tekuteku-tekutekuの日記

聖書研究と陰謀論

呼びかける 3.

〖呼びかける〗

 

 

 民族のお話しをするのですが、先に言ってしまうと、正直複雑すぎるので調べた範囲内で自分でもしっかり理解できているかは自信はありません。

(※※以前のブログ記事の『悪魔を愛した者達』なども振り返りながら以後参考にされてくださいませ。)

 

 まず、聖書から大体の民族の起源説を述べられている資料http://www2.biglobe.ne.

jp/~remnant/seisho4.htmより抜粋)から書いていきます。

 

 聖書の<創世記10章>には、『諸民族の起源』が記述されています。それによれば、世界の全ての民族は、ノアの息子達、つまりセム、ハム、ャぺテから始まっています。そして、この3人の息子達は、ノアの洪水時点において、すでに結婚しておりましたので、その家族を含めた8人が現世界の人類の祖となったのです。

では、長男のセムからみていきます。

 

 セムは、主としてユダヤ人や中近東の諸民族の祖先となりました。

 

 ●セムの子共 ー エラム、アシュル、アルパクシャデ、ルデ、アラム 

          肌の色は、黄色がかった白色。または褐色系。

 

 

 ・アルパクシャデ ……アルパクシャデの孫、エベルヘブル人の祖先。このエベル

            からイスラエルとかユダヤと呼ばれる人々が出ました。

            ヘブル人は、アラビア半島南部の諸民族。

            シェルフは、アラビア南部に定住。

            ハツァルマベテは、アラビア半島南端のハドラマウト地方に

            定住。ウザルは、アラビア半島(現在の在のイエメン辺り。  

            イエメンの首都サヌアの旧名がウザル。)

 

 ・エラム …… メソポタミア各地の諸民族。

 

 ・アシュル …… メソポタミア北部に定住。(現在のシリア付近。※アッシリアに  

         由来。しかしアッシリア帝国はハム系カナンの子孫であるエモリ人

         が征服支配した国であり、セム系ではない。)

 

 ・ルデ …… リディア人メソポタミアに定住。(リディアはBC7~6世紀に強 

         国になる。)

 

 ・アラ …… メソポタミアのスリヤ地方に定住。(現在のシリア。※アラム語 

         は、BC1000年紀には全メソポタミアに広まる。アッシリアやペ 

         ルシャ帝国の言語ともなる。イエスも弟子達もアラム語を話した。

         BC7世紀の新バビロニア帝国を建てたカルデア人アラム語だっ

         た。しかし、バビロニアは、ハム系とセム系が入り混じってい

         た。)

  

 

 

 ハムはアフリカ大陸、中近東、パレスチナ、スリヤ(現在のシリア)、または小アジア地方(現在のトルコ)の祖先となりました。

 

 ●ハムの子供 ー クシュ、ミツライム、プテ、カナン。

         肌の色は主に二グロイド(黒人)から、黄色がかった薄い褐色。

 

 ・クシュ …… アフリカ大陸へ定住。エチオピアヌビア人

        (※クシュの子、セバは、エチオピアの町メロイの旧名でもあ

         る。サブタは、アラビア半島南端のハドラマウトに定住。

                                同じくは、ハドラマウト北方に住んだランマニテ人

         他、サブテカは、ペルシャ湾東側の都サムダケを建設した民族。

         シェバは、アラビア半島南西部のマリブを都とする商業国の建設

         者。デダンは、北方アラビア人となった人々。

         二ムロデは、メソポタミア地方に強大な王国を建設し、地上最初の 

         王であり、権力者になった。 )

 

 ・ミツライム …… エジプト人

         (ミツライムの子孫、カスルヒム人ペリシテ人の先祖でパレスチ   

          ナ地方に定住。パレスチナはペリシテの名前に由来。他ミツライ 

          ムの子孫はバテスロ人で、旧エジプトに定住。他、ハビム人は、 

          アフリカ大陸北部のリビア辺りに定住。)

 

 ・プテ …… アフリカ北西岸リビア地方に定住。

 

 ・カナン …… パレスチナ地方から小アジア地方(現在のトルコ共和国)に定住。

        (カナンの子孫、ヘテ人(ハッテイ人)はやがてャぺテ系民族に征服

         され、ヒッタイト王国の住民となった。他、エブス人は、エルサレ

         ムの先住民。エモリ人は、スリヤ(現在のシリア)に移り住んだ民

         族。ヒビ人パレスチナに定住。

         また、シドン人は、フェニキアとなった人々。フェニキア地方 

        (現在のシリア)には今もシドンという町がある。

         他、アルキ人レバノン山麓テル・アルカ近辺の住人。アルワデ人  

         は都市国家アルワデの住人。ッェマリ人は、都市国家ズムラの住

         人。マテ人は、都市国家ハマテの住人。以上、彼等はいづれもパ

         レスチナやレバノン、シリア辺りの住人となった。)

 

 

 ハムの子孫の多くは、アフリカ大陸に広がり、アフリカ北部から次第に南下してやがてアフリカ全土に広がりました。そして、アラビア半島メソポタミアパレスチナ、スリヤ(現在のシリア)、小アジア(現在のトルコ)辺りに移り住みました。

 

 ハム系の民族は、エジプト帝国、フェニキア人、フェニキアの植民都市のカルタゴなどもそうであり、ニューギニア人、フィリピン原住民、マライ半島(マレーシア)原住民、オーストラリア原住民、その他、東南アジア・オセアニア二グロイドと言われる人々も、ハム系ではないかと言われています。

 

 

 

  最後はャぺテです。

 

 ャぺテの名は「広い」という言葉(パ―ター)の派生語です。

事実ャぺテ系民族は、その名のとおり、非常に広い範囲に移り住みました。ャぺテから出た諸民族は、「白人」と呼ばれる欧米人や、ロシア人をはじめ、ペルシャ人、インド人などとなりました。

