tekuteku-tekutekuの日記

聖書研究と陰謀論

エゼキエル書 21.

エゼキエル書

 

 

 

 

 第32章 

ファラオの挽歌 

冥界に下るエジプトの群勢 (省略)

 

 

 第33章

 

 

 

 イスラエルの家の見張り

 

 ヤハウェの言葉が私に臨んで言った。

 

 「人の子よ、あなたの民の子等に語れ。

あなたは彼等に言わなければならない。

 

 『ある地にわたしが剣をもたらす時、

その地の民は彼等の端から一人の人を選び取り、

彼を自分達の見張りとするであろう。

彼はその地の上に剣がやってくるのを見て、

角笛を吹き鳴らし、民に警告するであろう。

ところが、聞く者が角笛の音を聞きながら、警告を受け入れないので、

剣がやってきて、彼を取り去ったとしたら、彼の血の責任は彼自身に帰するであろう。

彼は角笛の音を聞きながら、警告を受け入れなかったので、

彼の血の責任は彼に帰するであろう。彼が警告を受け入れたならば、

彼は自分の魂を救い出す。

 

 剣がやってくるのを見ても、見張りが角笛を吹き鳴らさず、

民も警告を受け入れず、剣がやってきて、彼等から一つの魂を奪い去ったとしたら、

彼は自分の咎ゆえに取り去られたのであるが、

わたしはその血の責任を見張りの手に求める。』

 

 

 あなたは、人の子よ、わたしはあなたをイスラエルの家の見張りとした。

あなたはわたしの口から言葉を聞き、彼等にわたしからの警告をしなければならない。

わたしが邪悪な者に対し、邪悪な者よ、お前は必ず死ぬ、と言う時、

あなたが邪悪な者に語って、その道から離れるように、と警告しなかったならば、

その邪悪な者は自分の咎ゆえに死ぬであろう。

そしてわたしは彼の血の責任をあなたの手に求める。

 

 だが、あなたが邪悪な者に、

その道から離れ、そこから立ち帰るように、と警告したにもかかわらず、

彼がその道に立ち帰らなかったならば、彼は自分の咎ゆえに死ぬのであり、

あなたは自分の魂を救う。

 

 あなたは、人の子よ、イスラエルの家に言え。

お前達はこう言ったと。

 

『我等の背きと我等の罪が我等の上にあり、それらの中で我等は腐り果てるばかり。

どうして生きられようか。』

 

 あなたは彼等に言わなければならない。

わたしにかけて言うが、とは主ヤハウェの御告げ。

 

 『わたしが喜ぶのは、邪悪な者が死ぬことではなく、

邪悪の者が自分の道から立ち帰り、生きることである。

立ち帰れ、お前達の悪しき道から立ち帰れ。

イスラエルの家よ、どうして、お前達が死んでよいだろう。』

 

 あなたは、人の子よ、あなたの民の子等に言え。

 

 『義人の正義も、彼の背きの日には、自分を救えない。

邪悪な者の悪も、彼がその邪悪から立ち帰る日には、

彼はそれに躓(つまず)くことがない。

義人も罪を犯す日には、生きることができない。

義人に、お前は必ず生きる、とわたしが言ったとしても、

彼が自らの正義に頼って、不正を行ったとすれば、

彼のどんな正義も思い起こされず、彼が行った不正ゆえに彼は死ぬ。

 

 また、邪悪な者に対して、お前は必ず死ぬ、と言ったとしても、

彼がその罪から立ち帰り、公正と正義を行うならば、

邪悪な者が質物を返し、強奪した物を償い、不正を行うことなく、

生命の掟に歩むならば、彼は必ず生きる。死ぬことはない。

彼が犯したどんな罪も彼のために思い起こされない。

彼は公正と正義を行ったのだから、必ず生きる。』

 

 だが、あなたの民の子等は言う、主の道は正当でないと。

正当でないのは彼等の歩みである。

義人がその正義に背を向け、不正を行うならば、彼はそれらのゆえに死ぬ。

邪悪な者がその邪悪から立ち帰り、公正と正義を行うならば、

彼はそれらゆえに生きる。

 

 だが、お前達は言う、主の道は正当でないと。

わたしは、イスラエルの家よ、各人の歩みに応じてお前達を審く。」

 

 

 

 エルサレム崩壊の知らせ

 

 我等の捕囚の第12年、10月5日。

私のところに、エルサレムから逃れた者がやって来て言った。

 

 「都が討ち滅ぼされた」と。

逃れた者がやって来る前の夕方、ヤハウェの手が私に臨み、

翌朝、彼が私の所にやって来るまでには、我が口を開けてくれていた。

そこで我が口は開かれ、もはや私は口が利けなくは、なくなっていた。

 

 

 

 荒廃にゆだねられるイスラエルの地

 

 ヤハウェの言葉が私に臨んで言った。

 

 「人の子よ、イスラエルの土地のこれらの廃墟に住む者達は言っている。

 

 『アブラハムは一人でありながら、この地を所有した。

我等は大勢であるから、我等はこの地が所有として与えられているはず』と。

それゆえ、彼等に言え、主ヤハウェはこう言ったと。

 

 『お前達は※①血のままで食べ、自分たちの偶像に目を上げ、

他人の血を注ぎ続けている。それで、この地を所有できるというか。

お前達は自分の剣の上に立ち、忌まわしいことを行い、各々隣人の妻を穢した。

そこで、この地を所有できるというか。』

 

 あなたは彼等に言わなければならない、

ヤハウェはこう言ったと。

 

 『わたしにかけて言うが、廃墟にある者達は剣で斃れ、

野の面にいる者はわたしが獣に餌食として与え、

要害や洞穴にいる者達は疫病で死ぬであろう。

わたしはこの地を荒廃と壊滅に渡す。

その誇る砦は消滅し、イスラエルの町々は荒廃し、

通り過ぎる者もいなくなるであろう。

 

こうして、彼等の行ったあらゆる忌まわしい行為ゆえに、

わたしがこの地を荒廃と壊滅に渡す時、

彼等は知るであろう、わたしがヤハウェであると。』

 

 あなたは、人の子よ、あなたについて、

あなたの民の子等が家々の壁や入口の傍らで語り合い、

一人ひとり、それぞれに語って言う、

 

『さあ、行って、何がヤハウェから出る言葉なのか聞いてみよう』と。

 

 彼等は大挙してあなたの所に押し寄せ、あなたの前にわが民として座り、

あなたの言葉を聞こうとする。しかし、それ(⁑あなたの言葉)を行いはしない。

※②彼等は口では恋い慕うが、心は自分の利益に向かっている。

見よ、彼等にとってはあなたは、弦を上手に奏でながら、

美しい声で歌う恋慕の歌のようだ。

彼等はあなたの言葉を聞きはするが、決してそれを行わない。

それがやって来る時、見よ、それはやって来る。

彼等は知るであろう、自分達の中に預言者がいたと。」

 

 

 

 

❖補足文

(※①血のままで食べ…肉を血のままで食べること。<レビ記3:17,7:26-27>他。<創世記9:4>も参照。

※②彼等は口では恋い慕うが~向かっている。…以下70人訳「なぜなら、彼等の口には偽りがあり、彼等の心は汚れの後を追うのだから。」

原文「彼等の口には慕い求めがあり、彼等はそれを行うが」の後半を付加として削除する。

「利益」は、原語ベツアは22:13、27で、「搾取」と訳した語と同じ。)