tekuteku-tekutekuの日記

聖書研究と陰謀論

死海文書『戦いの書』 7.

死海文書「クムラン宗団・エッセネ派」とキリスト

 

 

 『戦いの書』

 

 

 

 【XIV~XVI】(省略)

 

 

 【XVII】

 

 

 「彼は彼等の平安を焔(ほのお)の中に置きた給うた○○炉の試練によって。

彼は彼等の武器を鋭くし、悪しき民等がことごとく永遠に滅び去るまでは鈍らないようにし給う。君達は想い出すがよい。アロンの子、ナダブとアビウ二に対する彼の審きを。それはすべての民の前で、神が彼等を審いてご自身の神聖を示し給うためであった。しかしエレアザルとイタマルは、永久の祭司職の契約のため、彼に捉えられたのであった。

 

だから君達は勇気を出せ、彼等を恐れるな。

彼等は形なく空しいものに憧れ、今もなく、先にもないものに頼っているにすぎないのだから。

何故なら、今あり、先にあるものはみな、イスラエルの神のものであり、すべて永遠にあるものに◯◯。

 

今日こそは、悪の支配の君を卑しめ低くうすべき、彼の時である。

永遠の光による統治のため、彼が栄光を与え給うみ使いミカエルの力によって、

彼はその贖いに割当てられた者に永遠の助けを遣わし給うた。

それは、イスラエルの選ばれた者達を、喜びを以って輝かせ、神に割当られた者に平安と祝福を与え、神々の中にミカエルの統治を、すべての肉の中にイスラエルの統治を高め給うのである。

 

義は高き所を喜び、彼の真実の子等はみな永遠の知識を歓ぶ。

君達、彼の契約の子等よ、神の試練において勇気を出せ。

彼が手を振り動かして、彼の秘策たる試煉を君達の立場のために全うし給うまで。」

 

これらの言葉の後、祭司達は彼等に対して、陣列の部隊編成のために吹く。

分隊はラッパの音に従って展開し、めいめいその位置に立つ。

祭司達は、接近の合図に、第二の信号をラッパで吹く。

歩兵はキッティームの陣列の傍に、攻撃に十分なだけ近寄ると、めいめい、武器を持った手に振り上げる。

祭司達は撃たれる者のラッパを吹き鳴らし、レビ人達と角笛を持ったすべての者が戦いの喚声を上げる。

歩兵はキッティームの軍勢に手を突き出す。喚声が上がると共に、彼等は撃たれる者を倒し始め、民はみな喚声を止める。

祭司達は撃たれる者のラッパを吹き鳴らし続け、キッティームに対する戦いが続行され、ベリアルの軍隊は彼等の前で打ち破られる。

そして第2回目には光の子等が勇を揮い、第4回目には闇の子等が腰に帯し、歩兵達は撃たれる者を神の秘策によって倒し始める。

 

 

 

 【XVIII】

 

 

 神の大きな御手が、ベリアルとその支配下の全軍勢との上に挙げられ、永久の打撃を与える時、○○アッシリアを追う聖徒達の喚声……。

ャぺテ人は倒れて立上がる者もなく、キッティームは引き裂かれて、残る者も逃れる者もない。イスラエルの神の御手が、ベリアルのすべての群の上に挙げられる日に。

 

 この時、祭司達が記念のラッパを吹き鳴らすと、彼等のもとに戦いの全陣列が集まり、キッティームの全陣営に対してこれを滅ぼし尽くすために、割当られる。その日、太陽が沈みそうになったら、祭司達の長および彼と共なる祭司達とレビ人達、および陣列の頭達と規律の人達とは立って、そこでイスラエルの神を賛美して、言い出す。

 

「あなたの御名はほむべきかな、神々の神よ。

誠にあなたは御民に対して、驚くべき不思議を大いになし給うた。

また早くよりあなたの契約を我等に対して守り、あなたの契約の故に幾度も我等に救いの門を開き、我等に対する御恵みの故に我等は虐げられなかった。

義の神なるあなたは御名のために事を成し給うたのである。

 

あなたは我等の民に、驚くべきことを不思議な業とを成し給うた。

このようなことはかつてなかったことである。

誠にあなたは我等の時を知り給う。

そして今日、我々に…が、現れ出た。あなたは敵の支配をもはやなきまでに取除くため、永遠の贖いによって、我等に対する憐れみの手と大能の御手とを、我等に示し給うた。

そしてあなたの戦いにおいて、我等の敵すべてを完全に打ち滅ぼし給うため○○。

そして今、我等が彼等の群を追うには、日暮が切迫している。

誠にあなたこそ、○○そして強者共の心を引き渡して、立つことが出来なくし給うた。

力はあなたのもの、戦いは御手の中にある。あなたの如き神はない。

あなたの御心に叶う時○○あなたの敵に対して報いを返し、またあなたは○○打砕き給うた。……

 

 

 

 【XIX】

 

 

 強者共を嘲りあざ笑う。げに我らの力強き聖にして、栄光の王が我等と共にいます。彼の霊の軍勢は我等と共に歩み給う。

我等の騎手は、雲の如く、また露の如く地を蔽い、激しいにわか雨の如く、その全ての産物に対する審きとして、地を洗い流すのである。

 

勇士よ、立ち上がれ。

君の虜を捕えよ、栄光の人よ。

君の分捕品を取れ、勝を得る者よ。

君の敵の襟首をつかみ、撃たれた者の背を踏まえよ。

君に敵する民等を打砕き、君の剣に肉を食らわせよ。

君の地を栄光で、君の嗣業を祝福で満たせ。

君の野には群なす家畜、君の宮殿には金と宝石!

シオンよ、大いに喜べ、ユダのすべての町々よ、喜び叫べ。

常に門を開いて民等の富を君のもとにもたらし、彼等の王を君に仕えさせよ。

君を苦しめた者をことごとく君にひれ伏させ、君の足の塵をなめさせよ。

わが民の娘等よ、歓喜の声をほとばしらせ、栄光の飾りを飾り、

民等の王国を支配せよ。

かくて王国は神のものとなり、イスラエルは永遠の王国となるのである。

 

 

 その後彼等は朝まで宿営するために、この夜は陣営に集まる。翌朝には陣列の場所に行く。そこはキッティームの強者共とアッシリアの群とそれと共に集まったすべての民の軍勢が倒れたところ。

○○撃たれ、○○そこで神の剣によって倒れた。祭司の長とその次席祭司と…○○戦いの○○と諸陣列のすべての頭達とその部下達とは、そこに近づき、キッティームの撃たれた者共が倒れ…そこでイスラエルの神を賛美する。……

 

 

 

                           『戦いの書』  完