tekuteku-tekutekuの日記

聖書研究と陰謀論

「信じる者は救われる」のか?

信じる者は救われる」のか?

 

 ちょっとこんなタイトルで出してみたんですけども、

最近なんか、有名なユーチューバーの動画でですね、「これこそが聖書の真実」

みたいな、どや顔で作られたものを幾つも目にして考えてしまいました。

それぞれ、かなりよく調べられて動画作成をしているなとは思いますが、彼等は基本的には聖書を信じていないので、はじめからちょっと馬鹿にした雰囲気をかもして説明しているんです。

世界一有名な宗教の聖典ではあるけれど、神についての真理とか、実在については否定的というか、そこはあくまで神話ですよー。みたいな解釈で。

でも、こちらから見ると、「おいおい、そこは誤解しとるやろ、違うだろ、自分の勝手な解釈で物言うとるやろ。」っていうのがちょいちょい見受けられまして、視聴してて腹立ってきました。

多分、本当の聖書研究やっている人達はみんな思っているだろうと思うんだけど、所詮、彼等は「この世の人で、この世を愛している偶像崇拝者だ」ってことを。

イエスが言っている通り、「世の人はわたしを信じない」と。

人気ユーチューバーのほとんどはスピ系を好きですし、宇宙人説を信じていますし、聖書を「神の手紙」だとは信じません。

そして唯一のキリストはイエスであるということも。

 

 また、人気ユーチューバーは「輪廻転生」を信じていますし、日本は神八百万の国なのだから、神に選ばれた国だから、「偶像崇拝」や「自然崇拝」は正しいと言っています。

文化なんだからいいのだとも言っています。

 

 確かに、日本の文化は私も愛しているけど、神については違うと思っています。

みんな騙されていると思っています。

そう、神については世界中が騙されています。

 

 「お前は、死後救われたいから信じるのか?」

いいえ、違います。

自分が最後の審判でどう判定されるのか分かりませんし、自信だってありません。

 

 ただ、学び続けて知ってしまったから、

これしか信じられないと思ってしまったから。

 

私は実は真逆の人間でしたからね。

スピ系大好きで、オカルトも偶像崇拝も、自然崇拝もしていた人間で、

でも心は救われなかった。

求めても求めても、魂は貧しかった。

苦しかった。訳が分からない自分の人生に、起きることに、

問いに答えが欲しかった。

そして、まわりまわって散々遠回りした挙句、聖書にたどり着いて、

でも直ぐに理解出来たわけじゃなくて、そこでもまた8年勉強して、ほっぽり出して、また戻って、

戻った時から本気で一から自分で調べて学ぼうと決意してここまで来ました。

20年くらいですかね。

まだまだ新米クラスですが。

 

「信じる者は救われる」のか?

という問いに、

少なくとも以前の偶像崇拝の馬鹿な私よりは、今の私は救われております。

 

 皆さまは聖書勉強されていかがでしょうか?

 

 

 

 

マタイによる福音書 22.

【マタイによる福音書】

 

 

 

 22.

 

 

 

 盛大な婚礼の譬え

 

 するとイエスは答えて、再び譬えで彼等に語って言った。

 

 「天の王国は、自分の息子のために婚礼を催す一人の王と同じであると言える。

さて、彼はその僕達を遣わし、婚礼への招待客を招こうとした。

しかし彼等は来ようとはしなかった。彼はもう一度他の僕達を遣わし、言った。

『招待客たちに言え。

見よ、私は自分の催す夕食を用意した。

私の雄牛と肥えた家畜とは屠られ、用意は万端整った。さあ、婚礼に来て欲しい。

と。』

 

 しかし、彼等は意に介さず、ある者は自分の持つ畑に、ある者は自分の商売に出かけて行った。他の者達は、王の僕達を捕まえて暴行を加え、かつ殺してしまった。

そこで王は怒って、自分の軍隊を派遣し、それらの人殺し共を滅ぼしてしまい、また彼等の都を焼き払ってしまった。

その後、彼はその僕達に言う。

『婚礼の用意は整った。しかし招待された者共は相応しくなかった。

そこで街路の四辻へ行って、お前達が出会う者達をことごとく、婚礼に招待するのだ。』

そこでそれらの僕達は街路に出て行って、悪人であれ、善人であれ、見つけた者はすべて集めて来た。

そこで婚礼は列席者で一杯になった。

 

 ところが、王が列席者たち達を謁見しようと入って来ると、そこに婚礼の衣服を着ていない者を一人見つけた。そこで王は彼に言った。

『友よ、あなたはどういうわけで、婚礼の衣服を身に着けずにここへ入って来たのか。』

しかし彼は黙っていた。その後、王は仕えの者達に言った。

『この者の両足と両手を縛り、外の闇の中へこの者を放り出せ。

そこでは嘆きと歯ぎしりとがあるであろう。』

まことに、多くの者が召されるが、選ばれる者は少ない。」

 

 

 

 

 納税問答

 

 その時、ファリサイ人達がやって来て、どのようにして言葉尻を捕らえて彼を罠にはめたらよいか、協議した。

そして彼等は、※①ヘロデ党の者達と共に彼等の弟子達を彼のもとへ遣わして言う。

 

 「先生、私共はあなた様が真実な方でいらして、真実に神の道を教えておられ、誰をはばかることもない方であることを存じ上げております。

なぜならばあなた様は、外観で人をえこひいきなさることがないからです。

ところであなた様にはどう思われるか、私共に仰ってください。

カエサルに税金を払うことは許されているのでしょうか、いないのでしょうか。」

 

 しかしイエスは悪意を知って言った。

 

 「お前達はなぜわたしを試みるのか、偽善者共よ。

わたしに人頭税の貨幣を見せよ。」

 

