tekuteku-tekutekuの日記

聖書研究と陰謀論

悪魔を愛した者達 7.

『悪魔を愛した者たち』

 

 

 ここで、また少しカナン人のルーツとして、元来の聖書物語としての霊的な「悪霊」としての巨人との繋がりを述べていきたいと思います。

 (※巨人は死後、霊界において悪霊となっています。)

 

 まず、巨人とは、創世記にあるように天使と人間の間に生まれたハイブリットのことを指しています。そして、その巨人達がャハウェによって大洪水を起こされ、その大半は死滅してしまったのですが、その血統はノアの時代でも生き残っていました。

そして、その巨人の一族として聖書では、「アルバ、アナク人、レパイム人、エミ人、ザムズム人、」等を挙げています。

 

 イスラエル人が土地取得のために、カナンの原住民を視察しに出向いた時、彼等はその地に巨人を見たのです。

 

民数記13:33>

 

 「私達が偵察のために行き巡ってきた土地は、そこに住もうとする者達を食らい尽くしてしまう土地なのだ。あの土地の只中で私達が目撃した民は、みな巨人だった。あそこで私達はネフィリムを目撃した。アナクの子等はネフィリムの一部なのだ。私達の目には、自分達がまるで蝗のように見えた。彼等の目にも私達がそのように見えたに違いない。」

 

 また、<申命記2:9>にも次のように書かれています。

 

申命記2:9>

 

ャハウェは私に言った。

「あなたは、モアブを敵視して彼等に戦いを挑んではいけない。その領土をわたしは所有地としてあなたには与えないからだ。わたしはロトの子等に、所有地としてアルを与えた。以前は、※エミ人がそこに住んでいた。強くて数が多く、アナク人と同じように背が高い民であった。彼等もアナク人と同じ※レファイムと考えられていた。モアブ人は彼等をエミ人と呼んでいる。」

 

 

 ◆補足文

(※エミ人は、「恐怖・恐ろしい者」の意味。巨人族とされている。

※レファイムは、先住民の間にいた伝説的な英雄や巨人、神的な力を帯び、宗教儀礼において威力を発揮した者達を指していた呼称と思われる。)

 

 

 また、<申命記2:20~>にも巨人の名前が出てきます。

 

 申命記2:20~>

 

 「そこも、レファイムの地と考えられている。以前は、レファイムがそこに住んでいたが、アンモン人は彼等をザムズム人(<創世記14:5>ではズジ人と呼ばれている。)と呼んでいる。強くて数が多く、アナク人と同じように背が高い民であった。しかし、ャハウェはアンモン人の前から彼等を滅ぼし、アンモン人は彼等を追い払い、彼等に代わってそこに住み着いた。」

 

 と書かれています。

 

もっと「聖書大辞典」で、巨人を調べてみると、

 

 

  ● 巨人 Riese

 

 nepil「堕落した者」gigas「巨大な怪物」rpim「レパイム人」

太古の世代に巨人がいたとの神話的観念は、あらゆる民族の伝承にその記憶をとどめている。

 ユミル「両性具有」の原神トール「雷神」に関するゲルマン民族の神話概念。

→ドルメン(巨石建造物)。バビロニア神話においては、特にウルクの太古の王、ギルガメッシュが、ライオンを打ち負かす巨人として描かれる。

 

 ウガリット神話でも大きさにおいて人間をはるかに超えた神々や神的存在が知られている。海の神ヤムの息子シャフルとシャルムは、腹が満たされないので下唇が大地にとどまり、上唇が天に触れるまでその口を開けたという。

またすべてを飲み込む死の神モトは、それと同様の動作をもって、世界をなめまわし、更にその舌は星辰に達したという。

 

 同様の観念は、インド・アーリア系の昔話にも見られ、ここからトルコやギリシャにも伝わって土着化した。

ギリシャ神話には、ティタン族、巨人族ギガンテース)、ヘカトンケイレス達、キュクロープス達、ライストルュゴン人達が巨人として知られている。彼等は神々の子孫であったが、天(ウラノス)に対する太古の反抗をもって暴れたのである。