 

 

 ●ャぺテの子供 ー ゴメル、マダイ、ヤワン、トバル、メシェク、ティラス。

          肌の色は、大体白色から黄色がかった薄い褐色。

 

 ・ゴメル …… 小アジア地方(現在のトルコ)や、ヨーロッパ地方に定住。

        (ゴメルの子孫のリファテパフレゴ二ヤ人

         トガルマフルギヤ人の事で、今のアルメニアの祖先。彼等はい  

         づれも小アジア(現在のトルコ)に定住。

         アシュケナズは、主に小アジアに移り住み、更に進んでヨーロッパ   

         に渡り、ドイツに定住。ユダヤ人はドイツ人を(またドイツ系ユダ 

         ヤ人も、アシュケナズの名前で呼んできた。)

 

 ・マゴグ …… 南ロシアの騎馬民族スキタイ人(ヨセフス『ユダヤ古代史1巻

         6:1)

 

 ・マダイ …… メソポタミアのメデァ帝国。メデア人。(メディア人。)

         後に兄弟民族のペルシャと組んでメデア・ペルシャ帝国を築い

          た。(※マダイの子孫、メデアペルシャ帝国の人々がアーリア人  

         と呼ばれていた。アーリア人はインド方面にも定住し、インド主要 

         民族となった。)

 

 ・ヤワン …… ギリシャギリシャ人はヘブル語で「ヤワン」。

        (ヤワンの子孫のエリシャギリシャや地中海のキプロス島に渡った 

         人々。タルシシュは、スペインに定住した民族。

         スペインには「タルテッソ」という港がある。

         キティム人は、キプロス島に渡り占領した民族。

         ドダニム人は、北方ギリシャ人、ダルダネア人、ドーリア、また  

         はエーゲ海東のローデア人です。)

 

 ・トバル …… 旧ソ連のグルジヤ共和国辺りに定住。

        グルジヤ共和国の首都トビリシの名前はトバルに由来。

 

 ・メシェク …… モスコイ人旧ソ連のロシア共和国付近に定住した。

         モスクワの名前はメシェクに由来。

 

 ・ティラス …… エーゲ海周辺に移り住んだエトラシヤ人。

 

 

 ャぺテ系民族は、いわゆるインド・ヨーロッパ語族の人々とほぼ同じか、ほとんど重なるものといわれています。

 

『ヨーロッパ語族』

 

<西方系>

 ・スラブ系ロシア人・ポーランド人・ユーゴスラビア人・ブルガリア人等

 ・チュートン(ゲルマン系)イギリス人・オランダ人・ドイツ人・ノルマン人

 ・ラテン系イタリア人・フランス人・スペイン人・ポルトガル

 ギリシャギリシャ

 

 <東方系>

 ・インド人(アーリア人

 ・イラン人(ペルシャ人・メデア人)

 

 

 まとめると、

 

 スラブ系=マゴグ、トバル、メシェク、ゴメルの子孫。

 チュートン(ゲルマン)=マダイ、ゴメルの子孫。

 ラテン系・ギリシャ系=ヤワン子孫。

 東方系=マダイの子孫

 

 となります。

 

 ちなみに、日本人は中国のミャオ族が日本に移り住んだ記録があり、ャぺテ系に入ります。(この他に日本は漢族やアイヌツングースインドネシアも入っています。)

 

 ミャオ族は、創世記の洪水伝説などの聖書と一致がみられ、ャぺテの子、ゴメルの子孫であると言っていることからもャぺテ系と言われているようです。

 

 漢族、モンゴロイドコーカソイド系=ャぺテ系の血統です。

 

 

 

 ここまで、聖書から大まかに民族の起源を書いてみました。

次に民族の行き着く先の、支配者層の血統についてですが、ここは一般の歴史書では決して知らされることではないので、

やはり、有名どころの『陰謀論書籍』に頼らざる得ません。

陰謀論書籍は、支配層の側近から、その下、恐らく以下の以下に位置するような組織関係者などの作家に、意図的に書かせた暴露本です。

 

 著作者は、彼等に書かされた。などとは決して明かしはしませんが、彼等支配層の許可なくば、この世でイルミの内情を詳しく説明した書を執筆し、販売することは一切出来ません。

自費出版なら、ある程度は持ちこたえられるかもしれませんが、その内容が真実に近く、ヤバイと思われたのなら、直ぐに抹殺されます。

 

 最近、前回話した、「レサーマジック」なるものを知ってから、どうしてイルミ側が、自分達の血統の秘密の内情や、これまでの細かな歴史を暴露本として世に売り出すのかやっと納得出来ました。

実際、数々の支配層の暴露本は、その7~8割くらいは事実を伝えており、後の3~2割は虚偽であるということは知っておりましたし、これは通説でもありました。

 自分的な解釈としては、どんなに卑劣な犯罪を犯していようと、それが世間にいくらバレようと、自分達を捕まえ殺すことは出来ないのだからという絶対的な自信があり、そのことを大ぴらに見せることで悪魔的な優越感に浸っているのだろうとか、

彼等の最終目的は自分達の父であるルシフェルを偽救世主として、この世に降臨させることにあるのだから、自分達で聖書どおりの「正義の味方」を演じ、自作自演の悪魔退治をやるつもりなのだろうと…。

この解釈が間違っているとは、今も考えていないのだけれど、この「偽の正義の味方」の彼等の自作自演の暴露本に「レサーマジック」もあったのだという事を知ったので、さすがに悪魔の考えることは、何処までも、何処までもだなー。と思ったわけです。

 