 そこで彼等は彼に、デナリオン貨幣を持って来た。すると彼は彼等に言う。

 

 「これは誰の像か、また誰の銘か。」

 

 彼等は彼に言う。

 

 「カエサルのです。」

 

 そこで彼は彼等に言う。

 

 「だから、カエサルのものはカエサルに与えよ、

しかし神のものは神に与えよ。」

 

 すると彼等は、これを聞いて驚き、また彼を残して立ち去って行った。

 

 

 

❖補足文

(✤<マタイ12:13ー17>にて解説してあるのでこちらを振り返ってくだしませ。

※①ヘロデ党…ガリラヤの領主ヘロデ・アンティパスの追随者集団を指していると思われるが、詳細は不明。ローマおよびヘレニズムの崇拝者集団であり、社会の貧民層ではなかったことは確かであろう。)

 

 

 

 

 復活問答

 

 その日、※②サドカイ人達が彼のもとにやって来た。

甦りはないと言っている者達である。そして彼に尋ねて言った。

 

 「先生、モーセは次のように言いました。

 もしある人が子供を残さずに死んだ場合、その弟がその妻と姻戚して結婚し、自分の兄の子孫を起こすであろう。

ところで、私共のもとに7人の兄弟がいました。

そこで長男は結婚しましたが死んでしまいました。

そして、彼は子孫がありませんでしたので、その妻を弟に残しました。

二番目も三番目も同様で、最後の七番目まで去りました。

そして皆の最後に、その女が死にました。

そこで、甦りにおいて、彼女は7人のうちの誰の妻なのでしょう。

というのも、皆が彼女を妻にしたからです。」

 

 そこでイエスは答えて彼等に言った。

 

 「あなた達は聖書も神の力も知らないからこそ、そのように誤っているのだ。

なぜならば、甦りにおいては、人は娶ることも嫁ぐこともしない。

むしろ天の御使い達のようだからである。

また、死人達の甦りについては、あなた達は神によってわたし達に次のように言われていることを読んだことがないのか。

 このわたしがアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。

※③神は死人達の神などではなく、生ける者達の神である。

 

 なお、群衆はこれを聞き、彼の答えに仰天していた。

 

 

 

※②サドカイ人…サドカイ派のこと。祭司長達と長老達の最高法院グループ、およびそれの母胎の貴族階級を中心としたメンバーとする党派。現行の支配体制を維持しようとするのが目的。モーセ5書のみに基づき、その「近代化」を排除する。従って、復活や終末や最後の審判などを認めない。但し現実的には、律法を祭り上げる態度に近い。この派の成員達を「サドカイ人」と呼ぶ。

 

 ✤✤まるで現在のエリート集団そのもの、ユダヤシオニストですよね。

 

※③神は~生ける者達雄神である。…つまり、だからこそアブラハムやイサクやヤコブは「甦って」今も生きているのだ、すなわち当然ながら「甦り」はあるのだ。ということ。)

 

 

 

 最大の掟

 

 しかしファリサイ人達は、彼がサドカイ人達の口をつぐませたと聞き、一つのところに集まった。そして彼等の中の一人で律法学者である者が、彼を試みようとして彼に尋ねた。

 

 「先生、律法の中では、どの掟が最も大いなる掟でしょうか。」

 

 するとイエスは彼に言った。

 

 「お前は、お前の神なる主を、

お前の心を尽くしつつ、

お前のいのちを尽くしつつ、

お前の想いを尽くしつつ愛するであろう。

これが最も大いなる、そして第一の掟である。

第二の掟もこれと同じである。

 

 お前は、お前の隣人をお前自身として愛するであろう。

この二つの掟に、律法と預言者達のすべてが掛かっている。」

 

 

 

 

 ダビデの子キリスト論への反論

 

 そしてファリサイ人達が集まっている時、イエスは彼等に尋ねて言った。

 

 「あなた達はキリストについてどう思うか。彼は誰の子か。」

 

 彼等は彼に言った。

 

 「ダビデの子だ。」

 

 彼は彼等に言う。

 

 「それではどうしてダビデは聖霊のうちで彼を主と呼び、次のように言っているのか。

 

 ※④主はわが主に言われた。

 

 『わたしの右に座せ、

わたしがお前の敵をお前の足下に据えるまで。』

 

 そこで、もしダビデが彼を『主』と呼んでいるなら、

どうして彼はダビデの子なのか。」

 

 すると誰一人、彼に一言も答えることが出来なかった。

またこの日から、誰もこれ以上彼にあえて尋ねることはしなかった。

 

 

※④主はわが主に言われた…最初の「主」は神自身のこと、次の「主」はキリストのこと。

✤つまり、ダビデの子孫の家系としてイエスは誕生しているのだけど、ダビデの子ではないよね。ダビデ自身がキリストをわが「主」と呼んでいるのだから。)

 

 

 

マタイによる福音書 21.

【マタイによる福音書】

 

 

 

 21.

