tekuteku-tekutekuの日記

聖書研究と陰謀論

エゼキエル書 24.

エゼキエル書

 

 

 

 

 第36章

 

 

 

 イスラエルの山々の回復

 

 「あなたは、人の子よ、イスラエルの山々に向かって預言せよ。

あなたは言わなければならない、イスラエルの山々よ、ヤハウェの言葉を聞け。

主、ヤハウェはこう言ったと。

 

 敵がお前達に向かって、

あはは、永遠の高きところ(⁑エルサレムのこと)が我等の所有になった、

と言ったがゆえに、それゆえ、預言せよ。

あなたは言わなければならない、主、ヤハウェはこう言ったと。

 

 荒廃する中、敵が周囲からお前達に掴みかかり、

お前達は諸国民のうちの残りの者の所有となって、口の端に、

民の噂に上ったがゆえに。

それゆえ、イスラエルの山々よ、主、ヤハウェの言葉を聞け。

 

 山々と丘に、川床と谷に、荒廃する廃墟に、

周囲の諸国民の略奪と嘲りの的となって、棄てられた町々に、

主、ヤハウェはこう言った。

 

 『一体、諸国民の残りと全エドムについて、

わたしはわが嫉妬の火をもって語らなかったか。

※①彼等は魂の蔑みに全心の喜びをおぼえて、その草地を略奪するために、

わが地を自らの所有としたのだと。』

 

 それゆえ、イスラエルの土地について預言せよ。

山々と丘に、川床と谷にあなたは言わなければならない。

主、ヤハウェはこう言ったと。

 

 『見よ、わたしはわが嫉妬と憤怒とをもって語った。

お前達は諸国民から恥辱を負ったがゆえに、

それゆえ、わたしはわが手を挙げて誓った。

お前達の周囲の諸国民、彼等は自らの恥辱を負うであろうと。

だが、お前達は、イスラエルの山々よ、

わが民イスラエルのために、お前達の枝を伸ばし、お前達の実をならせよう。

※②彼等が近々戻ってくるからである。

 

 わたしがお前達に立ち向かい、お前達に顔を向けるので、

お前達は手入れされ、種を蒔かれるからである。

そしてわたしはお前達の上に人を、イスラエルの全家をことごとく増やす。

町々には人が住み、廃墟は建て直されよう。

わたしはお前達の上に人と家畜を増やす。

彼等は生み、増えるであろう。

昔のように、わたしはお前達を住まわせ、そのはじめの時よりも豊かにする。

こうして、お前達は知るであろう、わたしがヤハウェであると。

 

 わたしはお前達の上に人を歩ませ、わが民イスラエルがお前を所有し、

お前は彼等の嗣業となるであろう。

お前はもはや二度と彼等を子絶やしにすることはない。』」

 

 

 主、ヤハウェはこう言った。

 

 「彼等がお前達に、

『お前は人間を食う者、お前の民を子絶やしにする者となった。』

と言ったがゆえに、それゆえ、お前はもはや二度と人間を食らうことはなく、

お前の民を躓かせることはないであろう。

 

 わたしはもはや二度と、諸国民からの恥辱をお前に聞かせることはしない。

お前はもはや二度と国々から嘲りを負うことはなく、

お前の民を躓かせることもないであろう。」

 

 とは、主ヤハウェの御告げ。

 

 

 

 

❖補足文

※①彼等は魂の蔑みに~草地を略奪するために…原文は不自然。70人訳「魂を侮りつつ、略奪の中で破壊することの喜びをもって」。

※②彼等が近々戻って来るからである。…捕囚帰還を含意させた表現。)

 

 

 

 

 わが聖なる名ゆえに ー イスラエルの新生

 

 ヤハウェの言葉が私に臨んで言った。

 

 「人の子よ、イスラエルの家は自分の土地に住んでいながら、

その歩みとその行為によってこれを穢した。

彼等の歩みは、わが前にあっては、生理によって穢された女性のようであった。

そこでわたしは、彼等が地の上に注いだ血ゆえに、わが憤怒を彼等に注いだのである。自分達の偶像によって彼等はこれを穢したのだ。

 