 「レサーマジック」の意味は『暗黙の了解』です。

我々人類に、自分達の悪事をわざと目の前に見せつけ、知らせ、

これを”支配者層や悪魔に反対する権利もあるはずの人類”に

暗黙の了解を得るのです。

そうして、この「レサーマジック」は悪魔的なエネルギーがあり、これを実行することで、その威力が高まると言われているようです。

 

 

 ”我々の悪事を見たし、知っていた。

理解していたのに、お前達は黙認したのだ。”

という証拠を残すのです。これを天の神に見せつけるわけです。

 

 つまり、

「どうだ、神よ。この世の人間どもは、我々に従っているのだ。

反対し、抵抗する権利(自由意志)もあるし、

天のあなたに祈り、依り恃むことも出来るのに、

奴等は、我等の神々に祈り、依り恃み、

相変わらず我等が支配する、世の仕組みに従っているのだ。」

と言っているわけです。

 

 実際、私達人類は常にルシフェルや支配者層に騙され、搾取され、抵抗など出来ないようにされているわけですが、だからと言って、悪魔に従順すぎるのも如何なものか?ということにもなります。全く抵抗できない訳でもないはずです。

 

 

 それにまず、書籍に関して言えば、暴露本はよく売れますし、選ばれた著作者やその販売権利を有している支配者層達は大儲けできますから。

悲しいかな、私達は支配者層の秘密を知るためには、虚偽が含まれていても仕方なく読むしかありません。しかし、全編を信じないように気をつけないといけないということですね。

 

 ですので、これから暴露本に頼った支配者層に関する血統についての説明になります。聖書内容による民族的起源を先に述べましたので、これらを参考にして見られてください。

 

 

 この世の支配者層の代表といえば、当然悪魔の血統である、ロスチャイルド家と英国王室ということになりましょうか。またはローマ教皇とも言いましょうか。

実際、暴露本と言わず、この3つ、いや、ロスチャイルドの弟分のようなロックフェラー家も入るかな?この4つは誰もが知っています。

しかし、これは表向きのプロパガンダなんではないかと、マッドフラッドやタルタリア王国を知ってから考えるようになりました。

本当のこの世の支配者層はその名前も、住んでいる場所も誰も知らされていないのだと思うようになりました。勿論、私達が知っている地図上の上には、彼等は恐らく住んでいないでしょう。

じゃあ、何処に?彼等が言っている宇宙?宇宙人だから?とか?

ある意味そんな風でもあってきてしまうのかもしれない…。

でも違います。宇宙も宇宙人も存在しません。

 

 北極の大陸が実際存在しているのに、地図上や、表向きの定説では消滅したかのように語られてきたように、北極以外にも本当は存在しているのに、消されて、もしくは意図的に知らされていない大陸や島々があるのではないかという話です。

支配者層しか知らない本当の秘密です。

 

 とりあえず、上記のロスチャイルドと英国王室についてのあたりから。

 

 

 

呼びかける 2.

〖呼びかける〗

 

 

 前回のつづき

 

 マッド・フラッド後の西暦の1000年の偽装付け足し疑惑について、年数の頭にアルファベット<I>や<J>が付く意味が分かりましたので、それの説明をします。

と、言っても実に簡単な理由で、中世の時代においてはこの<I>はINRI<J>はJNRIのイエスを表す言葉であり、例えばI346は、イエスの死後346年後という意味だったようです。

 

 そして、ちょっと前回文を補足し直したところですが、

再び「パコーン未来」さんの「ゴグ・マゴグはタルタリアにあった…」より追加の引用をさせてもらうと、

 

 近代年代学の創始者(紀元前の発案者)であり、世界史の改ざんを行った、フランスの枢機卿であり、イエズス会カトリック神学者であり、歴史家でもある、ディオニュシウス・ペタヴィウスが著述し、彼の没後1659年に出版した『世界史』においてもタルタリアは記述されていました。

『タルタリア、ャぺテの子マゴグからマゴガスと最初に呼ばれ、その子孫がこの国に定住し、最初の統治者、スキトスの名前にちなんで、以前はスキタイとして知られていました。スキタイ人、その大部分を洗うタルタル川の名前を取ってモンゴル人からはタルタリアと呼ばれています。』

と書いています。

 

 

 

 ……すみません、ちょっと、バラバラに補足しながら内容にまとまりがないと思うんですが、後にまとまってくる予定というか、多分理解につながると思って書いております。

 

 前回に後で説明しますと、言いましたイエスの誕生日、紀元前3年9月11日、当時のパレスチナ時間、午後6:18~7:39誕生となっている件で、これのソースも実は6年前に配信された、Eden Mediaさんの『9.11の真相//コード”IXXI”』という内容から説明されていたものですが、元々のこの動画の制作者のRISE氏が、聖書の記述から当時の星の位置などを正確に調べて日時を割り出した人がいて、その人の研究と自分の研究の話を動画にまとめたものになっています。

内容はイエスズ会の陰謀の核心というか、かなり詳しい研究をまとめられています。

 

 

 まず、エスズ会のシンボルマークの文字、【IXIX】の重要性について、この文字の視覚的な形として、2本の柱を表していることを伝えています。

IX-IXは、サタンの印であり、暗号は「9.11」であると。

そして獣の血統と誕生についてです。

彼等イエスズ会は、最古からこのIXIXの文字を自分達の教会に刻んできています

この意味はつまり、「カバラの樹」でもあるのです。

カバラの樹は「生命の樹」でもあります。

 

IXIXをローマ数字に直すと、それは9.11となるのです。

そして、2本の柱はIXIXを縦にすると、カバラの樹の形にも相当しています。

そして、そのカバラの樹を倒した形が9.11となるのです。

そして、イエス・キリストは9.11で生まれ、33歳で亡くなっています。

(彼等にとって33はそれゆえ重要な数字。)

 

アメリカの緊急時の電話番号は  911

イギリスの緊急時の電話番号は  999

(日本の緊急時の電話番号は   119)