 

 ……彼等は別の場所ではレパイム人と呼ばれている。

ヨルダン東岸、特にバシャンの住民もこれに数え入れられ、<申命記3:13>その王の名オグが伝えられている。

後にカナンに侵入してきたペリシテ人も、並外れた大きな体格、<サムエル上17:4ゴリアテは2メートル80cmあった。>と、

恐るべき外観を持つ者達<サムエル下21:20>として描かれた。

彼等との戦いに向けて神はサムソンに特別な力を付与したという。

 

<サムエル21:20>

 

 「さらにガドで戦いがあった時、手の指と足の指がそれぞれ6本ずつ、合わせて24本もある巨人がいた。彼もまた、ラファの子孫(=ラパの子等は巨人の子等・レパイム族の祖先)であった。」

 

 となっています。

 

 

 その他、<民数記13:22~>にも巨人であるアナク人の子孫の名前が書かれています。

 

民数記13:21~>

 

 「そこで、彼等は上って行き、ッィンの荒野からレボ・ハマトにあるレホブまで、この地を偵察した。彼等はネゲブを上って行き、ヘブロンにまで至った。そこにはアナクの子孫であるアヒマン、シェシャイ、タルマイがいた。」

 

 ちなみに、「聖書大辞典」より、<ヨシュア記21:11>には、アナク人の先祖はアルバと書かれています。

 

 また、ヨシュアパレスチナ全山地、特にヘブロン、デビル、アナブにいた巨人を根絶しました。<ヨシュア11:21>ヘブロンは、おそらくその町の古さや、ドルメンの存在ゆえに、ユダにおいてアナクの中心都市だと考えられています。

 

 あと、アモリ人(アムル人もしくはエモリ人)についてですが、旧約聖書では約90回もその名が用いられていますが、彼等の血統のルーツもカナンのものです。カナン人の部族を指して習合的な意味で使われています。<創世記10:6~>

神はアブラハムに、アモリ人の咎が満ちた時に、アブラハム子孫は、外国からカナンの地に戻って来て、アモリ人の土地を取得することになると告げられました。

<創世記15:13~>

 

 アモリ人はイスラエルより、「数が多くて強大な7つの国の民」の一つでした。イスラエル人は神から、それらの国民といかなる契約も、婚姻関係も交わしてはならず、また彼等の邪悪な宗教とも関わってはならないと言われていました。<申命記7:1~>

 

 また、アモリ人はそれ以前のアブラハムの時代におけると同様、その時もまだヘブロンをはじめ、ヨルダン川の西側の山地の諸都市に住んでいました。

さらに、シホンの領域の北には、バシャンを中心としたオグ王の治める別のアモリ人の王国もありました。オグ王国の南の境界は、シホンの領地やアンモン人の領地と接しており、オグの領地は南のヤボク川から北のヘルモン山にまで及んでいました。

その後、アモリ人達(カナン人諸部族達)との長い戦いが繰り返されますが、神の加護を受け、イスラエルが勝利します。

ところが、イスラエル人はアモリ人の妻を娶るようになり、結果背教してしまうのです。その後もずっとアモリ人はイスラエルにとって煩いの種となります。 

 カナン人全体を代表していたと思われるアモリ人の偶像崇拝や邪悪さはことわざのようになっていたようです。

 

 

 ウイキペディアでは、アムル人として紹介し、シュメール語ではマルトゥと呼び、やはりハムの息子であるカナンの子であるとしています。「マルトゥ」は、元来メソポタミアの西の地域を指す地名であり、そこから二次的に西の方角をアムル、もしくはマルトゥと呼ぶようになった。それが転じてメソポタミアから見て西方に遊牧民として生活していた人々をアムルもしくはマルトゥと呼ぶようになったとしています。

 

 シュメール人達の記録にはしばしば野蛮人として記録されていたようです。あるシュメール語の碑文には以下のように記述されています。

 

