〖呼びかける〗
第12章
女と子供と竜の幻
また、天に大きな徴が現れた。
それは、※①太陽を衣として身にまとった女で、月を足の踏み台として、
その頭には12の星の冠を戴いていた。
女はその胎に子を宿しており、子を産もうとして陣痛の苦しみで叫んでいる。
また、もう一つ別の徴が天に現れた。
それはほら、※②赤い巨大な竜で、7つの頭と10本の角を持ち、
その頭には7つの王冠を被っている。
竜の尻尾は※③天の諸々の星の3分の1を掃き寄せて、それらを地上に投げ落とした。
それから竜は、今まさに子を産み落とそうとしている女の前に立った。
それは、女が子を産み落とすや否や、その子を呑み込んでしまうためであった。
女は男の子を産んだ。
その子は、鉄の杖でもって、すべての民族を支配することになっている。
それで、彼女の子供は天使達に引っさらわれて、
神のところに、彼の玉座まで、運ばれた。
女の方は荒野の中に飛び込んだ。
そこには、※④1260日間の間、人々がこの女を養うために、
神によって準備されていた隠れ場があったのである。
◆補足文
(解説より※①太陽を衣として身にまとった女…この女はキリストの母「マリヤ」、「イスラエル」、旧新両契約の民=神の民、教会などの諸説ある。
いずれにせよ、この女は神の苦難する民を代表しているように見える。それに従って、「12の星」は、イスラエル12部族、あるいは教会の礎たる12使徒の象徴。
ここで示されるメシアの誕生のための「産みの苦しみ」はメシアとしてのイエスの出現、すなわち復活に先立つ受難と十字架の苦しみ。
※②赤い巨大な竜…赤色は竜の性格を象徴しており、「憤怒・残虐・殺人」、あるいは「罪」の示唆が考えられる。竜の背景としては、カナンの神話に由来する「レビアタン」と、<ダニエル7:7>の第四の獣とが考えられる。
※③天の諸々の星の3分の1を掃き寄せて…<ダニエル8:10>サタンによる天使の堕落が想定されているのであろうか。
※④1260日の間、人々がこの女を養うために…「聖なる都」が異邦人に蹂躙される期間、それと同時に、「二人の証人」が預言することを神によって許されている期間のこと。
となっています。
※①はキリストの母、「マリヤ」がメシアのイエスを産もうとしている場面であるというのが広く一般的に解釈されていますし、そのままでしょう。12の星についても、イスラエルの12部族、またはイエスの使徒12使徒を表わしているというのもその通りだと思われます。
※②は、こちらも広く解釈されている説として、この赤い竜は、ルシフェルを指しており、※③の天の諸々の星の3分の1は、ルシフェルに加担した天使共を指していると解釈して良いと思います。
※④1260日間…また3年半のフレーズが出てきます。二人の証人の預言がここで説明されるのは、自分的にはよくわかりません。
あと、以下の続く聖句の
「それから、天上で戦いが起こった。~また、彼の天使達も、彼諸ども投げ落とされた。」
の部分ですが、本当は、これは上句の<12:3>の
「また、もう一つ別の徴が現れた。~その頭には7つの王冠を被っている。」
までの後に続く聖句であったのではないか?と疑ってしまいます。
サタンが3分の1の天のみ使いを自分の仲間にして、ミカエルが率いる神の軍隊と戦う様子が描かれているので、ここは続けてつなげた文章である方が自然な気がします。
闇の支配者層による、聖書の改ざん説は長年語られているところなのですが、
「預言の書」においては、神がその改ざんを許すなどとは到底思えないので、聖句の言葉を改ざん出来ない代わりに、文章の前後を入れ替えたのではないかと思っています。
もちろん、勝手な自説ですが、そう思える箇所が聖句には、個人的にですが、幾つかあります。そうすることで、私達が聖句を理解しにくくしているのではないかと思います。)
それから、天上で戦いが起こった。
ミカエルと彼の天使達とが竜と戦うためであった。
竜とその使いたちも戦った。
しかし、竜は勝つことができず、彼等の居場所も、もはや天上には見出せなかった。
この巨大な竜は投げ落とされた。
この※⑤太古の蛇、悪魔とかサタンとか呼ばれる者、
全世界を惑わす者、この者が地上に投げ落とされ、
また彼の天使達も彼諸とも、投げ落とされた。
それから私は大きな声が天上でこう高らかに語るのを聞いた。
「今や、我らの神の救いと力と王たる支配と、
彼のキリストの権威による統治が始まった。
なぜなら、我らの兄弟達の告発者、