アメリカの警察の電話番号は   101

(日本の警察の電話番号は    110

 

です。これはわざとそういう風にしているのです。

彼の研究によれば、101は「底なしの淵」を意味しているといいます。そして、彼の意見としてはこれらの数字の意味は「エネルギー」であり、チャネリングされる際のエネルギーであり、それが電話で巨大規模に全国、全世界に発生し、張り巡らされており、暗号にはエネルギーが宿るのです。

 

 そして、9.11とIXIXは「誕生と扉」に関係するとも言っています。それは先に書きました、イエス・キリストが誕生した日だからです。

彼は、映画「アバター」を例にして”善悪の知識の木”について話します。または、実際に起きた「9.11同時多発テロ」のツインタワーの崩壊事件についてです。

これは、彼等にとってのカバラの樹での意味でもあり、象徴的なものなのです。

 

 彼等、つまり支配者層の連中はイエスキリストが、神の命により、人類のためにその命を捧げたことを、その偉業に対してあがらうため、イエスの封印を解くためにわざとそうしたことを行っているのです。

 

 イエスは建物全体の礎石になったから。(これはキリスト教的な言葉です。)

 

 ツインタワーが崩壊した後に建設された新しいビルの名前は、

「ワン・ワールド・トレードセンター」です。

彼等の目標である、ワン・ワールドです。

 

 この、9.11についての動画で、他にも、

最近またEdenさんが「この世はすべて舞台・前編・後編」の中で、あのブッシュが、9.11の日にレサーマジックを行っていた話がありました。

その呪いをより強固にするために、呪う相手の許可をとること、これは映画やテレビなど、あらゆるものに利用された魔術であり、裏技的に民衆に賛同を得るのだと言っています。

 

 そして、ブッシュはその日、小学校の純粋な子供達にある言葉を口にさせて、儀式魔術を行っていました。「PRANE MUST HIT STEEL!」と何回も言わせていました。そして、その最中、ブッシュの耳元に計画の遂行が完了したことを知らされていたのです。

 

 

 RISEさんの動画後編にエスゴルゴタ(死)の丘で3本の十字架、つまりXXXで表すことができ、3本の柱の真中にイエスが張りつけにされたことに対する象徴として、反キリストの儀式であり、彼等は常にイエスを嘲笑っているのです。

と言っています。

 

 

 

…ところで、前回でも言っておりましたが、これまでの調べで、タルタリア人達は文明的には非常に豊かで現代よりもハイレベルな生活を送っていたことが数々の動画や記述によって判明していますが、その中身については、なかなか分かりません。

 

 例えば、タルタリア人の王族、支配者層については、どのようなものだったのでしょうか。やはり当時の他の国々の王族やエリート層達と同じだったのでしょうか?

 そもそも巨人達がたくさん共に生活していましたが、その巨人達の古代からの血統、民族についてはどうだったのかも気になるところです。

 

 それに、タルタリアだけでなく、当時巨人は世界中に存在していたであろうことがこのタルタリアの情報開示によって判明したわけですが、

タルタリアのみのマッド・フラッドではなかったとはいえ、

普通サイズの人間だけが生き残って、世界中に生息していたはずの巨人達がどうして揃いも揃って、どうしてみな姿を消してしまったのでしょうか?

少しぐらい生き残って、そして現代までにその子孫を再び増やすことがどうして出来なかったのでしょうか?

 

 

 マッド・フラッドが起きる以前、おそらくは、かつて古代のエジプトの王達の彫刻や絵図のように巨人達が王位を握っていたと思われるように、タルタリアの時代でもそうだったのではないでしょうか。

特に血統の良い巨人達は、王家や社会的地位の高いエリート層に属していたのではないでしょうか?

 

 現在、数々公開されている、かつての史料の証拠写真や絵図などからもそんな想像が出来てしまいますが、一般人として暮らしていた巨人達の様子もたくさんみられます。

これ等の史料からは、一見タルタリアは平和で幸福な帝国に見えますが、後に残されたタルタリア帝国のそれぞれの国の遺跡などからは、偶像崇拝や、異教徒の宗教の史跡など、どれも神が決して受け入れない痕跡が見つかっています。

 

 それと、信じられないことに、彼等が勝手に人間と動物の混合を行った結果として誕生した人種達、キマイラ達の存在がタルタリアの情報の動画の中の記述や絵図から紹介されているのです。

悪魔崇拝者の支配者層達がそうした、動物とのセックス行為を儀式として行うのは前々から知っていまし、これも陰謀論者なら知っている人が多い話ですが、最近、古代のエジプトでもそういった行為が市民レベルで当たり前だったことを知りました。

そして、このタルタリアの国では、あらゆる人間と動物、馬や牛だけでなく、蛇や魚にいたるまで、本当にあらゆる形のホムンクルスを行っていたというのです。

 

 ”ホムンクルス”といえば、歴史ではルネサンス期の錬金術師のパラケルススが有名ですが、考えてみれば、彼一人が世界でホムンクルスをしていたわけではきっとなかったのでしょう。これら錬金術も魔術から始まったものですが、そのパラケルススに魔術を指南したのは、前に紹介した通り、カトリックの司教です。

 

 ウイキペディアでも紹介された、パラケルススの著作『ものの本性について』を記してみれば、『ピカトリクス』と同じです。以下、

 

「蒸留器に人間の精液を入れて、(それと数種類のハーブと糞を入れる説もある)40日間密閉し腐敗させると、透明でヒトの形をした物質ではないものがあらわれる。それに毎日人間の血を与え、馬の胎内と同等の温度で保温し、40週間保存すると人間の子供ができる。ただし体躯は人間のそれに比するとずっと小さいという。」

また、ホムンクルスは、生まれながらにしてあらゆる知識を身につけているという。またホムンクルスは、フラスコ内でしか生存できないという。

 

