tekuteku-tekutekuの日記

聖書研究と陰謀論

呼びかける 14.

〖呼びかける〗

 

 

 

 第16章

 

 

 

 また私は、神殿から大きな声がして、7人の天使達に向かって、

 

 「行け、そして7つの神の激情の平鉢の中身を地上に注げ。」

と言うのを聞いた。

 

 そこで、最初の天使が出て行って、

自分の持っている平鉢の中身を地上に注いだ。

すると、※①獣の刻印を持つ人間達と獣の像を礼拝する人間達とに、

酷い悪性のできものができた。

 

 また、第二の天使が自分の持っている平鉢の中身を海に注いだ。

すると、海の水は死人の血のような血になり、

海中に住むあらゆる生き物が死んだ。

 

 第三の天使が自分の持っている平鉢の中身を諸々の川と、

諸々の源泉に注いだ。

すると、※②水は血となった。

私は、水の天使がこう言うのを聞いた。

 

 「現在在し、かつても在した方、

聖なる方、あなたがこのような裁きを下されたことは義しいことです。

これ等の者共は、聖徒達や預言者達の血を流しましたが、

その者共に今血を飲ませられたのですから。

彼等はそのような裁きを受けるに相応しい者共です。」

 

 私はまた、※③祭壇がこう言うのを聞いた。

 

 「その通りです。全能者にして神なる主よ、

あなたの裁きは真実にして正しい裁きです。」

 

 

 第四の天使が自分の持っている平鉢の中身を太陽に注いだ。

すると、太陽は人間達を火でもって焼くことを許された。

それで、人間達は※④激しい灼熱で焼かれて

悔い改めて神の栄光を称えるどころか、

その苦しさの故に、これらの災害を左右する権能を持っている神の御名を冒瀆した。

 

 第五の天使が自分の持っている平鉢の中身を※⑤獣の玉座の上に注いだ。

すると、獣の王国は闇に閉ざされ、

人々は苦痛のあまり※⑥自分の舌を噛んだ

そして人々は、自分達の行いを悔い改めるどころか、

自分達の受けた苦痛と体にできたできものの故に、天の神を冒瀆した。

 

 第六の天使が自分の持っている平鉢の中身を※⑦大ユーフラテス河に注いだ。

すると、河の水は干上がった。

それは、太陽の出る方角から攻め上って来る王達の為の道が準備されるためであった。

 

 私はまた、※⑧竜の口から、獣の口から、また偽預言者の口から、

蛙のような3つの穢れた霊が出て来るのを見た。

これらの霊は※⑨徴を行う悪霊共の霊であって、

全世界の諸々の王のもとに出向いて、

全能者なる※⑩神の大いなる日における戦いのために、彼等を召集する。

 

 

 ※⑪『心せよ、わたしは盗人のように来る。

目を覚ましており、裸で歩き回って、

人々にそれを見られて恥をかいたりすることのないよう、

自分の着物を身に着けている人は幸いである。』※

 

 

 

 ◆補足文

※①獣の刻印を持つ人間達~できものができた。…17節でこれと対応する神殿から出る声が記されていることに照らして、以下の7つの災害の遂行が一貫して神の意志に基づくことを強調する具体的記述である。この災害については、<出エジプト9:10~11、申命記26:35>と比較参照。

※②水は血となった。~水の天使がこう言うのを聞いた。…一見、水が血に変わる災害が重複して記述されているように見えるが、こちらは真水の川や泉の水が、もはや飲み水として使えなくなったという災害。<出エジプト7:20~21>参照。

※③祭壇~裁きです。」…祭壇の下で殉教者達の魂が、流された自分達の血の復讐を求めて叫び声を上げている、と記されているから、ここでは彼等の声が賛美の声を上げると言う意味だろう。

※④激しい灼熱で焼かれて…<7:16>では、信仰者達が太陽や猛暑の責め苦から守護されている、とされることに注意。

※⑤獣の王座…神に敵対する力の中枢。具体的にはローマを象徴する。神の裁きが、いよいよ敵対勢力の中核におよぶ、という意味。

※⑥自分の舌を噛んだ。…人々が苦痛のあまり死を願って、自殺しようとしたということ。

※⑦大ユーフラテス河~河の水は干上がった。…水が超自然的に干上がる奇蹟については、<出エジプト14:21>以下紅海や<ヨシュア3:15>以下、ヨルダン河他。<イザヤ2:15>や<エレミヤ51:36ー37>の預言を参照。

