tekuteku-tekutekuの日記

聖書研究と陰謀論

魔術 12,

【魔術】

 

 

 『ピカトリクス』

  第Ⅲ書

 

 

 第11章

 図像が様々な事物に及ぼす効果。事物があるままに見えない視覚の諸変化。

睡眠時および覚醒時の薬毒の効果およびその治療法について。

 

 

 1,

 以下の調合法はこの業に関する賢者達の諸著に見出されるものだが、カユネスは一切挙げていない。

 

 まず第一のものは、あなたのことを悪く言わせないように舌を縛る処方。

その舌に悪口を言わせたくない時には、以下の調合剤を段階的に調える。

まず下記する種々の舌を集める。

 

 つまり鳥、鷲、ヒキガエル、水蛇、白鳩、白鶏、ヤツガシラの舌を。

これらの舌を全て粉にして1つに混ぜる。

続いて真珠を1粒、黄金、樟脳、ホウ砂、アロエをそれぞれ半オンス用意し、これら全てを粉にして混ぜ、上記した粉を加えて蜂蜜とともに混ぜる。これを絹布に載せる。

 

 またオオタカの瞼(まぶた)を2つ、孔雀の瞼を2つ、ヤツガシラの肝臓、鶏の肝臓、鳩の翼の骨2つ、ヤツガシラの翼の骨2つを用意し、これら全てを粉にして牛乳とともに混ぜる。これを先の混合物とともに絹布に載せる。

 

 続いて、あなたの名を唱えながら白蜜蝋で像を作り、その頭にあなたの名と太陽の形象を記す。またその胸にあなたの名と月の形象を記す。

この像をまた別の白絹の布に包み、この包みを上述した混合物の中に置き、その全てを絹布で縛る。

 

 これを身から離さずにいると、驚くべきことに、誰もその者(あなた)のことを悪く言わず、みなが愛情をもって接するようになる。

 

 

 

 2,

 愛情へと向ける処方。

ガゼルの脳を5オンス、豹の血を1オンス、兎の煮凝りを2オンス用意し、全てを一緒にしてよく混ぜる。

好みのままにこの混合物を僅かばかり飲食物に混ぜて与えるなら、その者はあなたを愛するようになる。

 

 

 3,

 同上。白犬の血を2オンス、またこれの脳を等量、ガゼルの脳と人の血を4オンス用意し、これらを一緒に混ぜたものをあなたの望む者に薫香として焚く。

するとその者の霊はあなたに愛情を抱くように動かされる。

 

 

 4,

 同上。鶏の血と脳、兎の血、ガゼルの血、人の血をそれぞれ4オンス用意し、これらを全て一緒に混ぜ、これにマンドラゴラの種子を2オンス加える。

これを誰かに薫香として焚くと、驚くべきことが起こる。

 

 

 5,

 同上。白鳩の脳とその血、鷲の血それぞれ2オンス、兎の煮凝りを1オンス、オオタカの脳を半オンス用意し、全てをよく混ぜ一塊にする。

これを食物に混ぜて望む婦女に与えると、その男を愛するようになる。

 

 

 6,

 同上。白鳩の血、豹の血、兎の煮凝りをそれぞれ1オンス、人の血を2オンス用意し、全てを一緒に混ぜ、ここにトウダイグサ1オンスを加える。

この調合物を薫香すると、その婦女は愛情を抱き、その霊と想いはあなたに向けて動かされることとなる。

 

 

 7,

 同上、雀の血と脳をそれぞれ2オンス、鼠の血と脳をそれぞれ1オンス、人の血を4オンス、トウダイグサを3分の1オンス混ぜ、望みの者に飲ませる。

 

 

 8,

 同上。黒猫の脳、人の尿を等量混ぜ、食物とともに望みの者に与える。

するとその霊と想いはあなたに向かい、あなたを愛するようになる。

 

 

 9,

  同上。赤犬の血とその脳をそれぞれ4オンス、兎の煮凝り、鳩の血、鶏の血をそれぞれ2オンス、トウダイグサを1オンス、全てを混ぜ、これをもって望みの者に薫香する。

 