 

 エルサレム入場

 

 さて、彼等がエルサレムに近づき、オリーブ山に沿うベトファゲ(※オリーブ山中の村)にやって来たその時に、イエスは二人の弟子を遣わして彼等に言った。

 

 「あなた達の見ている、あの向こうの村に赴くのだ。すると、あなた達はすぐさま、繋がれている一頭の雄ロバと、それと共に居る一頭の子ロバを見つけるであろう。

それらをほどいてわたしのところに連れて来るがよい。

そしてもし誰かがあなた達に何か言うならば、『主がこれらを必要とされているのです。』

と言うのだ。すると彼は、すぐにそれらを渡してくれるであろう。」

 

 このことが起ったのは、預言者達に言われたことが満ちるためである。

すなわち、

 

 あなた達、シオンの娘に言え、

見よ、あなたの王があなたの所にやって来る。

柔和で、ロバの背に乗って

荷ロバの子である子ロバに乗って。<イザヤ62:11>~<ゼカリヤ9:9>

 

 そこで、弟子達は行って、イエスが彼等に命じたようにしながら、ロバと子ロバを引いて来た。そして、彼等はそれらの上に衣服を敷いた。

そして彼はそれらの上に乗った。

すると、大群衆が自らの衣服を路上に敷き、また他の人々も木の大枝を切って来て、路上に敷き始めた。

また、彼よりも先にそれに従う者達も、叫び続けて言った。

 

 「※①ダビデの子ホサンナ、

主の名によりて来たる者に祝福あれ。

いと高きところにホサンナ。」

 

 そして彼がエルサレムに入ると、全部が動転して言った。

 

 「こいつは何者だ。」

 

 一方、群衆は言い続けた。

 

 「これはガリラヤのナザレ出身者の預言者イエスだ。」

 

 

 

 

❖補足文

(<マルコ11:1-11>にて解説した通り。です。

※①ダビデの子ホサンナ…元来ヘブライ語の「ホーシーアー・ンナー」アラム語の「ホーシャー・ナー」「ああ、救い給え」を意味する。元来祈祷の表現だが、やがて典礼的歓呼の声ともなった。)

 

 

 

 

 神殿への批判行動

 

 そしてイエスは神殿境内に入った。

そこで彼は神殿境内で売り買いする者達全員を追い出し、両替人達の台と鳩を売る者達の椅子とをひっくり返した。

そして彼は彼等に言う。

 

 「聖書には次のように書かれている。

わたしの家は、祈りの家と呼ばれるであろう。<イザヤ56:7>

それなのにお前達は、それを強盗共の巣にしている。<エレミヤ7:11>

 

 

 

 

 

 子供達の歓呼

 

 すると神殿境内にいる盲人達と足の萎えた者達とが彼に近寄って来た。

そこで彼は彼等を癒した。

しかし祭司長達と律法学者達は、彼がなした驚くべき業と、神殿境内で叫びながら

「ダビデの子にホサンナ」と言っている子供達とを見て激しく怒り、彼に言った。

 

 「これらの者達が何を言っているのか、お前には聞こえているのか。」

 

 するとイエスは彼等に言う。

 

 「聞こえている。

あなた達は、次のように書いてあるのを読んだことがないのか。

 

 嬰児と乳飲み子の口にこそ、わたしを賛美を与えよう。<詩編8:3>」

 

 そしてイエスは彼等を置き去りにして、都から出てベタニアに行き、そこで宿をとった。

 

 

 

 

 いちじくの木への呪い

 

 さて、朝早く都に戻る時、彼は空腹をおぼえた。

そして一本のいちじくの木を路上に見て、そこへ行った。

しかしその木には、葉の他には何も見出せなかった。

そこで彼は木に言う。

 

「今から永遠に、お前から実が生じないように」

 

 するといちじくの木はたちどころに枯れた。

そして弟子達はこれを見て驚き、言った。

 

『なぜ、いちじくの木はたちどころに枯れてしまったのですか。」

 

 するとイエスは答えて彼等に言った。

 

  「アーメン、わたしはあなた達に言う。

もしあなた達が信仰を持ち、決して疑わないのならば、あなた達はこのいちじくの木に生じたようなことをなしうるだけではなく、たとえあなた達がこの山に、

『引き抜かれて、海に投げ込まれてしまえ。』

と言っても、そうなるであろう。

そして、祈りの中で信じて求める一切のものを、あなた達は受け取るであろう。」

 

 

 

❖(✤こちらも、マルコ11章にて解説しておりますので振り返ってご覧ください。)

 

 

 

 権威問答

 

 さて、イエスが神殿境内にやって来ると、祭司長達と民の長老達とが、居る彼に近寄って来て言った。

 

 「お前は何の権限を持ってこのようなことをするのか。

それに、このような権威を一体誰がお前に与えたのか。」

 

 するとイエスは答えて彼等に言った。

 

 「このわたしもまた、あなた達に一つ尋ねよう。

その答えをわたしに言ってくれるなら、

このわたしもまた、自分がどのような権威でこれらの事をしているのか、

あなた達に言おう。

 

ヨハネの洗礼はどこから来たのか。

天からのものであったか、それとも人間からのものであったか。」

 

 すると彼等はお互いの間で論じ合いながら言った。

 

「俺達がもし『天からのもの』だと言うならば、『ではなぜ彼を信じなかったのか』と彼は俺達に言うだろう。

他方、もし『人間からのもの』だと言うとしたら、俺達は民衆を恐れている。なぜなら皆がヨハネを預言者とみなしているからだ。

そこで彼等はイエスに答えて言った。

 

 「私達は知らない。」

 

 すると彼の方でもまた彼等に言った。

 

 「このわたしも、どんな権威でこれらのことをするのか、あなた達に言わない。」

 

 

 

 

 二人の兄弟

 

 「そこであなた達はどう思うか。ある人が二人子供を持っていた。

そこで彼は長男のところに行き、言った。

『子よ、今日、葡萄園へ行って働きなさい。』

しかし長男は答えて言った。

 『私はいやだ。』

しかし長男はその後思い直して、行った。

 

 ところでその人は別の子のところへ行って、同じように言った。

するとこの子は答えて言った。

『主よ、まいります。』

しかしこの子は行かなかった。

二人のうちどちらが、父の意志を行ったか。」

 

 彼等は言う。

 

 「兄の方だ。」

 

 イエスは彼等に言う。

 