※⑥昼も夜も、彼等を我らの神の前で告発する者が、
地上に投げ落とされたからである。
この兄弟達は、小羊の血と自分達の証言の言葉とによって、
かの者に打ち勝った。
彼等は、死に至るまで、自分達の命を惜しまなかった。
それゆえ、諸々の天と、※⑦そこに住む者達とは喜べ。
しかし、地と海とは禍いだ。
なぜなら、悪魔は自分にはもはや僅かな時しか残されていないのを知って、
大きな憤激に燃えたぎりつつ、
お前達のところに降ったからである。」
竜は、自分が地上に投げ落とされたことを知った時、
かの男の子を産んだ女を追跡した。
しかし、女には※⑧一対の巨大な鷲の翼が与えられた。
荒野にある彼女の隠れ場に飛んで行くためである。
そこで、女は1年と2年と半年、蛇の目から隠されて養われることになっている。
逃げる女の後ろから、蛇は川のように水をその口から吐き出した。
女を奔流で押し流そうとしたのである。
すると、大地が女を助けようとその口を開き、
竜がその口から吐き出した川を飲み干した。
そこで、竜は女に激怒して、※⑨彼女の子孫の残りの者達、
すなわち、神の戒めを守り、
イエスについての証言を堅持している者達と戦うために出ていった。
そして、竜は海辺の砂浜に立った。
(※⑤太古の蛇…はエデンの園でイヴを騙した蛇のこと。つまりサタン。
⑥昼も夜も、彼等を我等の神の前で告発する者が…<ルカ10:18参照。>「すると彼は彼等に言った。『わたしは、サタンが天から稲妻のように落ちる様を見届けた。見よ、わたしはあなた達に蛇や蠍の上を踏みつける権能、また、敵の全ての力を支配する権能を与えた。…』」
※⑦そこに住む者達…天に住むみ使いの天使達のこと。
※⑧一対の巨大な鷲の翼…<申命記23:11参照>「鷲がその巣を揺り動かし、雛鳥の上を羽ばたき漂い、その翼を大きく広げてこれを乗せ、自分の翼に乗せて大きく舞い上がるように、…」<出エジプト19:4参照>「あなた達は自ら見た、わたしがエジプト人達にしたこと、そしてあなた達を鷲の翼に乗せ、あなた達をわたしのもとに連れて来たのを。…」のように、神は、イスラエルに対する導き、庇護を「鷲が自分の翼に乗せて雛を守る」比喩的な表現として使う。
※※またここでも、3年半が出てきますが、これは前の上記の箇所もそうですが、「神の準備された期間」と解釈すれば良いのではないかと個人的に思います。
※⑨彼女の残りの子孫達…現在迫害下で苦難するキリスト教信徒達のこと。)
第13章
二匹の獣の登場
また、私は、※⑩一匹の獣(第一の獣)が海から陸地へと上がって来るのを見た。
その獣は10本の角と7つの頭を持っており、
その角の上には10の王冠を戴き、
またその各々の頭には神を冒涜する様々な名前が記されていた。
※⑪私が見た獣は、姿は豹に似ていたが、
その足は熊の足のようで、その口はライオンの口のようであった。
かの竜はこの獣に、自分の持っていた力と
自分が占めていた王位と大いなる権威とを与えた。
獣の頭の一つは傷を受けて死にかけているように見えたが、
その致命的な傷が治ってしまった。
それで、全地は驚愕して獣の後に従った。
※⑫このような権威を獣に与えたのは竜であったから、
人々は竜を礼拝した。また、
「誰がこの獣に匹敵しようか。誰がこの獣に戦いを挑むことができようか。」
と言いつつ、この獣をも礼拝した。
◆補足文
(解説より※⑩一匹の獣(第一の獣)…海から上がって来た獣は、<ダニエル7章>の4つの獣の力を合わせ持っており、ユダヤ教<第4エズラ署12:11>以下、シリア語<バルク黙示録39:5>以下、やキリスト教<ルカ3:2><バルナバの手紙4:4-5>におけるその解釈から、ローマ帝国、またその代表としての皇帝ネロを暗示。
10本の角は<17:12>「あなたが見た10本の角は10人の王達である。」との関連でパルティアの10人の王を、7つの頭はローマの象徴である7つの丘、ないし、7人のローマ皇帝をイメージしたもの。
ただし、この獣が第二の獣を従える点については、怪獣ベヘモートと対を為して現れるレビアタン神話の影響が指摘されている。
「角」は力と権威、「王冠」は王的支配と高位の象徴である。
皇帝達が自ら神とする称号を用いたことを意味している。
この怪獣の形姿は、<12:3>の竜のそれと類似する。なお、複数形の「頭」と一致しない単数形の「名前」を持つ異読も有力。
※⑪私が見た獣(第一の獣)…この獣の描写は、反キリストのイメージを強調するために、5章の小羊と対比させられているようである。