 

 10,

  同上。驢馬(ろば)の血を8オンス、狼の血をそれぞれ1オンス、全てを混ぜ、この混合物にトウダイグサを2オンス加える。これを望みの者に薫香する。

 

 

 11,

  不和や敵意を生じさせる処方。敵意を悪意を起こさせるための調合法。

 

 

 12,

 黒犬の血を4オンス、豚の血と脳をそれぞれ2オンス、驢馬の脳を1オンス用意し、これらを一緒に混ぜ合わせる。

この媒介剤を飲みものか食べ物に混ぜて与えると、あなたへの憎悪を起こさせることになる。

 

 

 13,

  同上。黒猫の血、セイヨウニンジンボクを4オンス、鳶の脳と血、狼の血をそれぞれ2オンス、セイヨウニンジンボクを4オンス用意し、セイヨウニンジンボクを粉々にして、全てを混ぜる。

これを誰かに向けて薫香すると、その愛情が払い落され、その想いと霊は愛情を離れることになる。

 

 

 14~17

 (省略)

 

 

 18,

 以下、敵意、分裂、人口減少を起こさせる4つの薫香。

 

 

 19,

 その第一。

黒猫の血、赤犬の脳、狼の血を等量一緒に混ぜて、オトギリソウ、セイヨウニンジンボクをそれぞれ2オンス加える。これを望みの者に薫香する。

 

 

 20,

 その第二。

豚の凝血とその脂、鼠の血をそれぞれ4オンス、ハゲタカの脳を1オンス一緒に混ぜ、ここにオトギリソウとペンタフィロンを上記全てと等量加え、一緒によく混ぜる。そしてこれを望む者に薫香する。

 

 

 21,

 その第三。

鶴の脳、鳶の血それぞれ8オンス、兎の煮凝りとその血をそれぞれ1オンス、驢馬の脂を1オンス、全て混ぜ合わせ、この全重量にあたるセイヨウニンジンボクを加える。

これをその者に薫香するなら、上記したようになる。

 

 

 22,

  その第四。

鳥の血、ハゲタカの血をそれぞれ1オンス、驢馬の脂とその血をそれぞれ4オンス全て混ぜて、この全重量にあたるセイヨウニンジンボクを加える。これを薫香すれば上記したようになる。

 

 

 23,

  同上。黒猫の脳を4オンス粉砕し、乾燥した人糞を等量粉にしたものと混ぜる。

そしてこれを望みの者に食物として与えると、その者は憎悪を抱くことになる。

 

 

 24,

 アリストテレスは言っている。

「諸霊および諸自然本性を分離し結合すること、また大世界の諸秩序の分離と結合をも、これら相互の分離と結合についても知悉(ちしつ)している。」と。

 

 

 25,

 以下の7つの調合剤は、婦女と交わることのできない男に食物に混ぜて与えるためのもの。

 

 

 26,

 その第一は、

馬の脳と豚の脂、黒猫の血をそれぞれ2オンス用意し、その全てをコロシントウリの粉1オンスと混ぜる。この混合物を僅かに食事に混ぜて望みの者に与える。

 

 

 27~29,

(省略)

 

  

 30,

 同上第五。

豚の粉末4オンス、桃の葉を2オンス、燃やした狼の皮、黒猫の眼、驢馬の脳をそれぞれ2オンス、全てを一緒に混ぜて望みの者に半オンス、食事とともに与える。

 

 

 31,

 同上第六。

黒猫の血、トドの脳を等量混ぜ、望みの者に半オンス、食事とともに与える。

 

 

 32,

 以下の7つの調合剤は眠りを催させ、コルプスの全ての霊を鎮めるばかりか、死に至らしめると信じられている。

 

 

 33,

 その第一。

豚の脳、シャ―ミ(鹿に似た動物)、の脳をとり、これらと同量のマンドラゴラの種子を混ぜる。これを半オンス、望みの者に飲み物か食べ物に混ぜて与える。

 

 

