tekuteku-tekutekuの日記

聖書研究と陰謀論

『イザヤ書』2.

イザヤ書

 

 

 

【第2章】

 

 第二の表題

 

 アモツの子イザヤが、ユダとエルサレムについてた見た言葉。

 

 終わりの日々の平安

 

 終わりの日々に、ャハウェの家の山は、

諸々の山の頂に堅く立ち、諸々の峰よりも尚高くそびえ、

国々はこぞってそこへと流れて来る。

多くの民が来て言う、

「さあ、上ろう、ャハウェの山に、ヤコブの神の家へ。

ャハウェは我等に彼の諸々の道を教えたもう。

そして我等は彼の諸々の途(みち)に歩むでろう。

まことに、シオンから教えが、

ャハウェの言葉はエルサレムから出る」と。

 

 ャハウェは国々の間を裁き、多くの民に判決を下す。

彼等はその剣を鋤(すき)に、その槍を鎌に打ち変える。

国は国に向かって剣を上げず、戦いについて二度と学ぶことはしない。

 

 ヤコブの家よ、

我等もャハウェの光のうちを歩もうではないか。

 

 

 

 高ぶる者は低くされる

 

 まことにあなたは、

あなたの民、ヤコブの家を捨てられました。

彼等がペリシテ人達のように、東方からの、しかも卜者(ぼくしゃ)達で満ち、

他所者(よそもの)の子等で溢れているからです。

 

(★魔術や占星術をもたらした外国からの商人を指すか、あるいは忌避すべき異教婚の子等を指しています。)

 

 

 その地は金や銀で満ち、その財宝には限りがない。

またその地は馬で満ち、その戦車には限りがない。

その地は空しい神々で満ち、彼等はその手の業、

その指で作ったものを拝んでいる。

こうして人間は低くされ、人は卑しくされます。

どうか彼等を耐え忍ばれませんように。

 

(✽偶像は、人間の造り物であるので、真の神ではないという理由から、しばしば預言者の嘲笑の的とされています。)

 

 

 岩の中に入り、塵の中に隠れよ、

ャハウェの畏るべき御顔と、その威光の輝きを避けて。

人間のおごった目は卑しくされ、人々の高ぶりも低くされ、

その日には、ャハウェがただ独り高く上げられるであろう。

まことに、万軍のャハウェの日は、総ておごり高ぶる者の上に、

総て頭の高い者の上に臨んで、これを卑しくする。

 

 また総ての高くそびえるレバノン杉の木の上に、

総てのバシャンの樫の木の上に、

総ての高い山々の上に、

総てのそびえる峰々の上に、

総てのそそり立つ櫓(やぐら)の上に、

総ての堅固な城壁の上に、

総てのタルシシシュの船の上に、

総ての豪奢な船の上にまで臨む。

 

 人間のおごりは低くされ、人々の高ぶりは卑しくされ、

その日には、ャハウェがただ独り高く上げられるであろう。

 

 かくて空しい神々は消え失せる。

岩々の穴や塵の隙間に入れ、ャハウェの畏るべき御顔と、

その威光の輝きを避けて。

 

 ャハウェが立って地を懲らしめておられるのだ。

その日、人々は拝むために造った銀製の空しい神々、

金星の空しい神々を、

もぐらやこうもりに投げ与え、

岩々の狭間や巌(いわお)の裂け目に入り、

ャハウェの畏るべき御顔と、その威光の輝きを避けるだろう。

 

  ャハウェが立って地を懲らしめておられるのだ。

鼻で息をするだけの人間などは、捨て置くがいい。

まことにそんな者など、

どこに値打ちがあるだろうか。

 

 

 

 

【第3章】

 

 

 指導者達の混乱

 

 まことに見よ、

主なる万軍のャハウェは、エルサレムとユダから

頼みと支えを取り除かれる。

すなわち、勇士と戦士を、

裁判官と預言者、占い者と長老を、

50人隊の司と身分の高い者を、議官と熟練した職人たちを、

また分別をもってまじないをする者を。

 

 わたしは若者達を彼等の司とし、無頼漢達が彼等を治める。

民は互いに仲間同士で虐げあい、若者が年寄りに向かって、

卑賎(ひせん)な者が高貴な者に向かって、高ぶる。

 

 まことに人は、自分の父の家で自分の兄弟を捕まえ、

「晴れ着を持っているじゃないか、じゃあ俺達の首領となってくれ、

この没落をお前の手で救ってくれ。」と言う。

その日彼は声を荒げて言う、

「俺は医者なんかになるつもりはない。俺の家にはパンもないし、晴れ着だってない。

俺を民の首領などにしないでくれ。」と。

 