 「マルトゥの手は破壊的であり、その特徴はサルそのものである。敬意を表す事を知らず、神殿を憎悪する、麦を知らず、家も町も知らぬ山の住人であり、神域の丘でキノコを掘り起こし、膝を曲げる事(耕作)を知らず、生涯家に住むこともなく、死者を埋葬する事も知らない。」

 

 アムル人が具体的にどのような経過をたどって権力を得たのかは正確には分かっていないようですが、ウル第3王朝滅亡後、メソポタミアで権力を握ったほとんど全ての王達がアムル系であったといいます。

アムル人の中でも有名な人物にはアッシリアのシャムシ・アダド1世や、バビロンのハンムラビがおり、ハンムラビは、自らを「アムルの王」と称した。

ハンムラビ法典で知られる「目には目を、歯には歯を」の同害復讐原理は、アムル人の俗習から導入されたという説が有力です。

 

 

 

 ここで、ウイキペディアでも言及されていますが、アモリ人と「アラム人」が同等のように勘違いされることが多いのですが、全くの別物です!

アラム人はアブラハムの血統であり、カナン人とは関係ありません。

つまりセム系です。

アムル(アモリ人)が、アラビア原住地とする西セム語族と同じ、「セム語」を話していたとしても、

アムル人(アモリ人)はセム系民族では全くなく、ハム系です。

 

 

 

 ……ということで、まとめると、上記のように、巨人であったゴリアテペリシテ人であったことと、ペリシテ人のルーツはハム系のミツライムの子孫であるということ、前回ペリシテ人カナン人が同化しているということを含めると、

全体的に巨人の血統を交配し続けていたと推測される民族は、ハム系民族、つまりカナン人民族系であったということが言えるわけです。

 

 彼等の宗教は全て偶像崇拝ですし、彼等はその神をャハウェだとは認めていません。

むしろ憎んでいるのです。

このブログでも『エノク書』と『ヨベル書』を紹介させてもらっていますが、堕天使達が人間に偶像崇拝を教えたのは言うまでもありません。宗教だけでなく、あらゆることを教えたわけです。特に自分達を天体の星々の神として崇めさせ、それを占術という形をとるなどして「降霊術」を盛んにさせてきたのです。

この「降霊術」が堕天使達との霊的な交信であり、悪魔崇拝となったのです。

 

 

 でも、まあ彼等にしてみれば、天の堕天使の父は悪魔ではありません。

彼等にしてみれば、富と名声と権力を与え、実り豊かにしてくれる良い神です。

この世の支配層がどちらの神を崇拝しているかは、こうした古代からの歴史から見てみてもはっきりしています。これに異を唱える人がいるとすれば、馬鹿としか言いようがありません。

 

 だいたい、近年のエンタメ業界はあからさまな「悪魔崇拝行為」をやり続けています。アメリカは特に酷いことになっています。

そこに至るまでの近代の彼等の洗脳文化をみても、大衆全てが、喜んで悪魔崇拝をするように仕向けられてきているのがわかります。

ラジオ・テレビ・小説・映画、目と心を毒するアイテムとして、特に近年は漫画・アニメはその中でもずいぶん大きな功績を果たしたかもしれません。

よく考えてみなくても、スポーツ界ではアメリカ野球でも日本でも「ジャイアンツ」ありますし、アニメもスポコン漫画の金字塔として「巨人の星」がありますし、最近では「進撃の巨人」が世界中で流行りました。これが、「巨人崇拝」でなくて何でしょうか。

 女の子アニメでは、「魔法使いサリー」とか、「魔女っこメグちゃん」とか、最近ではディズニーの「アナと雪の女王」がブームでしたし、その前だと人魚の「リトルマーメイド」がありますよね。

「魔女」は、堕天使の妻達、もしくはネフィリムの妻達を指しています。

「女神崇拝」も同じ意味です。

そして、人魚は「タゴンの神」から来ています。これもアモリ人の神であり、カナン人宗教の「バアル神の父」とも言われています。

 

 他にも探していくと幾らでも、彼等の「人類全体の悪魔崇拝大衆化計画」は行われてきているということが分ってくるのです。