」のみならず、「人糞」も食べますからね。

 

 預言者エゼキエルに対しても、ャハウェは「あなたには、人糞ではなく、牛糞を…」と言っておられますが、ちょっと皮肉られてるのかな?

エゼキエルが彼等の咎を負わねばならないからなんでしょうけど、なかなか厳しいですね~。