「致命的な傷の治癒」は、<5:6>「屠られたような小羊」<13:8>も参照と比較参照。その他、復活のキリストが「7つの角」<5:6>、王座<3:21>、「力、……強さ、……を受ける」<5:12>、「キリストの権威」<12:10>を持つことに注意。16節の獣の刻印(17節によれば獣の名前)も<7:2>の神の刻印(<14:1>によれば神と小羊の名前)に対応している。
ここで7つの頭が皇帝の象徴であるとして、「致命的な傷を負ったが癒された」とされる。その一つが具体的に誰を意味しているか、については諸説ある。
中でも、68年に自殺した「皇帝ネロの再来」が顧慮されているとする説が高い。
この伝説は、当時に当方で根強く抱かれていて、ネロは復讐のために、彼と友好関係を結んでいたパルティアの軍団を率いて、東方からローマに攻め寄せる、とする。
なお、ここで一連の出来事が過去形で記されているが、これは「幻の報告」という性格によるもので、実際には、17章で記されているように、将来の出来事の預言である。
※⑫このような権威を獣に与えたのは竜であった…「竜の礼拝」はローマ皇帝礼拝を示唆しています。14節で、獣の像が造られると記されていることを参照。
となっています。
※⑫を補足するなら、「竜」はサタンのことであると言っているので、霊的な悪魔を礼拝し、その悪魔を崇拝している皇帝、つまり「獣」を人々は礼拝しているという意味です。)
それから、その獣に大言壮語と冒瀆の言葉を語ることが許された。
また、40と2か月の間、自分の思い通りに活動する権威が与えられた。
獣は、神に対する様々な冒瀆の言葉を吐く為にその口を開いた。
神の名前とその幕屋とを、つまり天に住む者達(天使達)を冒涜するためである。
この獣は、聖徒達と戦い、※⑬彼等を打ち負かすことも許され、
また、あらゆる部族や国民や国語の違う民や民族を支配する権威が与えられた。
地上に住む者達、すなわち、世界が創造された時から、
屠られた小羊の生命の書の中に名前の書き込まれていない者達は皆、
※⑭この獣を礼拝するようになる。
もし、誰でも聞く耳があるなら、聞くように。
「誰でも、牢獄に繋がれる運命なら、牢獄に行く。
誰でも、※⑮剣でもって殺される運命にあるなら、彼は剣でもって殺される。」
ここに聖徒達が忍耐し信仰すべき必要がある。
また私は、※⑯もう一匹別の獣が地中から上がって来るのを見た。
その獣は、小羊の角に似た2本の角を持ち、
その語り様は竜が吠えるようであった。
この※⑯第二の獣は、※⑰第一の獣の面前で、
かの獣が持っていた全ての権威を振るい、地と地上に住む者達とが、
致命的な傷の治った、かの第一の獣を礼拝するように仕向ける。
この獣は数々の大いなる徴(奇蹟)を行い、人々の見ている前で、
火を天から地上に降ろしさえする。
こうして、この獣は、かの獣の面前で行うことを許された数々の徴の故に、
地上に住む者達を惑わし、また剣による傷を受けながらそれでも生き返った、
かの獣のために、その像を作るようにと地上に住む者達を説く。
そして、第二の獣は、かの獣の像に霊を吹き込むことを許された。
それは、かの獣の像を礼拝しない者があれば、全て殺させるためであった。
そして卑小な者にも偉大な者にも、金持ちにも貧乏人にも、
自由人にも奴隷にも、誰にも皆、
その右手か額に刻印を受けさせる。
それは、刻印のある者、つまり、かの獣の名前か
あるいは彼の名前を記す、文字が表わす数字のある者の他は、
誰も買ったり売ったりすることが出来ないようにするためである。
ここに、知恵を働かせるべき必要がある。
理性のある者は、かの獣の数字を数えて、
それにどんな意味があるかを考えなさい。
なぜなら、それはある人間の名前を表わす数字だからである。
その数字は、666である。
◆補足文
(※⑬彼等を打ち負かすことも許され…<ダニエル7:21参照>「私が眺めていると、この角は聖徒達と戦って、彼等に勝った。…」古い写本の一部はこの文章を欠いている。
※⑭この獣…原文は男性代名詞単数「彼を」である。「獣」は中性名詞であるが、著者はここで「再来のネロ」を考えているのであろう。
※⑮剣でもって殺される運命にあるなら…<エレミヤ15:2>「ャハウェがこう、言われる。死に定められた者は、死へと、剣に定められた者は、剣へと、飢饉に定められた者は、飢饉へと、捕囚に定められた者は、捕囚へと立ち去るがよい。」
