tekuteku-tekutekuの日記

聖書研究と陰謀論

呼びかける 11,

〖呼びかける〗

 

 

  第10章

 

 

 幕間の出来事

 

 また私は、もう一人別の力強い天使が天から降って来るのを見た。

その天使は雲を身にまとい、その頭上には虹がかかっていた。

そしてその顔と言えば、太陽のよう、その両足は燃える火の柱のようで、

一方の手には開かれた小さな巻物を持っていた。

 

※①天使は右足で海原を、左足で大地を踏まえて、

あたかもライオンが吠えるように大声で叫んだ。

天使が叫んだ時、7つの雷がそれぞれ声を出して語った。

7つの雷が語り終えた時、私は彼等の語ったことを書きとめようとした。

すると、天から声があって、

 

「それらの7つの霊が語ったことは秘密にしておけ。

それらを書きとめてはならない。」

というのを私は聞いた。

 

 海と大地を足台に立っているのを私が見届けた、かの天使は、

右手を天に差し伸べて、

天とその中にあるもの、陸地とその中にあるもの、

また海とその中にあるものを創造された、

世々永遠に生きている者にかけてこう誓った、

 

 ※②「もはや一刻の猶予もない

第七の天使がラッパを吹く準備を整えて、それを吹き響きかせる日々には、

神が御自身の僕である預言者達に喜ばしい知らせとして告げておられた通りに

神の秘められた摂理が実現する。」

 

 

 

◆補足文

解説より、※①天使は右足で海原を~ライオンが吠えるように……「全世界」を意味する「海と大地」を踏みつける行為は、それを支配下に置くことを象徴する。ライオンは「雄々しい」という意味。

※②「もはや一刻の~節理が実現する。」……の解説においては、

<ダニエル書12:5~7参照。>部分的に逐語的な一致がある。

と書かれているのみです。

以下<ダニエル書12:7~5>を抜き出してみます。

 

 <ダニエル12:7~5>

 

 私ダニエルが見ると、別の2人の人が、

一人はナイル河のこちらの岸に、もう一人はナイル川の向こう岸に立っていた。

その一人が、ナイル川の水面の上に立っている亜麻布をまとった人に言った。

 

 「この信じ難いことはいつになったら止むのでしょうか。」

ナイル河の水面に立っている、亜麻布をまとった人が、

左右の手を天に向かって上げ、永遠なる方によって誓うのを私は聞いた。

 

 「あと一時、二時、半時だ。(いっとき、ふたとき、はんとき)

聖なる民の力を粉砕し終わったら、これらすべては止む。」

 

 

となっています。

ちょっと説明不足のような気がしましたというか、私的には後に続く

<ダニエル書12:9~13>までを説明に入れた方が良いように思いました。

以下12:9~13を足してみますね。

 

 

 <ダニエル12:9~13>

 

 彼は言った。

 

 「ダニエルよ、もうよい。

これらのことは終わりの時まで秘密にされ、封印されているのだ。

多くの者が磨かれ、清められ、練られる。

悪人は悪事を働き、悪人には何もわからない。だが、見識のある者にはわかる。

日ごとの供え物が廃止され、荒廃をもたらす忌まわしい者が据えられてから1290日である。待望して1335日を迎えられる者は幸いである。

あなたは終わりまで歩み続けよ。それから憩うのだ。

終わりの日には甦ってあなたの分け前をいただけよう。」

 

 

とあります。

<黙示録10:6~>の対比的な文章としてはここまでの引用の方が良いような気がしました。

 

 ここで一つ、ダニエル書の解説では、先の、この「一時、二時、半時」の時については3年半のことだと言っているようです。

 

 

 以下<ダニエル7:25>参照。

 

 また至高者に向かって口をきき、至高者の聖徒らを消耗させ、

時と法を変えようとたくらむ。

(※アンティオコス4世はユダヤ教の祭日、安息日、否ユダヤ教そのものを完全に廃しようと試みた。<第一マカベア署1:41~64>)

 

 一時、二時、半時は彼の思うままになる。

 

 

 そして、この<12:9~>の1290日によれば、

<ダニエル書8:14>にある1150日のことを指しているはずだった。

と解説されています。

1150日は、約3、151年となっています。約3年半近くになるのかな?

 

 この数の違いについて、解説によれば、アンティオコス4世による迫害が長引くのを見た後代の編集者がこれを1290日に改訂し、これが12節では1335日に改訂されたものとみられる。と言っています。

勝手に改訂するのはおかしいので、聖書のままの、1150日で良いのではないかと思いましたが、これについては読者様の解釈に任せます。

 

 

 

 そして、天から語り掛けてくるのを私が聞いたあの声が再び私に語って、

こう言った。

 

 「さあ、海と大地を足台に立っている天使の手にある、

開かれた小巻物を受け取りなさい。」

 

そこで、私はその天使のところに行って、その小巻物を私にくれるようにと言った。

すると天使は私に、

 

 「受け取って、それを食べてしまいなさい。

それはお前の腹には苦いが、お前の口には蜜のように甘い。」

と言った。

 

 そこで、私はその小巻物を天使の手から受け取って、それを食べてしまった。

それを口にしたときは蜜のように甘かったが、それを食べるや、私の腹に苦みが走った。すると、私にこういう声があった。

 

 「お前は、多くの国民、民族、国語の違う民、また王達について、もう一度預言しなければならない。」

 

 

 

 

 第11章

 

 

 二人の証人

 

 それから、私に杖のような物差しが与えられて、こう言う声があった。

 