 「アーメン、わたしはあなた達に言う。

徴税人と売春婦達の方が、あなた達より先に神の王国に入る。

なぜならば、ヨハネは義の道を示しながらあなた達のところに来たが、

あなた達は彼を信じようという気にはならなかった。

だが徴税人と売春婦達は彼を信じた。

あなた達はしかし、それを見ていながらも、後日思い直して彼を信じることをしなかった。」

 

 

 

 

 悪しき農夫達の譬え

 

 「あなた達は、他の譬えを聞け。

一人の家の主人がいた。彼は葡萄園を造り、そのまわりに垣根を設け、その中に浮けぶねを掘り、見張りやぐらを建て、それを農夫達に貸して旅立った。

さて、収穫の時が近づいた時、彼は自分の僕達を農夫に遣わして、彼の収穫を受け取ろうとした。

ところが農夫達は、彼の僕達を捕らえ、ある者を殴り、ある者を殺し、ある者を石撃ちにした。

彼は再び、他の僕達を彼等のところに遣わした。その数は初めの場合より多かった。

しかし農夫達は彼等に対しても同じようにした。

そこでついに彼は、彼等のもとへ彼の息子を遣わして、言った。

『私の息子なら、彼等もはばかるところがあるだろう。』

しかし農夫達は、その息子を見て、お互いの間で言った。

『こいつは跡取りだ。さあ、こいつも殺してしまおう。

そうすれば彼の財産が俺達の手に入る。』

そして彼を捕らえて葡萄園の外に投げ棄て、殺してしまった。

そこで葡萄園の主人がやって来る時、彼は他の農夫達に対してどうするであろうか。」

 

 彼は彼等に言う。

 

 「悪い彼等を悪辣な仕方で滅ぼしてしまい、葡萄園は、刈り入れ時に収穫物をまともに彼に納める、他の農夫達に貸すであろう。」

 

 イエスは彼等に言う。

 

 「お前達は聖書の中で次の個所を読んだことがないのか。

 

 家造り達の棄てた石、

それこそが隅の親石になった。

これは主がなされたことで、

彼等の目にはただ驚きである。<詩編118:22-23>

 

 このゆえにわたしはお前達に言う。

神の王国はお前達から取り上げられ、王国の実を結ぶ一つの民に与えられるであろう。

そしてこの石の上に落ちる者は粉々にされるであろう。

また、この落ちる石の下になる者は、押しつぶされるであろう。」

 

 すると、祭司長達とファリサイ人達は、彼の譬えを聞き、彼が自分達について語っているのがわかった。そこで彼等は彼を捕まえようとしたものの、群衆を恐れた。

群衆は彼を預言者であると見なしていたからである。

 

 

 

❖(✤こちらもマルコ第13章の解説をお読みください。)

 

 

 

マタイによる福音書 20.

【マタイによる福音書】

 

 

 

 

 20.

 

 

 

 葡萄園の労働者達とその主人の譬え

 

 「したがって、天の王国は次のような家の主人と同じである。

 

 つまり彼は、自分の葡萄園に労働者を雇おうとして、夜が明けると同時に外へ出て行った。彼は、労働者達と一日1デナリオンの約束をし、彼等を彼の葡萄園に遣わした。

また彼は、第三刻頃(午後9時頃)出て行くと、仕事もなく市場に立っている他の者達を見、その者達に言った。

『君達も葡萄園へ行きなさい。そうすればそれなりのものをやるから。』

そこで彼等は葡萄園へ赴いた。

更に彼は再び第六刻頃(正午頃)と第九刻頃(午後3時頃)に出て行って、同じようにした。

彼はまた第十一刻頃(午後5時頃)出て行くと、他の者達が依然として立っているのに気が付いた。そこで彼は彼等に言う。

 『何故君たちはここで一日中、何もしないで立っているのか。』

彼等は彼に言う。

 『誰も俺達を雇ってくれないから。』

彼は彼等に言う。

 『君達も葡萄園へ行きなさい。』

夕方になって、葡萄園の主人は彼の管理人に言う。

 『労働者達を呼んで、最後の者達から始めて最初の者達に至るまで、彼等に賃金を払うのだ。』

そこで、第十一刻頃雇われた者達がやって来て、一人1デナリオンずつもらった。

そこで最初に雇われた者達がやって来て、もっと多くもらえるだろうと胸算用した。

しかしその彼等もまた1デナリオンずつしかもらえなかった。

そこで受け取ると、彼等は家の主人に対して不満を漏らして言った。

 『この最後に来た奴らは、1時間しか働かなかった。それなのにあなたは、こいつらを、日中の辛さと暑さにもめげずに働いた俺達と同じように扱った。』

しかし彼は、彼等の一人に対して答えて言った。

 『友よ、私は君に対して不正を行ってはいない。君は私と1デナリオンの約束をしたではないか。君の取り分を取ってとっとと行け。

私はこの最後の者にも、君に対してと同じように払ってやりたいのだ。

あるいは私のものについて、私が好きなようにするのがいけないとでも言うのか。

それとも、私が寛大なものだから、君の目が邪になったのか。』

 

 このように、最初の者達は最後の者達になるであろう。

そして最後の者達は最初の者達になるであろう。」

 

 

 

❖補足文

 (✤✤この章については解説はありませんでした。なので以下は私の解釈です。

この章は、19章の「信従の報い」の続きのイエス言葉になるのですが、この譬え話では、最初に雇われた労働者の「多く働いたのだからその分の分け前をほしい」という言い分は普通は最もな意見で、この主人は最後に雇われた者達に対して寛大すぎて不公平だと思ってしまうのだけれど、これは天の王国についての譬えなので、天の王国の主人とは誰かといえば、ヤハウェになりますから、簡単にいえば、これぐらいに寛大(憐み深い)のだということになりますよね。

