tekuteku-tekutekuの日記

聖書研究と陰謀論

『イザヤ書』18.

イザヤ書

 

 

 

 【第64章】(省略)

 

 

 【第65章】

 

 反逆の民への呼び掛けと報復

 

 わたしは尋ね出された、問わなかった者達に。

わたしは見出された、わたしを捜さなかった者達に。

わたしは言った。

「わたしはここだ、わたしはここだ。」と。

わが名を呼び求めなかった国民に向かって。

 

 わたしはわが手をひねもす、差し伸べていた。

反逆する民、己が思いに従って良くない道を歩む者達に向かって。

この民は、いつもわが面前でわが怒りを引き起こし、

色々な園で生贄を献げ、色々な煉瓦の上で香を焚き、

色々な墓地に座り、色々な見張り小屋で夜を過ごし、

豚の肉と、彼等の器の汚れ物の煮汁を食らい、

 

(※ャハウェが禁じた行為、異教の神々に仕えることをことごとく行っていた。墓地では死者に伺いをたてて、見張りの小屋で夜を過ごしては、夢での神託を期待していた。豚肉を食べることも禁じられていた。「汚れ物の煮汁」もこれに関連すると考えられる。)

 

 

そして言う。

「手前(てめえ)のもとに引っ込んでろ。俺の方には近寄るんじゃないぞ。

俺は手前に比べて聖いからな。」と。

 

「これらは、わが鼻の煙、一日燃えている火である。

見よ、この事はわが面前に書き記されている。

わたしは黙さない、報復するまでは。

わたしは報復する、彼等の懐に。

お前達の諸々の咎と、お前達の父祖達の諸々の咎に対して、諸々に。」

とャハウェは言われる。

 

「彼等は諸々の山の上で香を焚き、諸々の丘の上でわたしを嘲った。

わたしは彼等の先の仕業を量って、彼等の懐に報復する。」

ャハウェはこう言われる。

 

 「葡萄の房の中に果汁が見出されるならば、人は言う。

『それを腐らせてはならない。祝福がその中にあるのだから。』と。

それと同じように、わたしも僕達のために、その全部は腐らせないようにしよう。

わたしは出そう、ヤコブから末裔を。

ユダからはわが山々パレスチナの山地全般を指す)を所有する者を。

それを所有するのは、わたしの選んだ者達。

わが僕達がそこに住む。

シャロンは羊の群れの住む所、アコルの谷は牛の群の伏す所となる。

わたしを尋ね求めたわが民のために。

 

(※シャロンとアコルは、パレスチナの山地を挟む西と東の低地。シャロンは海岸線とサマリアの山地の間に開けた平原で、元来草花の生い茂った地として知られている。アコルもしゅろと泉で知られる緑の美しい町エリコ南方の低地で、ヨルダンの谷に位置する。)

 

 

 しかしお前達、ャハウェを捨てる者達。

わが聖なる山を忘れる者達、※※ガドのために食卓を整える者達。

※※メニのために混ぜ合わせた酒を盛る者達よ。

わたしはお前達を剣に渡し、お前達はみな、屠られるために身を屈める。

わたしが呼んでも応えず、わたしが語り掛けても聞かず、

わが目に悪しき事を行い、わたしの喜ばない事を選んだからである。」

 

(解説より~※※ガドは禍福の神、メニは運命の神で、共に人の運命を司る神。前者は元来シリアの神で、フェニキアその他の碑文に出て来る。後者はエジプトの碑文に登場する女神か、イスラム以前のアラビアの三大神の一神、マナートと同一視すべきか必ずしも分からない。いずれにせよ、食事や酒をこれらの神に献げようと労しても、「お前達」自身が献げられると皮肉られる。「わたしは……渡す(マー二ーティー)」もメニ―を踏まえて皮肉をこめた語呂合わせのようである。)

 

 それゆえに、主なるャハウェはこう言われる。

「見よ、わが僕達は食べる、しかし、お前達は飢える。

見よ、わが僕達は飲む、しかし、お前達は渇く。

見よ、わが僕達は喜ぶ、しかし、お前達は恥じる。

見よ、わが僕達は喜び歌う、心が幸せであるがゆえに。、

しかし、お前達は叫ぶ、心が痛むがゆえに。

また魂の傷のゆえに泣きわめく。

お前達はお前達の名を残す、わたしの選んだ者達がその名にかけて呪うために。

そして主なるャハウェはお前達を殺し、

ご自分の僕達については、別の名で呼ぶ。

この地にあって祝福される者は、真実の神によって祝福され、

この地にあって誓う者は、真実の神によって誓う。

まことに、先の諸々の苦しみは忘れられる。

まことに、それらはわが目から隠される。

 

 

 

 新天地の創造

(有名なメシア来臨の日の平和の預言)

 

 まことに、見よ、わたしを。

新しい天と地を創造する者を。

先の事どもは思い出されず、心に上ることもない。

むしろ、あなた達はいつまでも喜び、歓呼せよ。

わたしが創造するものを。

 

