tekuteku-tekutekuの日記

聖書研究と陰謀論

エゼキエル書 22.

エゼキエル書

 

 

 

 

 第34章

 

 

 

 イスラエルの牧者達

 

 ヤハウェの言葉が私に臨んで言った。

 

 「人の子よ、預言せよ。

イスラエル※①牧者達に対して預言せよ。

あなたは彼等、牧者達に言わなければならない、

ヤハウェはこう言ったと。

 

 「禍いあれ、自分達を牧養する者となったイスラエルの牧者達。

牧者は羊の群れを牧養しないだろうか。

ところが、お前達は肥えたものを食べ、羊毛をまとい、

肥え太ったものを屠りはしても、羊の群れを牧養しようとはしない。

お前達は弱った者達を強めず、病にある者を癒さず、

挫かれた者に包帯を巻かず、追いやられた者を連れ戻さず、

滅びゆく者を探し求めなかった。

むしろ、暴力をもって過酷に彼女達を支配した。

 

 こうして羊の群れは牧者もなく散って行った。

野のあらゆる獣の餌食となって、散って行った。

あらゆる山々に、すべての高い丘に、わが羊の群れはさまよった。

わが羊の群れは全地の面に散って行き、これをたずね求める者もなく、

探し求める者もいなかった。」

 

 それゆえ、牧者達よ、ヤハウェの言葉を聞け。

 

 

 「わたしにかけて言うが、

わが羊の群れが略奪の的となり、わが羊の群れが牧者もなく、

野のあらゆる獣の餌食となったにもかかわらず、

わが牧者達はわが羊の群れを探し求めず、牧者達は自分達を牧養して、

わが羊の群れを牧養しなかったがゆえに、

見よ、わたしは牧者達に立ち向かう。

わたしはわが羊の群れを彼等の手からたずね求め、

彼等がわが羊の群れを牧養することを止めさせる。

もはや、※②牧者達は自分達を牧養することはない。

わたしは彼等の前からわが羊の群れを救い出す。

わが羊の群れが彼等の餌食になることはないであろう。」

 

 実に、主ヤハウェはこう言った。

 

 「見よ、わたし自らがわが羊の群れをたずね求め、探し出す。

その羊の群れの中から散らされていなくなるものが出た日、

牧者がその群れを探し出すように、わたしはわが羊の群れを探し出す。

そして、雲と黒雲のかかる日、彼等が散って行った場所から彼等を救い出す。

わたしは彼等を諸国民の中から導き出し、彼等を国々から集める。

そして彼等をその土地に導き入れ、イスラエルの山々で、川床で、

この地のあらゆる居住地で、彼等を牧養する。

豊かな牧草地でわたしは彼等を牧養する。

 

 イスラエルの高地の山々にも草地があって、そこで彼女達は良い草地に伏し、

イスラエルの山々の肥沃な牧草地で草を食むであろう。

わたしがわが羊の群れを牧養し、わたしが彼等を伏せさせるのだ。

 

 わたしは滅びゆく者を探し求め、

追いやられた者を連れ戻し、

挫かれた者に包帯を巻き、病にある者を強めるが、

肥えた者と強い者は根絶する。

わたしは公正をもってこれを牧養する。

 

 

 お前達、わが羊の群れよ。

見よ、わたしは羊と羊の間を、雄羊と雄山羊の間を審く。

お前達にはまだ足りないのか。

豊かな牧草地を食みながら、お前達は自分の牧草地の残りを足で踏み潰し、

澄んだ水を飲みながら、残ったものを足で濁らせている。

わが羊の群は、お前達の足で踏み潰された地で草を食み、

お前達の足で濁らせた水溜まりで飲んでいる。」

 

 それゆえ、神である主、ヤハウェはこう言った。

 

 「見よ、わたしは肥えた羊と痩せた羊の間を審く。

お前達が弱った者達をすべて脇と肩で押しのけては、角をもって突き続け、

ついに彼女達を外に追い散らしたがゆえである。

だが、わたしはわが羊の群を救う。

彼女達は二度と略奪の的となることはない。

わたしが羊と羊との間を審くのである。

 

 わたしは彼等の上に一人の牧者を、

彼女達を牧養するために※③わが僕ダビデを立てる。

彼が彼等を牧養し、彼が彼女達の牧羊者となろう。

わたしヤハウェが彼等の神となり、わが僕ダビデは彼等の中で指導者となる。

わたしヤハウェがこれを語ったのである。

 

 わたしは彼等と平和の契約を結ぶ。

わたしがこの地から悪い獣を消滅させるので、

彼等は荒野にも安心して住み、林の中でも眠るであろう。

わたしは彼等を、またわが谷の周囲を祝福する。

わたしは時期になれば雨を降らせる。

それは祝福の雨となるであろう。

野の木はその実を与え、地はその産物を与えよう。

彼等は自分達の土地に安心していられよう。

こうして、わたしが彼等の軛を砕き、

彼等を奴隷として働かせた者達の手から彼等を救い出す時、

彼等は知るであろう、わたしがヤハウェであると。

 

 彼等は二度と諸国民の略奪の的になることがなく、

野の獣が彼等を餌食とすることもないであろう。

彼等は安心して住み、恐怖に陥れる者もないであろう。

わたしは彼等のために名のある苗床を立ち上げる。

もはやこの地には、飢饉によって取り去られる者達はいなくなり、

彼等が諸国民から恥辱を負うこともないであろう。

わたしが彼等と共にいる彼等の神ヤハウェであり、

彼等がわが民イスラエルの家である。」

 

 とは主ヤハウェの御告げ。

 

 

 「お前達はわが羊の群、わが牧草地の羊の群である。

お前達は人間であり、わたしがお前達の神である。」

 

 

 

 

 

❖補足文

(※①牧者達…指導者達。民とその指導者を羊と牧者に例えた言い方。「牧養する(羊を飼養する)」は従って民を正しく導くこと。

※②牧者達は、自分達を牧養することはない。…イスラエルの指導者達は、民を犠牲にして自らを肥え太らせていた。

※③わが僕ダビデを立てる…70人訳「別の」以下、⁑ダビデの再来を告げる一種のメシア預言。

⁑すなわちイエス・キリストのことを指しています。)