 と書かれています。

しかし、タルタリアのあの凄まじい科学的な技術においてであれば、パラケルスス以上のホムンクルスが誕生していてもおかしくありません。

何しろ、現代の科学のずっと上をいっていたわけですから、医学においてもしかりです。

 

 イルミは随分前から「我々は100年も先の、はるか未来の科学技術を既に得ているのだ。」と言っていましたし、常に10年20年先までの未来計画を緻密に行っており、必ずその通りに実現させるようにしています。

実際、ほとんどが彼等の思うままに実行されてきているのは誰もがもう知っています。

つまりここで、イルミの未来までの科学技術の独占の源が、タルタリア帝国由来のものだったということがバレたわけですが、もしかしたら、「我々…」は、タルタリア人達を含む仲間の意味なのかもしれません。

 

 

 ということで、平和で幸福なタルタリアのイメージと裏腹に、かつてのタルタリア人の元々の血統であるゴグ・マゴグ、スキタイ人達の狂暴な気質、旧約聖書などにみられる巨人達の気質などから、彼等が悪魔崇拝的な民族であった可能性は否定できないのではないでしょうか。

それに、以前の「魔術」をずっと読まれた方なら、世界的に古代より魔術が王族や民間において盛んに行われてきたという歴史からしても、タルタリアも当然そうだったであろうことは想像に難くありませんよね。

 

 

 

 この血統や民族に関してはまた次に詳しく話したいと思います。

 

 

 

呼びかける 1.

〖呼びかける〗

 

 

 

  私的な現時点での考察

 

 黙示録について書くことにしたのですが、『マッド・フラッド』の件を色々調べたりしているうちに、複雑すぎて正直自信はないのですが、皆さんが調べて言っている通り、タルタリア帝国は現支配者層によって滅ぼされ、その存在を歴史からもみ消されているという話しは当たっているのではないかと同意できます。

(まだ半々な部分もあります。)

 しかし、もしそれが事実だとして、なぜそこまでする必要があったのかについての答えは出ていないようです。

タルタリアがまだ世界的に認知されていた時代において、彼らのとてつもない建築技術と科学技術、フリーエネルギーをどうして隠蔽する必要があったのでしょうか?

戦争で自分達が勝利したのなら、その技術力をそのまま継承していけば良かったのではないでしょうか?それに、そのほうが自分達にとっても便利であり、よりタルタリア時代よりも豊かな王国を造ってゆけたはずではないでしょうか?

 

 また、このマッド・フラッド現象が、現支配者層の核攻撃ではなく、自然現象が原因、火山の大噴火説や、気象異常による嵐や大雨、もしくは大地震であったとしても、

タルタリア帝国の存在をすっかり覆い隠す必要性はなかったのではないでしょうか?

 

 なら、それらをなぜ消す必要があったかを考察する必要があります。

 

 YouTube「パコーン未来」さんの動画がたくさんタルタリアについての歴史的な見解や調査をたくさん挙げられていたので、それらを何回も視聴させてもらったり、他の方の動画や文章も参考に考察してみました。

 

 

 以下YouTube「パコーン未来」さん動画抜粋引用させてもらいます。

 

ータルタリア帝国になる前の前段階において、その元となる民族について、その歴史的な文献などによれば、旧タルタリアはスキタイ「ゴグ・マゴグ」の地だったということになっているようです。その時代の地図も存在しています。

「ゴグ・マゴグ」はノアの子のャぺテの子孫になります。

 

 このスキタイの国名は、最初の統治者・スキトスからスキタイになったといいます。

(※エジプト人スキタイ人について、よくどちらが古い民族であるかという論争においてはスキタイ人の方が古い民族であると認識されているようです。)

 

これは、このタルタリアが後にチンギス・ハンに統一される以前の話なのです。

このスキタイ人について、スキタイ人は勇猛で、人口も多く、スキタイには何でもあり、非常に豊かでお金持ちの国だったようです。

 

ーやがて、タルタリアはモンゴルの国から北の海に注ぐ、大部分を洗うタルタル川からそう呼ばれ、地球上の大部分を覆うようになりました。

〔これは1670年代発行のモンタヌスによって書かれた『アメリカ新世界の正確な記述』にも記載されています。〕

 

✽この合間合間の歴史的な背景は複雑なので、省きます。

 

 しかし、このタルタリアの領地にある様々な国々の中で、このスキタイに関する情報と、聖書関連における失われたユダヤの10支族について、旧約聖書の「エズラ記」(?)に書かれたとされるアルサフArsaph(世界の果ての意味)へ行ったとされる場所、つまりその地がベーリング海峡近くの北東のグランド・タルタリアにあったというのです。(※1595年アブラハム・オルテリウスの歴史的な地図にARSARETHアルサスという地名が載っており、そのアルサスが、Arsaphアルサフの同地であった。)

 

 アルサレスは、イラン版の旧約聖書ではArsaphと書かれていて、同一であることが分っています。つまり、タータリア人は失われたイスラエルの10支族の末裔であるということを言っているのです。

 

 

ーまた、他にも失われた10支族について、

オックスフォード『聖書文学の図書館』にある資料で、「1228年頃、ジンギス・カンの指揮のもと、地球を覆い尽くしたタルタリーは10支族の後継者だった。」とか、「イスラエル人が、シャルマネセル5世よりアジアに捕虜として連れていかれ、北タルタリーの人々は今日までダン、ザブロン、ナフタリという名を残しており、タルタリーに近ければ近い程ユダヤ人は多くなり、ロシア、サルマティア、リーフランドで多くのユダヤ人がなぜいるのかに驚く必要がない。」とか、