最初の者が最後に、最後の者が最初にという意味については、邪で欲張りな者は最後に、素直な者は最初になるということでしょうか。)

 

 

 

 

 第三回受難復活予告

 

 なお、イエスはエルサレムにのぼる時、12人の弟子達を彼等だけ別に脇へ連れて行き、道すがら彼等に言った。

 

 「見よ、わたし達はエルサレムにのぼる。すると人の子は祭司長達や律法学者達に売り渡される。そして彼等は彼を死をもって断罪し、異邦人達に引き渡すであろう。

それは、彼をなぶりものにし、鞭打ち、そして十字架につけるためである。

そして三日後に、彼は起こされるであろう。」

 

 

 

 

 ゼべタイの子等の母の願い

 

 その時、ゼべタイの子等の母がその息子達と共に彼のところにやって来て、

彼を伏し拝み、何事かを彼に乞い願おうとした。

そこで彼は彼女に言った。

 

 「何が欲しいのか。」

 

 彼女は彼に言った。

 

 「これら私の2人の息子共が、あなた様の王国で、

一人はあなた様の右に、もう一人はあなた様の左に座れるようにして下さい。」

 

 しかしイエスは答えて言った。

 

 「あなた達は何を願っているのか分かっていない。

あなた達はわたしが飲もうとしている杯を飲むことが出来るのか。」

 

 彼等は彼に言う。

 

 「私達にはできます。」

 

 彼は彼等に言う。

 

 「なるほど、わたしの杯をあなた達も飲むことになるであろう。

しかし、わたしの右、そして左に座ることは、わたしがこれを許してやれることではなく、わたしの父によって備えられている者のみに与えられるのである。」

 

 すると10人はこれを聞き、2人の兄弟に対して激しく怒った。

 

 

 

 弟子の倫理、続

 

 しかしイエスは彼等を呼び寄せ、彼等に言った。

 

 「あなた達が知っている通り、異邦人達の支配者共は、彼等を暴圧で支配し、

異邦人達の尊大な者共は、彼等に圧制を加えている。

しかしあなた達の間ではそうではないであろう。

むしろ、あなた達の間で大いなる者になりたいと思う者は、

あなた達に仕える者となるであろう。

また、あなた達の間で筆頭でありたいと思う者は、

あなた達の奴隷になるであろう。

それはちょうど、人の子が仕えられるためではなく、

仕えるために来たのと同じである。

そしてまた、彼が自分の命を多くの人のための身代金として

与えるために来たのと同じである。」

 

 

 

 

 エリコの盲人達の癒し

 

 さて、彼等がエリコから出て来ると、多くの群衆が彼に従った。

そして見よ、道端に座っていて、イエスが通り過ぎると聞いた二2人の盲人が叫んで言った。

 

 「主よ、ダビデの子よ、俺達に憐みを。」

 

 しかし群衆は黙らせようとして彼等を𠮟りつけた。

だが、彼等はより一層叫んで言った。

 

 「主よ、ダビデの子よ、俺達に憐みを。」

 

 そこでイエスは立ち止まって彼等を呼び、言った。

 

 「何をしてほしいのか。」

 

 彼等は彼に言う。

 

 「主よ、俺達の目が開くことです。」

 

 そこでイエスは腸がちぎれる思いがし、彼等の眼に触れた。

すると彼等はすぐさま見えるようになり、イエスに従った。

 

 

 

 

マタイによる福音書 19.

【マタイによる福音書】

 

 

 

 

 19.

 

 

 

 離縁問答

 

 さて、イエスがこれらの言葉を語り終えた時、ガリラヤを立ち退いて、ヨルダンの彼方のユダヤ人の地域へやって来た。

すると多くの群衆が彼に従って来た。そこで彼は、彼等をその場所で癒した。

すると何人かのファリサイ人達が近寄って来て、彼を試みようとして言った。

 

 「どのような理由であれ、人が自分の妻を離縁するのは、許されているのですか。」

 

 そこで彼は彼等に答えて言った。

 

 「あなた達は、創造者が、初めから彼等を男と女に造られた<創世記1:27>というのを、読んだことがないのか。

また神は言われた。このゆえに人は父と母を棄てるであろう。そして自分の女に結び付くであろう。こうして二人は一つの身になるであろう。<創世記2:24>

だから、彼等はもはや二つではなく、一つの身なのである。

従って、神が一つの軛に合わせられたものを、人間が離してはならない。」

 

 彼等は彼に言う。

 

 「それでは何故、モーセは離縁状を与えて彼女を離縁する<申命記24:1>ことを指示したのですか。」

 

 彼は彼等に言う。

 

 「モーセは、あなた達の心が頑なだから、あなた達が自分の妻を離縁することを許したのだ。しかし、初めからそのようではなかった。

わたしは、あなた達に言う。

淫行以外のゆえで自分の妻を離縁し、加えて他の女を娶る者は、姦淫する者である。」

 

 

 

 

❖補足文

(分かりにくいので補足しますと、✤あなた達の心が頑なだから~そのようではなかった。✤の部分、つまり、創世記で神が語られているように、神によって結ばれた夫婦は一つなのだから、人間が勝手に離縁してはならないのに、言うことを聞かないので、モーセはそれを赦していた。ということですね。キリスト教ではよく、この離婚問題においては議論されているようですが、難しい部分ありますね。)

 

 

 

 独身者

 

 彼の弟子達が言う。

 

 「もし妻とのことがそのような具合なら、人は結婚して何もいいことはありません。」

 

 そこで彼は彼等に言った。

 

