tekuteku-tekutekuの日記

聖書研究と陰謀論

死海文書『戦いの書』 6.(削除されるかもしれませんが)

死海文書「クムラン宗団・エッセネ派」とキリスト

 

 

『戦いの書』

 

 

【Ⅻ】

 

 

 何故なら、あなたは天に数多くの聖徒を持ち、万軍のみ使い達があなたの聖なる住まいで御名を賛美する。またあなたは、選ばれた聖なる民をあなたの家に置き給うた。

彼等の全軍の名の書は、あなたと共にあなたの聖なる住まいにあり、数多くの聖徒達があなたの栄光の住まいにある。そしてあなたの御手の祝福の恩恵と、あなたの平安の契約とを、彼等のために生命の筆で刻み給うた。

 

 こうしてあなたは、永遠なるすべての時にわたって彼等を支配し、選ばれたあなたの軍勢を、千人隊や万人隊ごとにあなたの聖徒達やみ使い達と共に閲兵して、戦いに臨む力を得させ、地の敵を、あなたの大きな審きによって、滅ぼし、天にある選ばれた者達と共に彼等に勝を得させ給うのである。

 

 畏るべき神なるあなたは御国の栄光の中にいまし、あなたの聖徒の集団は永遠の救いのために、我等の中にある。我等は王達を侮り、強者共を嘲り、あざ笑う。

げに主は聖にして、栄光の王は我等と共にいます。聖なる勇士達の民とみ使い達の軍勢とは我等の兵士達の中に、戦いの勇士は我等の集団の中にいまし、彼の霊の軍勢は我等と共に歩み給う。

 

 我等の騎手は雲の如く、また露の如く地を蔽い、激しいにわか雨の如く、そのすべての産物に対する審きとして、地を洗い流すのである。

勇士よ、立ち上がれ。雨の虜を捕えよ。

栄光の人よ。君の分捕品を取れ、勝を得る者よ。

君の敵の襟首をつかみ、撃たれた者の背を踏まえよ。

君に敵する民等を打砕き、君の剣に、罪深い肉を食らわせよ。

君の地を栄光で、君の嗣業を祝福で満たせ。

君の野には群なす家畜、君の宮殿には銀、金、宝石! 

シオンよ、大いに喜べ。エルサレムよ、歓喜の中に現れよ。

ユダのすべての町よ、喜び叫べ。

常に門を開いて民等の富を君のもとにもたらし、彼等の王を君に仕えさせよ。

君を苦しめた者をことごとく君にひれ伏させ、君の足の塵をなめさせよ。

我が民の娘等よ、歓喜の声もて叫び、栄光の飾りを飾り、民等の王国を支配せよ。

かくて王国は神のものとなり、イスラエルは永遠に統べ治めるのである。

 

 戦いの勇士なる彼等の部隊はエルサレム○○○○天の上に主○○

 

 

 

 

 【XIII】

 

 

  祭司の長は彼の兄弟たる祭司達とレビ人達とすべての『規律の長老』達を従えて。そして彼等はその立場でイスラエルの神とそのすべての真実の業とを賛美し、ベリアルとこれに割当てられたすべての霊とをそこで呪って、言い出す。

イスラエルの神は、その聖なる計画と真実の御業との故に、ほむべきかな。」

 

 「また、ベリアルは敵意ある計画の故に呪われよ、彼はその罪深い支配の故に呪われよ。彼等はみなその悪の思いユニ呪われよ。彼等は、その不浄に汚れたすべての行いの故に、呪われよ。彼等は闇に割当られた者なのであるから。しかし、神に割当られた者は永遠の光に属するのである。」

 

 「我等の先祖の神なるあなた、あなたの御名を我等は代々に賛美しよう。

我等は永遠の民、あなたは我等の先祖と契約を結び、それを永遠の時のために、彼等の子孫に立て給うた。あなたは契約に属する残りの者と生存者とを救うため、またあなたの真実の業と驚くべき御力の審きとを告げるために、あなたが我等のうちに成し給うた恩恵は、あなたの栄光の証のすべての中に述べられている。

あなたは義自身のために我等を贖って永遠の民とし、あなたの真実によって我等を光に割当て給うた。そして早くより光の君を我等の助け手に任じ、すべての義の子等をその手に、すべての真実の霊をその支配下に任せ給うた。また亡びのために敵意の天使ベリアルを作り、その罪の闇と図り事によって、悪を行わせ罪を犯させ給うたのもあなたである。

そして、彼に割当てられた霊、すなわち破滅の天使達はみな、闇の掟によって歩み、みなこれに憧れる。

 

 

 

◆補足文本書『定期要覧(1QS)その他の概説』より、4.神学思想より説明。宗団の2言論は特徴的である。問題は、これが旧約におけるイスラエル固有のものでないならば、どこにその起源を求めるかという点である。旧約において1カ所、イザヤ書45:7に類似した表現が見出される。

 

イザヤ書>45:7

わたしは光を造り、また暗きを創造し、繁栄を造り、また災いを創造する。

わたしは主である。すべてこれらのことを成す者である。

 

 ここで光と闇、繁栄と災いが対応して2元的であるが、神は両方の創造者であると言明する。ある学者はクムランの2元論をここから発したと見るが、我々は宗教史的に他の類似を見ることができる。……それはイランの2元論との類似である。

また、ある学者は『定期要覧』および他の文書に出てくる「知識」という言葉に着眼してグノーシスとの類似を見ようとするが、デュポン・ソメールやバロウズの言うように、クムランの2元論は、グノーシス的な精神と物質の2元論ではなく、イラン宗教に倫理的な善悪2元論と見るのが正しいであろう。シューベルトはこれをグノーシス思想と黙示録文学思想との結合としたものと見て、ユダヤ教グノーシス思想と呼ぶが、これが適当かどうかは問題であろう。

 

 ……と、説明されています。最初の冒頭のページにて説明していますように、ゾロアスター教の2元論の要素が※以下の部分以外においても、所々その思想が表わされております。これは、旧約イザヤ書と一箇所のみ被るところがあったにせよ、旧約全体が善悪の2元論であるとみなすのは間違いであるということです。そして、イエス・キリストの教えとも勿論全く被りません。

 

つまり、新約聖書キリスト教が、このクムラン宗団であるエッセネ派から派生したという、世のデタラメな論を広める連中に付いて行ってはいけないのです。

これ書くとやばいかもしれませんが……。

 

あの都市伝説のあの人物はフリーメイソンのメンバーになっているようですし、

彼は世にデタラメな真実を広め、ミスリードするために居るということを是非知ってほしいと思います。)

 

 

 しかしあなたの真実に割当てられた我等は、あなたの力強い御手を喜び、あなたの救いを楽しみ、あなたの助けとあなたの平安とを歓ぼう。

イスラエルの神よ、誰が力においてあなたに及ぶであろうか。

しかもあなたの力強い御手は貧しき者達と共にある。またいかなる天使や君侯の助けがあなたの贖いの助けに及ぶであろうか。何故なら、あなたは早くより、戦いの日に定め給うた。○○真実を○○ため、罪を滅ぼして闇を平らげるため、光を強めるため、○○のため、○○永遠の立場のために○○のため、すべての闇の子等を滅ぼし、すべての光の子等の喜びとなるため。

 

 あなたは我等を○○のため定め給うた……。