シメオン、エフライム、マナセの各部族はカスピ海チョーザル・タルタリー人の国に定住し、マケと呼ばれる地域の都市に居住するようになった。

そして、この新しい土地で、問題の3部族は恐ろしく狂暴なタルタリー遊牧民となり、その馬の数と優秀さで有名になり、通常の戦争ではなく、略奪戦争の腕前で恐れられるようになった。

しかし一方、ヨセフの大部族はその両方の支族においてこの地域に定着したとされたが、イッサカルの部族は北東方向に放浪し、メデスやペルシャの帝国の境界を越えた、あるいは支配下にあるとされるトコスマ地域の山々に住み着いたとされている。

そしてこの丘陵地帯でイッサカルはエフライムやマナセと同様にタルタリーの大群に成長した。だが、それは略奪のためではなく、彼等は平和な牧歌的な民となり、モーセの律法に精通し、平和な牧畜民となった。」

とかあります。

 

 この他にも17~19世紀の歴史に関する本の中で同じような記述があるといいます。他にも、「パコーン未来」さんの動画の中で、このタルタリア帝国の宗教がアルメニア王の要請を受けてキリスト教国になったという話が出てきます。

 

 紀元前720年に失われた10支族がいた場所、これが中世の地図、1636年・クリスチャノグラフィー(キリスト教に関する地図)では、「多くのキリスト教がいるのは、そのテンダック地域だけだ」と書かれています。

そのテンダックから離れるとクリスチャンが少なくなり、まるでこのテンダックから西と南にキリスト教が広がっっていったかのようであり、また、1620年のホンディウスの地図では、「テンダック1290年にキリスト教徒が支配していた国」と書かれていて、多くのキリスト教徒が居住する地域にはモーグル人がいたようです。

 

 また、1570年のオルテリウスの地図には、アルサレスの地に書かれた文では、「アルサレス、この地で10部族は引き返し、タルタリーまたはタルタリー地域からスキタイに移り、それ以来ゴート族、またはゴーデン族と呼ばれ、神々の最高の栄光を確認し、そしてここには素晴らしいカタイ国があります。」と書かれています。

この時点では、10支族はこれ以上進んでおらず、スキタイの地に戻りながら大きく広がって行ったようです。

 

 また、その下にあるアルゴンという都市の説明文には、「かつてアジアにキリスト教の王国があり、プレスタ―・ジョンD・トーマスがこの地に都市を設立したため、ローマの教会と接触し、アフリカのプレスタ―・ジョンを通じて、ローマに服従していました。ゴート族に敗れる以前は、クリヴェ・ロモヴェと呼ばれていました。」と書かれていたようです。

 

 これらの事は、マルコ・ポーロの東方見聞録の中でも出てきており、

「テンダックは、プレスタ―・ジョンの領土に属している東の州であり、そこには数多くの都市や城があります。初代皇帝チンギスがこの国を支配して以来、この一族の王子は全て従属したままです。都市の名前も同様にテンダックと呼ばれています。現在統―している王は、プレスタ―・ジョンであり、ジョージと名乗っています。彼はキリスト教徒であると同時に司祭でもあります。住民の大部分もキリスト教徒です。」

と書かれています。

 

 

ーこれらを、まとめると、元々はプレスタ―・ジョンが支配していたアルゴンはキリスト教徒の国で、その後タータリアによって滅ぼされることになりますが、タータリア自体もアルメニア王の嘆願を受けて、皇帝兼領主であるチンギス・ハンは、キリスト教の洗礼を受けることになったのです。そして国民も自由意志ではあるが多くがキリスト教を受け入れました。

また、アルメニア王の要望を更に受けて、領土の拡大と、エルサレムキリスト教徒に戻すことをはじめたとあります。

 

 

 

 …ということで、ここまで「パコーン未来」さんの動画から抜粋引用させていただきました。

 

 歴史的背景がよく呑み込めない部分があるんですが、注目するべき内容が多く含まれている動画ですし、私的には今のところ「アバンギャルド」さんの訳画動画の次に勉強になっております。

なぜ、これを紹介したかというと、「マッド・フラッド」を知ってから、タルタリアもそうですが、私的にはやはり血筋だと思ったわけです。

 

これは、今も昔も支配者達がこだわっていることであり、聖書研究者としても重要なことなので、自分なりに考察しているわけですが、

正直、先史時代(巨人誕生からノアの大洪水まで)においても、その後の時代においても、その血統の純潔は難しく、混血してきているので考察もむずいわけです。

 

しかし、支配層の考えは聖書の神、つまり創造主の言う通りシンプルに考えると思われますので、やはりユダヤの正式な血統の民族にこだわりがあるはずだと考えるわけです。

 

 旧約聖書を読み進めると、神御自身が聖別された民であるユダヤ人には強いこだわりがあり、父である御自身を民が裏切り、他の神々に傾倒して離れても、罰して懲らしめたとしても、最後には再び御許に集められることを宣言されています。

ですから、このユダヤ人という血統は特別な血統であり、それゆえ、悪魔崇拝である彼等偽ユダヤ人も躍起となるわけです。

(奴等がわざわざ、自らをユダヤ人だと偽るのも、悪魔崇拝をしているキリスト教会をつくるのも、そのためです。)

 

 なので、この200年前のリセットをしたのが、現在の支配層である、民族的に云えばアシュケナージユダヤ人である彼等であるなら、また、彼等が、特にロスチャイルドなどは「自分達はハム系の二ムロデの子孫である。」と公に公言したりしてるのも頷けます。また、彼等がイルミやフリーメイソンの儀式の中でエジプト儀式やら、様々な異教徒の神々の儀式や様式を取り入れていることなども。

 

 

 私的な最初の疑問、なぜ彼等はタルタリアを抹殺しなければならなかったかを、答えるとするなら、一つは正統ユダヤ人の10支族の抹殺が目的であったのではないかと思われます。でも、これはまだ可能性であって、確証がありません。