 「以下の言葉は全ての者が把握するものではなく、授けられた者だけが把握するのである。

つまり、※①母の胎からしてそのように生まれた去勢者があり、

また※②人間達に去勢させられた去勢者(宦官)があり、

天の王国のゆえに自らを去勢した去勢者がいる。

把握することの出来る者は把握せよ。

 

 

 

 ❖※①母の胎からしてそのように生まれた去勢者…肉体的性不能者。

※②人間達に去勢させられた去勢者~出来る者は把握せよ。…天の王国の任務に仕えるために、独身を維持した者の意であろう。但し、全員がそうなれと言われているのではない、というのが、授けられた者だけが把握する、出来る者の主旨。

なお、去勢された者は、伝統的にユダヤ教共同体から閉め出されていた。<申命記23:2口語訳1節><レビ記22:24参照>。譬え比喩的にではあれ、この語の肯定的な使用は注目に値する。)

 

 

 

 子供達への祝福

 

 その時、イエスのところに子供達が連れて来られた。

彼に両手を子供達に置いて祈ってもらおうというのである。

しかし弟子達は彼等を𠮟りつけた。そこでイエスは言った。

 

 「子供達をそのままにさせておきなさい。

そして彼等がわたしのところに来るのを邪魔してはならない。

なぜならば、天の王国とは、このような者達のものだからである。」

 

 そして彼は、彼等に両手を置いて、そこから去って行った。

 

 

 

 富める若者

 

 さて、見よ、ある者が彼のもとへやって来た。

 

 「先生、永遠の命を手にするためには、私はどのような善いことを行えばよいのでしょう。」

 

 しかしイエスは彼に言った。

 

 「なぜ善いことについてわたしに尋ねるのか。

善き者は一者のみである。

もしあなたが命に入りたいと思うなら、掟を守るが良い。」

 

 彼はイエスに言う。

 

 「どの掟ですか。」

 

 そこでイエスは言った。

 

 「お前は殺すことはないであろう、姦淫することはないであろう、

盗むことはないであろう、偽証することはないであろう。

父と母を敬え、そしてお前は、お前の隣人をお前自身として愛するであろう

(※以上は、十戒~申命記、出エジプト、レビ記からのイエスの引用)

 

 その若者はイエスに言う。

 

 「それらはすべて守ってきました。まだ何が足りないのでしょう。」

 

 イエスは彼に言った。

 

 「もしあなたが全き者でありたいと思うなら、

行って、自分の財産を売り払って、これらの貧しい者に与えなさい。

そうすればあなたは、天に宝を持とう。

そうして私に従って来なさい。」

 

 若者はこの言葉を聞いて、悲しみのうちに去って行った。

なぜなら彼は、たくさんの資産を持っていたからである。

 

 

 

 富の危険

 

 他方、イエスはその弟子達に言った。 

 

「アーメン、わたしはあなた達に言う。

金持ちが天の王国に入ることは大変難しいであろう。

また、重ねてわたしはあなた達に言う。

金持ちが神の王国に入るよりは、

らくだが針の孔(あな)を通り抜ける方がまだ易しい。」

 

 弟子達はこれを聞いて、甚だしく仰天して言った。

 

 「では、一体誰が救われるだろうか。」

 

 しかしイエスは彼等に言った。

 

 「これは人間にはできない。

 しかし、神には何でも出来る。」

 

 

 

 信従の報い

 

 その時ペトロが答えて彼に言った。

 

 「御覧下さい、この私達は全てを棄ててあなたに従いました。

そこで、私達は何を得ることができるのでしょうか。」

 

 そこでイエスは彼等に言った。

 

 「アーメン、わたしはあなた達に言う。

人の子が彼の栄光の位に座する再生の時には、

わたしに従って来たあなた達もまた、12の位に座して、

イスラエルの12の部族を審くであろう。

また、わたしの名ゆえに家々、兄弟達、姉妹達、父、母、子供達、

またはまたは農地を棄てた者はすべて、それらの200倍を受けるだあろうし、

また永遠の命を継ぐであろう。

しかし、最初の者の多くが最後の者となり、

最後の者の多くが最初の者となるであろう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マタイによる福音書 18.

【マタイによる福音書】

 

 

 

 

18.

 

 

 

 幼 子

 

 その時、弟子達がイエスに近づき、言った。

 

 「天の王国では、一体誰が最も大いなる者なのですか。」

 

 そこで彼は、一人の子供を呼び寄せ、

その子を彼等の真ん中に立たせ、そして言った。

 

 「アーメン、わたしはあなた達にに言う。

もし心を翻さず、子供達のようにならないのであれば、

あなた達は決して天の王国に入ることはない。

従って、この子供のように自分自身を低くする者、

その者こそ天の王国では最も大いなる者である。

そして、この子供一人をわたしの名ゆえに受け入れる者は、

わたしを受け入れるのである。」

 

 

 

 躓きに面して

 

 「だが、わたしを信ずるこれらの小さい者達の一人でも躓かせる者は、

※①その首にロバの碾き臼を下げられて、海の深みに沈められた方が、

彼にとってはより良い。

この世は禍だ。もろもろの躓きゆえに。

なぜなら、もろもろの躓きは、やって来ないわけには行かない。

しかし、禍だ。

自分を通して躓きがやって来る、その当の人は。

 

 そこで、もしあなたの一方の手あるいは足があなたを躓かせるなら、

それを切り取り、捨ててしまえ。

両の手あるいは両の足を持って永遠の火の中に投げ込まれるよりも、

手を欠いて、あるいは足なしで、命に入る方があなたにとってはましである。

また、もしあなたの目があなたを躓かせるなら、それを抉り取り捨ててしまえ。

両の目を持って火のゲヘナに投げ込まれるよりも、

片目だけで命に入る方があなたにとってはましである

 