 見よ、わたしを。

エルサレムを創造して歓呼し、その民を喜ぶ者を。

わたしはエルサレムについて歓呼し、わが民を喜ぶ。

その中でもう聞かれることはない。

泣き叫ぶ声も、そこにはいない。

数日の命の乳呑み児や、天寿を全うしない老人は。

百歳で死ぬ者は若者とされ、百歳で死ぬ者は罪人とされる。

 

 彼等は家々を建てて住み、

諸々の葡萄園に栽植してその実を食べる。

彼等が建てて他人が住むことはなく、

彼等が栽植して他人が食べることはない。

まことに、わが民の寿命は木の寿命に等しく、

わたしの選んだ者は、己が手の業を享受することが出来るのだ。

 

 彼等は無駄に労することもなく、夭折(ようせつ)する子を産むこともない。

誠に、ャハウェに祝福された者の子孫が彼等であり、

彼等の末裔達は彼等と共にいる。

彼等が呼ぶ前に、わたしは応えるように、

彼等がまだ語っているうちに、わたしは聞くようになる。

 

 狼と子羊が共に草を食べ、獅子が牛のように藁を食らい、

蛇が塵をその食物とし、わが聖なる山のどこにおいても

それらは害することなく、荒らすこともない。」

とャハウェは言われる。

 

 

 

 

 【第66章】

 

 

 

 神殿祭儀よりも神の言葉に戦くこと

 

 ャハウェはこう言われる。

「天はわが王座、地はわが足の台座。

一体どこに、あなた達がわたしのために建てる家があるのか。

一体どこに、わが憩いの場所はあるのか。

これら総ては、わが手が造り、だからこれら総てが存在するのだ。」

 

 

 ャハウェの御告げ。

「このような者に、わたしは目を留める。

 すなわち、へりくだった者。

心砕かれた者、わが言葉に戦く者である。

牛を犠牲として屠る者は、人を打ち殺す者。

羊を生贄にする者は、犬を縊(くび)り殺す者。

供え物を献げる者は、豚を慕う者。

香を焚く者は、空しい途を拝む者。

この者どもが、己が道を選び、彼等の忌まわしい物を、

彼等の魂が欲するならば、わたしも彼等を虐待することを選び、

彼等の恐れる事どもを、彼等の上に臨ませよう。

 

 わたしが呼んでも応える者はなく、

わたしが語り掛けても彼等は聞かず、

わが目に悪しき事を行い、わたしの喜ばない事を選んだからである。」

 

 

 聞け、ャハウェの言葉を。

彼の言葉に戦く者達よ。

「あなた達の兄弟達、あなた達を憎む者達、

わが名のためにあなた達を追い出した者達が言った、

『ャハウェが栄光を現さんことを、

そうすれば我々もお前達の喜ぶ姿を見ることが出来よう。』と。

しかし、彼等こそ恥じることとなろう。」

 

 町から騒がしい声、神殿からの声、

ャハウェの声、彼、ャハウェが彼の敵達に仇を報いているのだ。

 

 

 

 慰めと裁き (省略)

 

 

 ャハウェの栄光と永遠の刑罰

 

 「わたしは、彼等の諸々の業と、彼等の諸々の思いとを知っている。

わたしは全ての諸国民とその諸国語とを集めに来る。

彼等は来て、わが栄光を見る。

わたしは彼等の中に印を置き、彼等のうちから逃れた者達を諸国民のもとに遣わす。

すなわち、タルシシュ、プル、ルド、メシェク、ロシュ、トバル、ヤワン、

遠い島々のもとに。これ等はわが名声を聞いたこともなく、

わが栄光を見たこともなかったが、わが栄光を諸国民の間に宣べ伝えることとなろう。

彼等は、あなた達同胞をみな、総ての国々から、ャハウェへの供え物として、

馬、車、籠、らば、らくだに乗せて、わが聖なる山、エルサレムに連れて来る。」

とャハウェは言われる。

 

 (※タルシシュは説明済み。プルは、プトのことか?ルドと共に北アフリカの国。メシェク、ロシュは70人訳のある写本による読み替え。マソラ本文はモーシェケー、ケシェトだが、いずれも地名とは関係ない。トバルは黒海東南の地方。ヤワンはギリシャを指す。遠い島々は地中海の島々。)

 

それは丁度、イスラエルの子等が供え物を清い器に入れて

ャハウェの宮に持って来るのと同じである。

そして彼等の中からもわたしは取って、祭司やレビ人とする。」

とャハウェは言われる。

 

 「まことに、わたしの造る新しい天と地が、

わたしの前に永らえるように。」

ャハウェの御告げ。

 

 「同じように永らえるものは、あなた達の子孫とあなた達の名。

月ごとに新月の祭りに、週ごとに安息日に、

総ての肉なるものが来て、わたしの前に額(ぬか)づくようになる。」

とャハウェは言われる。

 

 「彼等は出て行き、そしてわたしに背いた人々の屍を見る。

その蛆は死なず、その火も消えない。

こうしてそれらは、総ての肉なるものに忌み嫌われるものとなる。」

 

 

 

 

 

  以上、『イザヤ書』を紹介させて頂きました。