 ※※ここから以下はかなりえげつない内容(カニバリズムなど)のものとなっていきますので、苦手な方は注意して読むのを控えてくださいませ。

 

 

 34,

  同上第二。

野生の黒芥子(くろけし)の種子を4オンス、狼の脳、人の脳、豚の胆汁をそれぞれ1オンスとり、これらを混ぜて、望みの者に食事とともに少量与える。

 

 

 35,

 同上第三。

人の汗、黒猫の血を等量、これらと同量のマンドラゴラの種子全て混ぜ、望みの者に半オンス、食事とともに与える。

 

 

 36,

 同上第四。

豚の脳、黒猫の血をそれぞれ半オンス混ぜる。そしてこれを望みの者に食事とともに与える。

 

 

 37・38,

 (省略)

 

 

 39,

 同上第七。

野生のヘンルーダ、人の汗、豚の脳を等量とり、全てをよく混ぜる。これを望みの者に半オンス、食事とともに与える。この調合はその者の霊の力能を殺める。

 

 

 40,

  以下は眠らせ死に至らしめるための10の調合処方。

 

 

 41,

 また『「メト」へデュトスの書』にも眠らせ死にいたらしめる10の調合法が載せられている。

 

 

 42,

 その第1は次の通り。

黒猫の尿を◯化したもの2オンス、鼠の脳とシャ―ミをそれぞれ1オンス。これを望みの者に半オンス、食事とともに与える。

 

 

 43,

 同上第2。

豚の脳とこれの汗、人の尿塩を等量混ぜる。これを望みの者に食事とともに与える。

 

 

 44,

  同上第3。

 猿の脳、犬の脳、トカゲとミドリトカゲ(緑のオオトカゲ)の血をそれぞれ2オンスとり、一緒に混ぜる。これを望みの者に半オンス、食事とともに与える。

 

 

 45,

 同上第4。

驢馬の脳、人の汗を等量とり、一緒に混ぜる。これを望みの者に半オンス、食事とともに与える、と上述した通りになる。

 

 

 46,

 同上第5。

人の精液、ガゼルの脳を等量、これらと同量の獣の汗を集め、一緒に混ぜる。これを望みの者に半オンス、食事とともに与える。 

 

 

 47,

 同上第6。

人の精液、ガゼルの脳を等量よく混ぜる。これを望みの者に4分の1ドラクマ、食事とともに与える。

 

 

 48,

 同上第7。

黒猫の脳、蝙蝠(コウモリ)の脳、狼の脂を等量、一緒に混ぜる。これを望みの者に1オンス、食事とともに与える。

 

 

 49・50,

 (省略)

 

 

 51,

  同上第10。

猿の脳、人の脳を等量とり、一緒に混ぜる。これを望みの者に1オンス、食事とともに与える。

 

 

 52,

 上述した10の調合は諸惑星と諸恒星の力能と潜在力をもち、それらを構成しているものの諸能力と混合しており、この混合から霊的な潜在力が働くことになる。

上述したところは、賢者ヘルメスが編纂した『へデュトス』という表題の書に載せられるものである。

 

 

 53,

 この書物には驚くべき複合物の処方が述べられている。

この調合剤を身に着けていれば人々からあらゆる邪悪を取り払うもので、人々を呪詛や妖術から守ってくれる魔除けである。

 

 まず、カエルの脊髄と頭を一緒に洗う。これを芍薬とイナゴマメ、驢馬の脳、全て乾燥したもの、それぞれ1オンスとともに絹布の上に載せる。

不安のある者はこれを身に着けると、上述したように安全に守られる。

これはガレノスが当時の支配者である主に調合したもの。

 

 

 54,

 驚異は人の諸性質に由来するものである。上掲書でこの賢者が言うところによれば、賢者達が降霊術の知識を得て行ったように実修するなら、人の体躯にはこの業にかかわる数多の驚異が生じる。これについてヘルメスが書き留めている驚異をあらわす調合剤は以下のように調えられたもの。

 