 

 

❖補足文

※①その首にロバの碾き臼…穀物を挽くための道具。上石を下石から成るが、前者をロバが引いて回転さす。上石の中心には穴があるため、首に下げるというイメージが可能になる。)

 

 

 

 小さい者達の守護天使

 

 「✤心して、これらの小さい者達の一人を蔑むことのないようにせよ。

なぜなら、わたしはあなた達に言う。

天にいる彼等のための御使い達は、

天におられるわたしの父の顔を常に見ているからである。✤」

 

 

 

(✤✤このイエスの御言葉ゆえにというと語弊があるかもしれませんが、悪魔崇拝者達が何故ことごとく赤子や子供を虐待し、残酷に殺すのかは、言わずもがなということでしょう。)

 

 

 

 

 迷える羊の諺

 

 「あなた達はどう思うか。

もしある人に100匹の羊がいて、そのうちの1匹がさ迷い出たら、

彼は99匹を山に残しておき、出かけて行って、

さ迷い出た1匹を探さないであろうか。

そして、もしそれを見出したとなれば、

アーメン、わたしはあなた達に言う。

さ迷い出なかった99匹よりも、むしろその1匹のゆえに、彼は喜ぶ。

このように、これらの小さい者達のうちの一人でも滅ぶことは、

天におられるあなた達の父の意志ではない。」

 

 

 

 

 兄弟の罪

 

 「また、もしあなたの兄弟があなたに対して罪を犯したならば、

行って、あなたと彼だけの間で、彼を諭せ。

もし彼があなたに聞き従うならば、あなたは自分の兄弟をかち得たのである。

もし彼が聞き従わないならば、あなたと共にもう一人か二人を連れて行け。

※②二人ないし三人の証人の口で、全ての事柄が確立されるためである。

もし彼が彼等にも聞き従わないならば、教会に告げよ。

そして、彼が教会にも従わないならば、彼はあなたにとって異邦人および徴税人のようになるように。

 

 アーメン、わたしはあなた達に言う。

あなた達が地上で結ぶところのものは、天上でも結ばれたものとなるであろう。

重ねて、アーメン。

わたしはあなた達に言う。

あなた達のうちの二人が、自分達の願い求めることについて地上で一致するなら、それが何であれ、天におられるわたしの父が、実現させて下さるであろう。

なぜなら、わたしの名のもとに二人あるいは三人が集まっているところでは、

彼等の只中にわたしがいるからである。」

 

 その時、ペトロが近寄って来て彼に言った。

 

 「主よ、わたしの兄弟が私に対して罪を犯した場合、私は何度まで彼を赦すべきなのでしょうか。7度までですか。」

 

 イエスは彼に言う。

 

 「わたしはあなたに、7度までで良いなどとは言わない。

7の70倍までだ。」

 

 

 

※②二人ないし三人の証人~確率される…<申命記19:15>

 

 <申命記19:5>

 

 偽証の排除

 

 どのような咎、どのような罪科であれ、全ての人が犯す罪については、唯一人の証人によって立証されてはならない。二人または三人の証人の証言によって、ことが立証されなければならない

             ) 

         

 

 

 

 悪しき僕の譬え

 

 「このゆえに、天の王国は、一人の王である人物と同じであるといえる。

彼は自分の僕達と決済しようと思った。

そこで彼が決済を始めると、彼のもとに、※③1万タラントンもの借金がある者が連れて来られた。しかし彼が返済できなかったので、主人は彼に、自分の妻も子供達もすべての所有物も売り払って、返済するよう命じた。

そこで彼は、ひれ伏して彼を拝んで言い続けた。

『どうか、ご猶予下さい。全てお返ししますから。』

その僕の主人は、腸がちぎれる想いがし、彼を赦してやり、

彼の借りた金を帳消しにしてやった。

 

 さて、その僕は、出て来ると自分と同じ僕仲間の一人に出会ったが、

その者は彼に100デナリオンの借金があった。

そこで彼は、その者を捕まえ、喉元を押さえて言った。

『お前の借りているものを返せ。』

彼の仲間のその僕は、ひれ伏して彼に乞い願って言った。

『どうか、猶予してくれ、お返しするから。』

しかし彼はそうしてやろうとは思わず、行って、その者が借金を返すまで獄に入れてしまった。

そこで彼の僕仲間達は、事の次第を見て甚だしく悲しみ、彼等の主人のところにやって来て起こったことを彼に全てつまびらかにした。

その後、例の僕を呼びつけたその主人は、彼に言う。

『悪い僕め、わしがお前を憐れんであの借金をすべて帳消しにしてやったのだ。

お前もまた、わしがお前を憐れんだように、お前の僕仲間の者を憐れんでやるべきではなかったのか。』

そこで彼の主人は怒り、彼が借りたものを全て返すまで、彼を獄吏(ごくり)に引き渡した。

 

 もしあなた達各々が、その兄弟達を心から赦さないならば、

天のわたしの父もこのようにあなた達に対して行われるであろう。」

 

 

 

※③1万タラントン…ほぼ6000デナリオン=ドラクマに相当。つまり1万タラントンとは、6000万デナリオン。これは普通の労働者の賃金の16万年分にあたる。

✤!?信じられない金額ですが、解説はそのようです。

 

 

マタイによる福音書 17.

【マタイによる福音書】

 

 

 

 

 17.