次節で、東方から反ローマ勢力(パルティア人)を率いた王がローマを攻略するという伝説(再来のネロ伝説)に依拠して、ローマの滅亡が示唆される。

ユーフラテス河が干上がることによって境界がなくなり、東方からの侵略がたやすくされる。

 

 ✽上記は聖書解説からですが、実際、現在のユーフラテス河はかなり干上がってきている状態のようです。黙示録の預言成就として、この事実を取り上げている陰謀論者達は数多くいます。

 

※⑧竜の口から、~3つの穢れた霊が出て来るのを見た。…神に背いて悪の道を教える人々。「地から出る獣」に同じ。<13:11>参照。

出エジプト8:1-2>を参照。出エジプト時の蛙の出来事は、<詩編78:45・105:30>、<ソロモンの知恵の書719:10>でも言及が見られるように、一般的な連想であったようである。

※⑨徴を行う悪霊共…※⑧の3つの悪霊の表現と同じように、終末時には様々な反神的な霊の出現が予期されていた。

※⑩神の大いなる日における戦い…神の終末的審判の日のこと。

 

 ✽解説補足をすると、神の大いなる日における戦い、つまり、前述の言葉通り、穢れた悪霊共が、神と戦うために全世界の諸々の王達の元に出向いて、王達を召集するという意味。

 

※⑪『心せよ~成就した。』…この言葉はキリストが来臨の告知と深く結びついている。信仰を保持せよという意味。

 

 

 

 そして、※⑫かの3つの霊は

ヘブライ語で「ハルマゲドーン」と呼ばれる場所に諸々の王を集合させた。※

 

 

 

 第七の天使が自分の持っている平鉢の中身を中空に注いだ。

すると、神殿の中から、すなわち、その中の玉座から大きな声がして、

 

 「ことは成就した。」

と言った。

 

 すると、諸々の稲妻と雷の轟きと落雷とが起こり、

また大地震が起こった。

それは、地上に人間が生まれて出て以来、

かつて起こったことのないような、それほど大きな地震であった。

かの大いなる都は3つに割れ、諸民族の町々は倒壊した。

※⑬神は大いなるバビロンを思い起こし、

これに神の激した怒りの込められた葡萄酒の盃を与えた。

※⑭島々はことごとく逃げ去り、山々は平らにされて消え失せた

また、※⑮一粒が1タラントンほどの重さの雹が人々の上に降って来た。

人々は、この雹の災害のために、神を冒涜した。

雹の災害は、甚だしく大きかったからである。

 

 

 

◆補足文

※⑫かの3つの霊~「ハルマゲドーン」…<ウイキペディアより>ヘブライ語で「メギドの丘」を意味する。メギドは古代世界において重要な場所であり、エジプトとアッシリアの交易ルートを支配していた。こういった主要なルートの交点を位置することにより、メギドやその周辺地域は歴史を通して様々な大きな戦闘を経験している。

ハルマゲドンは、一般的に最終的な決戦の地を意味すると考えられている。

 

 ✽つまり、かの3つの悪霊共達が全世界の王達を、神の審判の戦いのために。実際の「メギドの丘」に集合させるかどうかは判らない。

 

※⑬神は大いなるバビロンを~盃を与えた。…前後の文章を含めて、地震の激しさを示唆すると同時に、「諸民族」はバビロンの支配下にあることが本書に見られることから、バビロンの支配下にある町々の崩壊を記述するもの。

「神の御前」は、「神によって」と同じ意味。直訳すれば、「神の怒りの激情の…」、著者は、バビロン崩壊が神の最終的な終末の裁きであると断言する。

※⑭島々はことごとく逃げ去り…<20:11,21:1>に記される被造物世界の消滅と新しい世界の創造に照らして、その予徴と理解すべき記述。

※⑮一粒が1タラントンほどの雹…1タラントンの重さは34.2㎏。

 

 確かに、これほどの重さの雹であれば、甚大な災害となりえますね。

 

 

 

 

 ー すみません。最近多忙の為、今回は1章分のみです。