 まことにエルサレムは躓き、ユダは倒れた。

まことに彼等の舌と行いとは、ャハウェに敵するもの、

彼の栄光の目に背く。

 

 彼等の顔つきがその内面を証言し、

彼等は自分達の罪をソドムのように露わにして、隠そうともしなかった。

ああ、彼等に嘆きあれ、

まことに彼等はその悪の報いを受ける。

 

 あなた達は言え、義しい者はまことに幸いだ、と。

まことにその行いの実を彼等は食するからだ。

ああ、悪い者に災いあれ、

まことにその手の報いが彼等に降りかかるであろう。

 

 わが民、これを苦しめるのはごろつき、

また女どもがこれを治める。

わが民よ、あなたの指導者達は迷わす者であり、

彼等があなたの歩む道を乱すのだ。

ャハウェは咎めるために立ち上がり、諸々の民の審判に出て立つ。

 

 ャハウェはその民の長老達や司達と共に裁きの場に入る。

「お前達は葡萄園を食い荒らし、お前達の家には貧しい者からの略奪品が置いてある。

一体何故お前達はわが民を踏み砕き、貧しい者達の顔をつぶすのだ。」

わが主なる万軍のャハウェの御告げ。

 

 

 

 シオンの娘等の驕慢(きょうまん)と没落

 

 ャハウェが言われた。

「まことにシオンの娘等はおごり、首を伸ばして色目を使って歩み、

小股で歩き回って、脚の飾りを慣らしているので、それ故に、

主のシオンの娘等の脳天をかさぶたで覆い、ャハウェは彼女等の額をむき出しにする。」

その日、主は飾り物を取り除かれる、

すなわち、脚の飾り、日輪型の髪飾り、三日月形の飾り、

耳輪、腕輪、顔覆い、頭の飾り、足首の飾り、飾り帯に香袋、お守り、

指輪、鼻輪、礼服、外套、羽織もの、手提げ、手鏡、亜麻布の服、ターバン、ショールなどである。

 

◆補足文

(✤これらの女性の装飾品の数々は、ほとんどの年頃の女性なら持っている物と言えるのではないでしょうか。そして、世のファッション業界がこれらの流行を作りだし、飽きさせないように身に着けさせていることも私達は知っています。日輪型の髪飾りや、三日月形の飾りなどは確かに昔からの定番ですし、小物類、特にバッグ等も昔からの定番の形というのがあります。

この第3章で、イザヤは外見や身を飾ることにばかり夢中になる女性、つまり自己愛が強く自惚れて、男性の気を引こうと色目を使う女性達を神は嫌っておられるのだということを教えてくれています。つまりこの世が、特にエンターテインメント業界などが神に嫌われるようなことばかりを推進しているということが理解できますね。)

 

 その結果生ずるのは、良い香りの代わりに腐臭、

帯の代わりに荒縄、編んだ髪の代わりに禿げ頭、晴れ着の代わりに粗布の腰巻。

まことに美しい物の代わりに。

あなたの男達は剣に、あなたの勇士達は戦に倒れる。

彼女の諸々の門は嘆き、悲しみ、彼女はさびれ果てて地に坐す。

 

 

 

 

【第4章】

 

 

 その日には7人の女達が1人の男にすがって言う、

「私共は自分達のパンを食べ、自分達の晴れ着を着ます。ただあなたのお名前が私共の上に呼ばれますように、私共の汚辱を取り除いて下さいませ。」と。

 

 

 

 ャハウェの若枝

 

 その日にはャハウェの若枝は誉れとなり、栄光となる。

またその地の実はイスラエルの逃れた者の誇りとなり、栄誉となる。

シオンに残された者、エルサレムで生き残った者は、聖と言われるようになる。

 

みなエルサレムにあって生命の書に記された者達である。

主が公正の霊風と焼き尽くす霊風とをもって、

シオンの娘等の穢れを洗い、エルサレムの血をその内からすすがれる時、

ャハウェはシオンの山の総ての場所とその集いの上に、

昼は雲を、夜は煙と火炎の輝きとを創造される。

 まことに、総ての栄光の上に覆いが出来、

仮小屋が出来て、日陰となって暑さを防ぎ、

避け所となり、隠れ家となって、嵐と雨から守ることとなる。

 

 

◆補足文

(解説文より、神の審判は、焼き尽くす火をもって表象されることが多い。出エジプト以来、昼は雲が、夜は燃える火が、神の臨在と庇護を象徴しました。)