tekuteku-tekutekuの日記

聖書研究と陰謀論

呼びかける 19.

〖呼びかける〗

 

 

 

 第21章

 

 

 

 天のエルサレム

 

 また私は、新しい天と新しい地とを見た。

最初の天と最初の地とは消え去って、もはや海もなかったからである。

また、私は聖なる都、※①新しいエルサレムが、

あたかも夫のために美しく着飾った花嫁のようにすっかり用意を整えられて、

神のもとから送り出され、天から降って来るのを見た。

 

 また玉座から大きな声がして、こう言うのを聞いた。

 

 

「今や、神の幕屋が人の間に立てられ、神が人と共に住まわれる。

人は神の民となり、神御自身が人と共におられ、彼等の神となられる。

神は人の目から流れる涙を一滴残らず拭い去って下さる。

もはや死はなく、

もはや悲しみも嘆きも労苦もない。

古い秩序の事柄は消え去ったからである。」

 

 

すると、玉座に座っている者が言った。

 

 「見よ、私は万物を新しくする。」

 

また、

 

 「書き記せ。これらの言葉は信頼でき、また真実だから。」

とも言う。

 

 また私に向かって言った。

 

 「ことは成就した。

わたしはアルファでありオメガである。

(すなわち、万物の初めであり終わりである。)

※②渇いている者には、私の生命の水が涌く泉からただで飲ませよう。

勝利する者はこれらのものを受け継ぐ。

わたしは彼の神となり、彼はわたしの子となる。

 

しかし、※③臆病者と不信仰者、また忌まわしい者、

殺人者、淫らな者、魔法を行う者、偶像を拝む者、

要するに、すべての偽り者達には、

彼等の受け取る分け前は、火と硫黄の燃える池である。

それが第二の死である。」

 

 

 

◆補足文

※①新しいエルサレムが~天から降って来るのを見た。…ユダヤ教には、地上のエルサレムに対して、創造の初めから、天上にエルサレムが存在しているという考えがあった。

※②渇いている者~勝利する者はこれらのものを受け継ぐ。…完全な救済を恋い慕う忠実な信徒のこと。<イザヤ12:3・55:1参照。>救済が人間の信仰に対する報償ではなく、神の恩恵であることの表現。

※③臆病者と不信仰者…「臆病者」とは、神に対する信頼に欠けることから、不安や恐怖を抱く者のこと。あるいは、殉教まで貫かれる信仰を欠くという意味での「不忠実な者」。)

 

 

 

 新しいエルサレム

 

 最後の7つの災いで満ちている7つの平鉢を持っている

7人の天使のうちの一人がやって来て、私と語らってこう言った。

 

 「こちらに来なさい。

私はお前に小羊の妻である花嫁を見せてあげよう。」

 

 この天使は、霊に満たされた私を大きくて高い山に連れて行って、

聖徒エルサレムが神のもとから送り出され、天から降って来るのを見せてくれた。

その都は神の栄光に満ちていて、

その輝きは、水晶のごとく透明な碧玉のような、

値の付けようがない宝石のようであった。

大きくて高い城壁があり、12の門があって、

それらの門の上には、12の天使が警護についており、

また名前が刻み込まれていたが、それはイスラエルの子等の12部族の名前であった。

 

 東に3つの門、北に3つの門、南に3つの門、そして西に3つの門があった。

都の城壁には12の土台があり、

それらの上には小羊の12使徒の名前が刻み込まれていた。

 

 私と語っていた天使は、

その都と都の門と、都の城壁とを測るために金の物差しを持っていた。

※④都は方形をしていて、その長さはその幅と同じだけあった。

天使がその物差しで測ると、※⑤12000スタディオンであった。

その長さと幅と高さとは同じだあった。

 

 天使が其の城壁の厚さを測ると、※⑥144ペキュスあった。

これは人間の尺度によって測ったものであるが、天使が用いたのもこれである。

城壁は碧玉で築かれ、また都は磨かれて透き通ったガラスのように輝く、

純金で築かれていた。

 

 ※⑦都の城壁の土台はあらゆる種類の宝石で飾られていた。

第一の土台は碧玉、第二はサファイア、第三は玉髄、第四はエメラルド、

第五は紅縞めのう、第六は紅玉髄、第七はかんらん石、第八は緑柱石、

第九はトパーズ、第十緑玉水髄、第十一はヒヤシンス石、第十二は紫水晶であった。

 

 また十二の門は12の真珠であって、各々の門がたった一つの真珠で造られていた。

そして、都の大通りは透き通ったガラスのように輝く純金でできていた。

都の中に、私は神殿を見なかった。

全能者にして※⑧神なる主と、小羊とが都の神殿だからである。

 

 その都は、太陽も月も、それを照らすのに必要としない。

神の栄光が都を照らし、また小羊がその灯火だからである。

諸民族はその光で歩き、地上の主達は※⑨自分達の栄光を携えて都に来る

また、都の門は日々決して閉められることがない。

なぜなら、そこには夜がないからである。

人々は、※⑩諸民族の栄光と誉れとを携えて都に来る。

しかし、いかなる穢れた者も、忌まわしいことや、偽りを行う者も、

決して都には入れない。

小羊の生命の書に名前が記録されている者以外は入れないのである。

 

 

 

 

 ◆補足文

※④都は方形をしていて…完全性の象徴としての正方形という考え方が反映している。古代の著名大都市(バビロン、ニネべ)の地取りもこの考え方を反映している。

※⑤12000スタディオン…約2200キロメートル。この12000は、「十二数」を基礎としており、12支族、12使徒の延長上にある。

※⑥144ペキュス…約65メートル。これも「十二数」の二乗数である。

※⑦都の城壁の土台はあらゆる種類の宝石で飾られていた。…これらの宝石の正確な名称については曖昧であるが、とにかく、イスラエル12部族を象徴する、大祭司の胸当てに散りばめられていた宝石を想定しているのであろう。

※⑧神なる主と小羊とが、都の神殿だから…特定の場所に限定されることなく、都の至る所で礼拝される神であるから、という意味。

※⑨自分達の栄光を携えて都に来る。…完成された教会の普遍性を表現するために、終末時における諸民族のシオン巡礼という伝統的表象が採用されている。

※⑩諸民族の栄光と誉れとを携えて都に来る。…25-26節については<イザヤ60:11>を参照。「栄光と誉れを携えて来る」ことは、完全に屈服する意志の表明を意味する。)