 「さあ、立って、神の神殿と祭壇の

※① 寸法を測り、そこで礼拝している者達の数を数えよ

しかし、※②神殿の外にある庭は捨ておけ。

その寸法を測ってはならない。そこは異民族達に与えられたからだ。

彼等はこの聖なる都(エルサレム)を※③40と2か月の間踏みにじる。

わたしは※④二人の証人に1260日間、

粗布に身をまとって預言することを許そう。」

 

 

 

◆補足文

※①寸法を測り~数をかぞえよ。…通常は「葦」を意味する語。「茎」に寸法が刻まれて、物差し代わりに使われた。数をかぞえよ。は、神による特別の保護を与えられることの象徴行為。神の神殿とはおそらくキリスト教会のこと。

※②神殿の外にある庭…神殿内にある香壇ではなく、内庭にあった祭壇のこと。ヘロデによって再建されたエルサレム神殿にある4つの庭のうちの、異邦人にも足を踏み入れることが許されていた「異邦人の庭」と呼ばれた神殿境内。

※③40と2か月の間踏みにじる。…これも、3年半の期間のことを指す。

<ダニエル7:25>と<ダニエル12:7>の預言を暗示して、反キリストの支配下にある期間。黙示録文学においてあらゆる迫害を代表する典型的な数となり、またその一時性をも示すことになった。

※④二人の証人…裁判で真偽を争う場合、2名ないし、3名の証人が必要であった。

 

 

 

 ※⑤これらの二人の証人とは、

大地の主の前に立っている2本のオリーブの木であり、

そして2つの燭台である。

もし、誰かが彼等に害を加えようとするなら、

彼等の口から火がほとばしり出て、彼等の敵共を焼き尽くす。

もし、誰かが彼等に害を加えようとするなら、

その者は必ずやそのような仕方で殺される。

 

 これら二人の者達は、自分達が預言している間は、

雨が降らないように天を閉ざす権能を持っている。

さらにまた、水をも支配して水を血に変える権能と、

彼等が望むだけ何度でも、

あらゆる災いをもって地に打ち懲らしめる権能とを持っている。

 

二人がその証言を終える時、

※⑥一匹の獣が底なしの深淵から上がって来て彼等と戦い、

二人に打ち勝って、彼等を殺す。

そして、彼等の死体は大きな都の大通りに放置され晒しものにされる。

その都は※⑦比喩的ににソドムとかエジプトとか呼ばれており、

彼等二人の主もそこで十字架に付けられたのであった。

 

 

もろもろの国民や部族や国語の違う民や民族出身の人々は、

3日半の間彼等の死体を眺め、彼等の死体が墓に埋葬されることを許さない。

地上に住む者達は彼等が殺されたことを喜び、

浮かれ騒いで贈り物を贈り合う。

これら二人の預言者達は、地上に住む者達をひどく悩ませたからである。

 

 

 

※⑤これら二人の証人…後に続く、2本のオリーブの木と2つの燭台について、これらは同一人物を指すと考えられている。

二人の証人は、そこで政治的指導者、ゼルバベルと大祭司ヨシュアか、あるいはエリヤとモーセのことか、あるいは、使徒達の代表者たるペトロとパウロのことか、など諸説ある。

※⑥一匹の獣…この獣のイメージ背景は<ダニエル7:3、7,21>である。

※⑦比喩的にソドム…比喩的には、「霊的に」。霊的な力は物事の本質を見抜くことが出来るのであって、その霊的な力によって、その都の正体を言い当てる仕方によれば、の意味。一般的にはソドムはゴモラと対表現で出てくるが、ここでは神の民イスラエルを虐待したものとしてのエジプトが選ばれている。

 

 

 

 しかし、3日半経って、生命を与える霊が神から送られて、

彼等二人の中に入り込み、※彼等は自分達の足ですっくと立ち上がった。

(※復活したことを意味する。)

そこで、彼等を見ていた者達に大きな恐怖が襲った。

二人は天から大声がして、自分達に向かって、

 

「ここに上って来い。」

というのを聞いた。

それで二人は、雲に包まれて天に上った。

彼等の敵達もそれを凝視した。

 

 丁度その時に、大地震が起こって、

その都の10分の1が倒壊した。

そしてその地震で7000人の人々が死んだ。

生き残った者達は恐怖におののいて、天上の神々の栄光を認めた。

 

 

 

 第7のラッパ

 

 第二の禍いは去った。

だがしかし、第三の禍いがすぐにも来るのだ。

 

 第七の天使がラッパを吹いた。

すると、天上で様々な大声が上がって、こう言った。

 

 「この世の統治権は今や我々の主と彼のキリストに移れり。

彼は世々永遠に王として支配したもう。」

 

これを聞いて、神の前で各々の王座に座っていた24人の長老達が額づいてひれ伏し、神を礼拝して、こう言った。

 

 「全能者にして神なる主よ、

現在在し、かつても在した方よ。

私共はあなたに感謝を捧げまつる。

なぜならば、あなたは大いなる力を振るい、統治し始められたから。

諸民族は怒り狂いました。

しかし、※⑧あなたの怒りも来たりました。

死人達の裁かれる時が来たりました。

 

あなたの僕なる預言者達、

また聖徒達やあなたの御名を畏れる者達には、

卑小なる者達にも偉大な者達にも、共に報酬を与え、

そして、地の世界を朽ちさせる者達を朽ちさせる。

その時が来たのです。

 

 天上にある神の神殿の扉が開かれ、

神殿の中に据えられた、彼の契約の箱が見えた。

また、稲妻や雷の轟きや落雷や地震が起こり、大粒の雹が降った。

 

 

※⑧あなたの怒りも来たりました。…最期の審判のことを指す。そして、死人達の審判の時でもある。)