 

 

 

 変貌するイエス

 

 そして6日後に彼は、ペトロとヤコブとその兄弟ヨハネを連れ出し、ある高い山に彼等だけをひきいてのぼる。

すると、彼等の面前で彼の姿が変えられ、彼の顔は太陽のように輝いた。

また、彼の衣は光のように白色になった。

そして見よ、彼等の目前にモーセとエリヤが現れ、彼と共に語っていた。

そこで、ペトロは語り始めてイエスに言った。

 

 「主よ、私達がここにいるのは素晴らしいことです。もしお望みなら、私はここに3つの幕屋を造りましょう。あなたに一つと、モーセに一つと、エリヤに一つです。」

 

 彼がまだ語っているうちに、見よ、輝く雲が彼等を上から覆った。

そして見よ、その雲から次のように言う声がした。

 

 「この者はわたしの愛する子、彼はわたしの意にかなった。

お前達は彼に聞け。」

 

 そこで弟子達はこれを聞いた時、その顔を地に伏せ、甚だしく恐れた。

そこでイエスは彼等に近寄り、彼等に触れて言った。

 

 「起き上がるのだ。恐れるな。」

 

 彼等が目を上げてみると、イエスその人以外は、誰も見当たらなかった。

 

 

 

 下山途中の議論

 

 そして彼等が山から下りて行く時、イエスは、彼等に指示して言った。

 

 「人の子が死人達の中から起こされるまでは、目にしたことを誰にも言うな。」

 

 そこで弟子達は彼に尋ねて言った。

 

 「それではどうして律法学者達は、

『エリヤがまず最初に来なくてはならない』と言うのですか。」

 

 すると彼は答えて言った。

 

 「確かにエリヤはやって来る。そしてすべてを回復するであろう。

しかしわたしはあなた達に言う。

エリヤは既に来てしまったのだ。

しかし、人々は彼を認めず、かえって彼に対して好き勝手なことをした。

このように人の子もまた、彼等から苦しみを受けるであろう。」

 

 その時弟子達は、イエスが彼等に、洗礼者ヨハネについて語ったことを悟った。

 

 

 

 悪霊に憑かれた子の癒し

 

 そして彼等が群衆のところにやって来ると、一人の人が彼に近寄って来て、彼に跪き、そして言った。

 

 「主よ、私の息子に憐みを。てんかんを患い、ひどく苦しんでいるからです。

息子は何度も火の中に落ち、何度も水の中に落ちました。

そこで私は、息子をあなたのお弟子方のもとへ連れてまいりました。

しかしお弟子方は、息子を癒すことがおできになりませんでした。」

 

 そこでイエスは答えて言った。

 

 「ああ、信仰のない、曲がった世代よ。

一体いつまでわたしはあなた達と共に居るであろうか。

一体いつまであなた達を我慢しようか。

その子を、ここに、わたしのところに連れて来なさい。」

 

 そこでイエスが彼を𠮟りつけると、悪霊は彼から出て行った。

そして、その子供はその時より癒された。

その後、弟子達がイエスのもとへやって来て、人のいない時に彼に言った。

 

「どうして私達には、あの霊を追い出すことが出来なかったのでしょう。」

 

 すると彼は彼等に言う。

 

 「あなた達の信仰が薄いためだ。

本当に、アーメン、あなた達に言う。

✤✤※①もしあなた達が辛子種ほどの信仰でも持っているなら、この山に、ここからあそこに移れと言えば、それは移るであろう。

そしてあなた達に出来ないことはないであろう。✤✤」

 

 

❖補足文

※①もしあなた達が~出来ないことはないであろう。…この後に21節として、「この種のものは、祈りと断食以外では出て行くことがない」という句を記している写本があるが、マルコ9:29から二次的に挿入されたもの。

 

✤✤にてマークしたこの言葉は、現代の『引き寄せの法則』で悪用されています。

以前にも話したと思うのですが、『引き寄せ』はスピ系の中でもかなり悪質で、聖書の言葉からかなり引用して利用しています。彼等の神は【宇宙の無意識の神】で、心理学と量子力学を合わせた強引な理論を展開して説明されています。そこには、聖書で語られているような意識のある、実在する創造主の神は否定されています。

これを詳しく知りたいと思う方は、パム・グラウト著の「こうして思考は現実になる」をお読みくださいませ。

ま、『引き寄せ』に限らずですが、悪魔崇拝の連中の宗教はことごとく聖書から言葉を抜き取って、自分達の宗教に間違った意味を与えて利用していますので。)

 

 

 

 

 第二回受難復活予告

 

 また彼等がガリラヤで集まった時、イエスは彼等に言った。

 

 「人の子は人々の手に渡されようとしている。

そして彼等は彼を殺すであろう。そして彼は3日後に起こされるであろう。」

 

 そこで彼等は甚だしく悲しんだ。

 

 

 

 神殿への納入金

 

 さて、彼等がカファルナウムにやって来た時、2ドラクマ(※20歳以上のユダヤ人が納める神殿税。労働者の2日分の賃金程度)を徴収する者達がペトロのところにやって来て言った。

 

 「あなた達の教師は、2ドラクマを納めないのか。」

 

 彼は言う。

 

 「いや、納める。」

 

 そして彼が家の中に入って行くと、その彼に先んじてイエスが言った。

 

 「シモンよ、あなたはどう思うか。地上の王達は誰から関税や人頭税を取るのか。

自分の息子達からか、あるいは他の者達からか。」

 

 そこで彼が「他の者達からです。」と言うと、イエスは彼に言った。

 

 「それゆえ、息子達は税金から自由なのだ。

しかし私達が彼等を躓かせないために、海へ行って、釣り針を垂れ、最初に釣れた魚を取りなさい。そしてその口を開けると、あなたは1スタテル(※2ドラクマの2倍、4ドラクマに相当)貨幣を見つけるであろう。それを取って、わたしとあなたの分として彼等に与えなさい。」