わたしは彼等を諸国民の間に散らした。

彼等は国々に追い散らされた。

わたしが彼等を、彼等の歩みと彼等の行為に応じて審いたからである。

だが、彼等は諸国民のところに赴き、赴いたところでわが聖なる名を冒涜した。

『この者達はヤハウェの民でありながら、ヤハウェの地を出て来た』

と言われたからである。

そこでわたしは、イスラエルの家が赴いた

諸国民の間で冒涜したわが聖なる名を惜しんだ。

 

 それゆえ、イスラエルの家に言え、

主、ヤハウェはこう言ったと。

 

イスラエルの家よ、わたしがことを行うのは、お前達のためではない。

お前達が赴いた諸国民の間で冒涜したわが聖なる名のゆえである。

わたしは、お前達がその只中に赴いた諸国民の間で冒涜された

偉大なわが名を聖なるものとする。

こうして、わたしが彼等の眼前で、

お前達を通して自らを聖なるものとして現す時、

諸国民は知るであろう、わたしがヤハウェであると。」

 

 

 主、ヤハウェの御告げ。

 

 「わたしは諸国民の中からお前達を取り戻し、

あらゆる国からお前達を集め、お前達の土地に導き入れる。

わたしはお前達の上に浄い水を降り注ぐので、お前達は浄くなるであろう。

わたしはお前達のあらゆる穢れから、お前達のあらゆる偶像からお前達を浄める。

そして、お前達に新しい心を授け、新しい霊をお前達の内に授ける。

わたしはお前達の肉体から石の心を取り除き、お前達に肉の心を授ける。

わが霊をお前達の内に授ける。

 

 こうしてわたしは、

お前達がわが掟に歩み、わが公正を守り行うようにする。

わたしがお前達の父祖に与えた地に、お前達は住むであろう。

お前達はわが民となり、わたしはお前達の神となる。

 

 

 こうして、わたしはお前達をそのあらゆる穢れから救い出す。

穀物に呼びかけ、これを増やし、もはやお前達の上に飢饉をもたらすことはしない。

わたしはまた、木の実と野の収穫を増やす。

諸国民の間で、お前達が飢饉による嘲りをこうむることがないためである。

そこでお前達は、自分たちの悪い歩みと善くない行為を想い起こし、

お前達の数々の咎と忌まわしい行為ゆえに自己嫌悪に陥るであろう。

わたしがこれらのことを行うのは、お前達のためではなかったと、

お前達に知らされよう。

お前達の歩みゆえに、イスラエルの家よ、恥じよ、恥辱を覚えよ』。」

 

 主、ヤハウェはこう言った。

 

 「わたしがお前達をそのあらゆる咎から浄める日、

わたしは町々に人を住まわせる。

廃墟は建て直され、荒廃させられた地は手入れされるであろう。

すべて通り過ぎる者の目に、それが荒廃していると映ることのないように。

彼等は言うであろう、

『荒廃させられたこの地がエデンの園のようになった。

廃墟とされ、荒廃させられ、崩壊させられた町々が※③巌(いわお)として、

人が住むようになった』と。

 

 こうして、お前達の周囲に残される諸国民は知るであろう。

わたしヤハウェが崩壊させられたところを建て直し、

荒廃させられたところを植え直したのだと。

わたしヤハウェがこれを語ったのである。

わたしがこれを実行する。

 

 再びわたしはイスラエルの家の求めに応じて、

彼等のためにこれを行う。

わたしは彼等を人として、羊の群のように増やす。

聖なる羊の群のように。

祝祭の時のエルサレムの羊の群のように、

廃墟の町々は人の群れで満ちるであろう。

こうして、彼等は知るであろう、わたしがヤハウェであると。」

 

 

 

 ❖(※③巌…安全な逃れ場の暗喩。)