神的必然を省略された表現。なお、ここでは、写本に揺れが見られ、第二の文として「剣によって人を殺す者は、自ら剣によって殺される運命にある」の読みを採用する註訳者も多い。
ここで両文はエレミヤの預言と同様に、信徒達の運命を預言して、彼等を迫害する者達が必ず神の裁きを受けることを信じ、忍耐すべきことを呼びかけている。
それは、<6:9-10>に記された、神の復讐を求める信徒達の祈りへの返答でもある。
※⑯第二の獣…<16:13>の偽預言者である。
※⑰第一の獣の面前で…この表現には、「第一の獣の庇護のもとに」その「委託を受けて」あるいは「その威を借りて」という意味と、「かの獣のために」、「その意を汲んで」という両方が込められていよう。
となっています。
あと補足として解説にはもちろん書かれていませんが、「獣の刻印」については、これも諸説ありますが、陰謀論的に「マイクロチップ」で間違いないと思われますね。
さて、ここからは私的な考察と推察になります。
※⑩⑪「第一の獣」は、皇帝ネロを解釈として挙げていることが多いようなのですが、この解説にもあるように、預言は未来に起きる出来事について語っているので、現代においてネロに近いような人物、皇帝はいないので、王族関係者、もしくは隠れた支配者ということになるのでしょう。
分かり易いところで言えば、ロスチャイルドとか、イギリス王族ではないかと思いますが、表向きの人物であって、他に隠された代表者がいるのかもしれません。
例えば私的な判断としては、200年前にマッドフラットで実は絶滅などしていない、今もどこかに生き続けている「巨人達の王族」グループの長ではないかと思っています。つまり、この世の本当の支配の司令塔のことです。
(それが失われた帝国のタルタリア人だとは言っていませんよ。)
これは、後で出て来る聖句にもそう思える節があるからです。
おそらく、表向きのこの世の支配者層達が、この本家グループの巨人達を守って忠誠を誓っているはずです。
ここで、解説でもあったように「第二の獣」は偽預言者で、その数字は「666」と示されています。
「666」の数字に置き換えられる人間は、歴代に続くローマ教皇たちを指しています。彼等の名前は全て「666」だからです。これも有名ですよね。
いかにも相応しい、第一の獣「巨人の王」、巨人達の偶像に命を吹き込む役割に適った人物だと言えます。巨人達の偶像といえば、エジプトのピラミッドの神々に例えられている王達がいます。その偶像に、ローマ教皇、イエズス会の長でもいいですが、彼等が命を吹き込んだらどうなるのでしょうか。
また、エジプトのトート神は「太陽の神」であり、「悪魔の神」です。(エジプトの神はイルミの神でもあります。彼等のシンボルマークはピラミッドですし。)それが生きて歩き、喋ったらどうでしょうか?恐ろしくはないでしょうか。
他に、私は最近になって、イルミ達が「宇宙プロパガンダ」において、宇宙人の存在を肯定させようと長い間、漫画やアニメ、映画などで宣伝を繰り返す中での異星人=「かつての巨人達」の偽りの表現なのではないか。という風に考えるようになってきました。「地下に住んでいる巨人」もしくは「異星人」というプロパガンダもありますね。アガルタ、「バード少将の体験」、地下のユートピア伝説のような…。
実は馬鹿にしていた話なんですが、タルタリアのマッドフラッドを知ってからは、「宇宙プロパガンダ」の、彼等がいつか私達の前に集団で、🛸UFOに乗って姿を表わす時が来ると考えると辻褄が合ってきました。
巨人達以外にタルタリア時代には、かなり多くのクリーチャー的な部族達がこの世には存在していたようですから、彼等がこぞってUFOに乗って、再びこの世に現れたら本当に「異星人達が宇宙の彼方から地球にやってきたんだ。」と信じる人達が大勢いるのではないでしょうか。
というか、フラット―アーサーやタルタリア時代を知らない人達は簡単に騙されてしまいます。それに、映画で示している通りに、彼等にはとてつもない腕力と堕天使の未来的科学(魔術)があるのですから。
それと相まって、イルミ達は長年スピリチュアル的な教育を私達に教えてきました。
他にも無数のサタン宗教を起こしてきました。
それは完全に間違った霊的な教育です。
聖書の神ャハウェの存在とメシアであるイエスの顕現を完全に無視した考えがそこにあるからです。
すみません、ちょっと内容を先走りすぎたかもしれませんが、現時点での考察です。)