なぜなら、タルタリアがキリスト教国になっていたとしても、そのキリスト教の中身はカトリックであり、本拠地はローマ教会だからです。

 

 つまり、皇帝のチンギスが、アルメリア王に従ってキリスト教に改宗したとしても、主イエスキリストではなく、太陽崇拝の偽キリスト教だからです。

 

 それに、失われた10支族のうちそのほとんどは恐らくユダヤの神に反した行動をし続けたようですし…。

ただ、イッサカル部族だけはモーセの律法を守り平和に暮らしたとあったので、その一族だけは抹殺することの理由になったはずです。

 

 ですが、いずれにせよユダヤの純血統の抹殺目的1つだけでは、広大な、しかも当時世界一の領地を誇る帝国を丸ごと抹殺しようなんていう理由にはならないはずです。

でも、だからと言って、ただ単に世界の支配権を争う戦争だったとは思えない節があります。それは、核戦争で一気に相手を倒し、形を付けたにしては無計画さが見え隠れしてはいないでしょうか?

 

 支配層はマッド・フラッド以前、今まで自分達も巨人達と仲良く暮らしてきた高水準の文明社会の中で、タルタリー人の巨人のみならず、タルタリー人以外の自分達と共に暮らしていたであろう巨人達まで抹殺しています。これも不自然な抹殺です。

そして、当時を経験したであろう生き残りの民衆の大人達をも多く、恐らく抹殺し、子供達ばかりの世界にわざとしました。ここまでする理由がよく理解できません。

しかも今まで自分達も有難く享受してきたであろう、科学技術、フリーエネルギーさえ消し去ったことも謎の一つです。

勿論、確かにリセット後、その技術は自分達が独占し、リフレインさせてはいますが…

彼等にとっては、別の目的に利用しているに過ぎないと思われます。

 

 これらの疑問の答えを、まだ動画を出している方々やSNSで論じている方々も出ていないようです。

唯一、最初にEden Mediaさんが訳動画を出されたJeanetteさんの「Whaon earth happend」「LHFE series-Re-upload from other YT-er」などの本当の著作者さんは分からないのですが、#ewaranonでも彼の著作動画がたくさん挙がっています。恐らく当局に消されるから既に多くの方達が拡散のために動画をコピーしたのを挙げているようです。この方はその答えを出していたようです。日本語に訳されたものが出ていないので残念ですが…。

 

 なので、これらの複数の謎が露わになるほどに、彼等支配層の200年前のリセットは十分に計画された事ではなく、私的には随分慌ててリセットされたのではないかと思えるわけです。

 

 それに、これもYouTubeのタルタリア動画を出している「Mチャンネル不思議考察」さんの中で「西暦の謎を考察!2回目」を見てびっくり!

なんと支配層は西暦を1000年も付け足していたことが判明しました。

 

 それは200年前以上のコインや建造物設立年月日の年号が1000年違っているのです。その千の位の部分がアルファベットの<I>の文字や<J>の頭文字になっており、コインでは i645年とか、i759年とか、J693年など、それぞれに刻まれており、決して数字の1は出てこないのです。

 

 つまり、我々は支配者層によって1000年も詐欺られた年号をこれまで使わされていたことになるのです!

 

◆補足文

(※※因みに西暦の呼び方を525年に発案したのは、エスズ会のディオニシウス・エクシグウス(470-544年)で、紀元前の年数の数え方のやり方を決めたのもイエズス会のディオニュシウス・ペタヴィウス(1583-1652年)です。名前が被るのも意味深です。

 特に、エクシグウスの方は非常に優秀な神学者であり、ローマ教皇庁の教養が高い一員として、401の教会の正典をギリシャ語からラテン語に翻訳していました。これらの翻訳集は西洋において大きな権威をもち、教会の管理を導き、また、彼は初等数学に関する論文も書いたとされています。また、彼の出自は、小スキタイ地方出身者であり、スキタイの主要都市に集中している、スキタイの修道僧共同体の一員でもありました。)

 

と、いうことは現在は本当の年号は2022年ではなく、西暦1022年が正しいということになるのです。

 

 

 これはさすがに、驚きましたが、月に行ってもいないのに、行ったとか、

地球はフラットで、太陽が地球の上で回っているのにその反対説を定説に変えたとか、この200年前以前には、というより

もう全部が全部、奴等のやっていることは嘘、嘘、嘘です。これが本当のこと!

 

 

 それに、これは後でも述べますが、

キリストの本当の誕生も紀元1年ではなく、

正確な誕生日は紀元前3年9月11日だそうです。

 

 これを知った時は3年も誤魔化したと思っていましたが、いやいや、

もうここで既に1000年も付け足されていたことが判明したので…。

つまりキリストが亡くなられて、実は1025年だったということになりました。

しかし、これは人類にとってはある意味グッドニュースではないでしょうか?

これを知るとキリストが、以前よりなんだかずっと近くに感じられるのではないかと……。

 

 

 

 

 長くなりましたので、次回に続きを書きます。

 

 

 

 

魔術 14.

