tekuteku-tekutekuの日記

聖書研究と陰謀論

エゼキエル書 5.

エゼキエル書

 

 

 

 

 第6章 

 

 剣と飢餓と疫病 (省略)

 

 第7章 

 

 

 

 イスラエルの終わり

 

 ャハウェの言葉が私に臨んで言った。

 

 「人の子よ、あなたはこう言え。

イスラエルの地に向かって、主ャハウェがこのように言ったと。

 

 終わりだ、終わりがやってきた。

この地の四方の隅々にまで。

今や、終わりがお前の上を覆い

わたしがお前に怒りを放つ。

お前の歩みに応じて、わたしはお前を審き、

お前の忌まわしい行為をお前に返す。

 

 わが眼はお前を見逃さない。

わたしは容赦しない。

実に、お前の歩みをわたしはお前に返し、

お前の忌まわしい行為がお前の只中に起こる。

こうして、お前達は知るであろう。

わたしが、ャハウェであると。」

 

 主ャハウェがこのように言った。

 

 「災いにつぐ災いが、見よ、やって来た。

終わりがやって来た、終わりがやって来た。

お前に、見よ、終わりがやって来た。

この地に住む者よ、※①がお前にやって来た。

その時がやって来た。

 

 その日は近い。

それは恐慌であって、山々での歓呼ではない。

今や、すぐにも、わが憤怒をお前に注ぎ、

お前に対するわが怒りをとどめよう。

お前の歩みに応じて、わたしはお前を審き、

お前の忌まわしい行為をお前に返す。

わが眼はお前を見逃さない。

わたしは容赦しない。

 

 実にお前の歩みをわたしはお前に返し、

お前の忌まわしい行為がお前の只中に起こる。

こうして、お前達は知るであろう。

わたしがャハウェ、打ち滅ぼす者であると。

 

 見よ、その日、

見よ、やって来た。

※②輪が出来(しゅつたい)した。

不法が花咲き、うぬぼれが芽生えた。

暴虐が起こり、邪悪の杖となった。

彼等からでなく、彼等の群勢からでなく、

彼等の喧噪からでなく、彼等の間の悲嘆でなく。

 

 その時がやって来た、その日が訪れた。

買い主は喜ぶな、売主は悲しむな。

激怒がその全群勢に臨むからだ。

売主は売った物に戻らない。

まだ彼等の命が生きていても、幻がその全軍勢に戻らないからだ。

 

 人は各自の咎のゆえに、誰も己の命を確保できない。

角笛を吹き鳴らし、すべてが整っても、戦争に行く者がいない。

わが激怒がその全軍勢に臨むからだ。

剣が通りに、疫病と飢餓が家にあり、野にいる者は剣にかかって死ぬ。

町にいる者は、飢餓と疫病がこれを襲う。

逃げのびる者達が逃げのびて、山の上に登っていようとも。

彼等はみな、各自の咎のゆえに、※③谷間の鳩のように呻く。

すべての手は垂れ下がり、※④すべての膝は水に溶ける。

※⑤彼等は粗布を腰にまとい、戦慄が彼等を覆い尽くす。

表情にはいずれも恥辱、※⑥彼等の頭はすべてが禿。

彼等は自分の銀を通りに投げ棄て、彼等の金は汚物も同然となる。

 

 ャハウェの憤りの日には、

銀も金も彼等を救い出せはしない。

それらは、彼等の魂を充足もせず、彼等の身体を満足させもしない。

むしろ、彼等の※⑦咎の躓きとなった。

彼等はその麗しい飾りを誇りとし、

それで自らの忌まわしくもおぞましい偶像を造った。

それゆえ、わたしはそれを彼等の汚物とした。

わたしはそれを略奪品として異国人の手に、

分捕物として、地の邪悪な者達に渡す。

彼等がそれを冒涜するであろう。

 

 わたしは彼等から顔を背け、彼等は※⑧わが宝物を冒瀆するであろう。

強盗等がそれを冒瀆するために押し入り、殺戮を行うであろう。

この地が血による審きで満ち、町が暴虐で満ちているからだ。

わたしが諸国民から悪者どもを引き入れ、

彼等の家々をその悪者共が奪い取る。

 

 わたしは強い者達の誇りを消滅させ、※⑨彼等を聖別する者等は冒瀆される。

動揺が彼等を襲うので、彼等が平和を求めても、それはない。

災難に災難が続き、流言に流言が重なる。

彼等は預言者に幻を求め、祭司からは律法が、長老からは助言が消滅する。

王は悲しみにくれ、指導者は荒廃をまとい、この地の民の手は愕然とする。

 

 わたしはその歩みによって彼等を処分し、

その公正さに従って彼等を審く。

こうして、彼等は知るであろう、

わたしがャハウェであると。」

 

 

 

 

 

 ◆補足文

※①輪が…言語ッェフィラー。文脈上の意味不明。解釈に「転換」「順番」

「運命」「没落」、読み替えに「収穫」「強奪」など。この語の用例は他に<イザヤ書>28:5のみ。翻訳ではそのまま「輪」とした。

※②輪が出来した。…70人訳はこの2行「見よ、終わりがやって来る。見よ、主の日が。」

※③谷間の鳩のように呻く。…70人訳。「わたしがすべて殺す。」

※④すべての膝は水に溶ける。…字義通りには「水となって去り行く。」

※⑤彼等は粗布を腰にまとい…悲嘆を表わす行為。

※⑥彼等の頭はすべて禿。…悲嘆。恥辱に際して行う剃髪行為を示唆。

※⑦咎の躓き…偶像のこと。

※⑧わが宝物イスラエルの民のこと。原意は「保護されたもの」「秘匿されたもの」

※⑨彼等を聖別する者…偶像ないし、異教の神々。但し、原語メカドシェーヘムをミクデシェ―ヘムと読み替えれば、「彼等の諸聖所」。)