 死んだばかりの人の頭部全体を大きな壺に入れる。ここに新しい阿片を8オンス、人の血と胡麻油を等量、上述したものが浸かるまで注ぐ。

そしてこの壺を泥で塞ぎ、24時間にわたり弱い炭火にかける。そして火から取り去り、冷えるのを待つ。

顔を覆ってこれを濾(ろ)すと、全て油のような液体が得られるので、これを保存する。

 

 この油には様々な驚異があるという。何よりもまず、見たいと思うものが何でも見えるようになる。この油に火を灯すか、誰かに塗るか、僅かばかり食事に混ぜてこれを与えるなら、何なりとあなたの望むものが見えるだろう。

 

 

 55,

 望みの動物の形相をあらわれさせる処方。

それに変じたいと望む動物の頭と脂、そして必要なだけ十分な量のヌーチェ・シャルテを壺に入れて油に浸す。これを一昼夜弱火にかけ、全てを油に溶け崩れさせる。

 

 これを冷ましてから、よく濾す。これに火を灯し、既に述べた油をその顔に塗ると、そこに居合わせた者達には、その顔がこの動物の形相となってあらわれる。

 

 

 56,

 覚知と認識を失わせる処方。

切り取ったばかりの人の頭部を大壺に入れ、その傍らに脾臓、心臓、肝臓を置く

ここに下記する動物達の頭を混ぜる。つまり、猫、狐、猿、鶏、ヤツガシラ、鳥、鳶、蝙蝠、鵞鳥(がちょう)、燕、亀、ミミズクの頭を。

これら全てを壺に入れて油に浸し、壺の口を泥でしっかり塞ぐ。

 

 これを弱火にかけて3昼夜十分に熱し、火からおろして冷めるのを待つ。そして先述したように顔を覆って、これを濾し、壺に保存する。

続いて、上述したものどもの骨を別の壺に取り出し、黒ヒヨスの種子とヌーチェ・シャルテを大量に混ぜて粉になるまで燃やし、これを保存する。

 

 上述した実修にあたっては、この粉を望みの者に飲食物とともに与え、その油で3つの火を灯す。するとその効果が目の当たりにあらわれる。

 

〔驚くべき形象を出現させる処方。〕

上述した油をあなたの顔に塗り、上述した灯りに照らされた家に入る。すると居合わせた者達には、※※あなたが何か怪物のように見えることとなる。

 

  

 ※※この、51~56のようなことをすれば、どんな人間ももはや、

 「人にあらず」です。

 

 

 57,

 (省略)

 

 58,

 その他にも、人の体駆には驚くべきことが数多起こる。賢者ゲベル公にした書物には、人の体躯に起こる様々なことどもが録されている。彼はこのように言う。

 

(以下、ゲベルの言葉)

「吾ゲベルは、諸元素が複合している時にそれぞれの働きをなすが、それが個別にあるとそれ自体が存するというだけで何の働きもしない、という事を知った。

それらの4つの全てが集まりお互いに結びつくと、そこの生成がおこり、誕生、成長、生命がつくりだされる。これら4つのうち1つが外れると死、枯渇、壊敗がおこる。

まずはじめに人について、その頭からはじめよう。

 

 

 59,

 頭を食べることは、記憶を喪った者の脳に役立つ。

 

 

 60,

 頭蓋骨を焼き、スクィッラの汁とともに9日間飲むと、癇癪(かんしゃく)が治る。

 

 

 61,

 人の眼を猿の眼と一緒にしてこれら2つを身に着けていると、邪眼を避け、罵詈雑言を防ぐことができる。

 

 

 62,

 その髪を燃やして粉にし、阿片チンキと混ぜたものは、脳を温める。

 

 

 63,

 断食中の男の唾液は、これで頻繁に湿らせるならカイセン(※恐らく、たむし、ひぜん、かゆみを伴う皮膚病の一種のこと)をも癒す。

 

 

 

 

 

 …すみません。今回で終わらせるつもりでしたが、長いのでまた次回に続きます。

この先も非常に気色悪いので、読みたくない方はパスしてくださいませ。