【魔術】

 

 

 ■ まじない・日本の「くじ」について

 

 「くじ」は約2000年もの昔、ローマ時代からあったとされています。聖書の中においても、神が「くじ」によって人々に選択させていた箇所がよくあります。

本来、「くじ」の意味は、正負や順序が割り当てられる対象について、その割当情報をあらかじめ与えずに公平に選択させることで行われる行為です。つまり、正当に選択できる方法なので、魔術に関するような「呪い」の意味などは全くありません。

 

 しかし、この「くじ」は、世界的にも時代を経ていつの間にか「呪い・まじない」の意味へと利用されるようになっていきました。勿論、元来の意味での「くじ」を使う場合も現在でもあり、そういう場合は大丈夫です。

(※※ここで、「まじない」の言葉の意味を調べると、漢字の「呪」も入っている通り、神仏その他不可思議なものの威力を借りて、災いや病気を治したり、また除いたりする術。となっており、「魔術」の意味と何ら変わりませんでした。)

 

 では、問題な「くじ」の魔術的なものは、どんなものなのか、それが日本においては何時からなのかを調べてみました。

 

 日本での「くじ」は、言葉から言えば、10世紀頃からみられるようになり、古くには「孔子」と表記されています。日本では、古代から人間同士で決められないことに関しては、神様の意志を聞く神聖な行為として、「くじ」を行っており、国の政治(まつりごと)に関する重要な決定や、重い地位にある者の後継者を選ぶ時などに「くじ引き」をすることがあったようです。

 

 そして、その最も顕著な起源とされているのが、平安時代の僧侶良源(りょうげん)が始めたとされる「おみくじ」です。

良源は、一般的には元大三師(がんざいたいし)という名前で知られていた天台宗の僧侶でした。

良源(延喜12年9月3日~永観3年1月3日)、諡号(しごう)は、慈恵大師(じえだいし)といい、一般的には元三大師の名前で知られています。

そして、良源は、第18代・天台座主天台宗の最高の位)であり、比叡山延暦寺の中興の祖としても知られています。

その他に、彼の名称は数多くあり、角大師・豆大師・「おみくじ」の創始者であるところから、厄除け大師とも呼ばれています。

因みに、これらの名前はいづれも「厄除けの護符」として広い信仰を集めているのだといいます。

以下に名前の意味を挙げます。

 

●「角大師」

 角大師と呼ばれる図像には、2本の角を持ち、骨と皮とに痩せさらばえた「夜叉の像」をあらわしたものと、眉毛が角のように伸びたものの2つのタイプがあります。

『元三大師縁起』などの伝説によると、良源が夜叉の姿に化けて疫病神を追い払った時の像であるという。

 

●「豆大師」

 紙に33体の豆粒のような大師像をあらわした絵である。

慈恵大師(良源)は、実は観音の化身と言われており、観音はあらゆる衆生を救うために33体の姿に化身するのだという。『法華経』の説に基づいて33体の大師像をあらわした。

 

 

●「おみくじ」

 比叡山の元三大師堂は、「おみくじ」の発祥の地として知られている。

元三大師が観音菩薩より授かったとされる、五言四句の偈文(げもん)100枚のうち1枚を引かせ、偈文から進むべき道を訓えたのが原型とされる。

 

・偈(サンスクリット語:gatha)とは、仏典の中で、仏の教えや菩薩の徳をたたえるのに韻文の形式で述べたもの。「偈陀げだ」「伽陀かだ」とも音写し、意訳して「偈頌げじゅ」という。対して韻文部分を「長行」という。

 

 

 という説明になっています。

ここで、仏教を信じておられる方は、以下を多分読まれても信じないと思いますが…。

 

観音菩薩」の由来について、岩本裕氏(日本の仏教学者・古代インド文学者)

によると、観音菩薩は、インド土着の女神が、仏教界に取り入れられた可能性を示唆しており、エローラ石窟群、サールナートなど、インド仏教遺跡においても、観音菩薩像と思わしき仏像が発掘されているそうです。

そして、この観音菩薩は、ゾロアスター教においてもアフラ・マズダ―や、スプンタ・アールマティとの関連も指摘されていると言います。

 

 

 これはどういう事を私が言いたいのかと言えば、聖書的見解からすれば、仏教界も偶像崇拝になりますし、女神信仰も悪魔崇拝になりますし、ゾロアスターなんぞは昔から「悪魔教」として知られております。

それに、インドの神々、特に「ヒンドゥー教」など、これこそ悪魔教のメッカですし、これらの神々が中国へ渡り、そして日本へ渡ってきている流れとしても元来良い宗教とは言えません。

(※※信じている人には悪いですが、仏陀もその仲間ですし、エリート連中はゾロアスター教に属している人が多数いますし、ヒンドゥー教を含め、やはり仏陀も大好きなようです。悪魔教の神智学の創始者である、ヘレナ・ブラバッキー夫人もインドにその本部を置き、ヒンドゥー教や仏教を自身の宗教に取り入れていました。彼女はフリーメイソンとも仲良しですし、あのアリエスター・クロウリーも信奉者です。そして彼女は後に、スピリチュアル系の祖とも言われた人物なのです。)

 

 また、中国の3大宗教、道教儒教・仏教の中で道教は、不老不死を究極の理想とする宗教で、あの「老子」をその祖としていますが、神仙思想や、風水や星宿、易学など、占術・魔術を取り入れており、古代・神話を仏教に取り込みながら発展してきたとしています。

 

そして、道教」には良源につながる護符、『おふだ』が古くから用いられており、その符には、何らかの霊的な能力が宿ると信じられてきたようです。

そして、天災・人災を防ぐほか、邪悪・病魔を退散させる呪術の一種として普及しました。 《 酔虎地秦簡(すいこちしんかん)など。》

 

 符は、道士によって書写され、紙や布の上に篆書・隷書の文字が書かれたり、文字ではない屈曲した図柄や星・雷の図形などが書かれたりしました。

道教経典によれば、太上老君が東方に発する気の形状や、蛇のようにうねる山岳や川の様子を天空から見て描写したとされます。こうして描かれた府は、宇宙の生成化育・変化流転を表し、神秘の力と共鳴して不思議な力を発揮するとされました。

 

 他にも「道教」には養成術などがあり、戦国時代から存在し、『荘子』において呼吸術や導引の術(身体の屈伸運動)に対する言及が見られます。

他に胎息・医薬・鍼灸・府中術などがあります。

 

 中でも、府中術はインドの『カーマストーラ』を思わせるようなものです。

ウイキペディア説明では、府中術について、性交は、自己と自己以外の「気」の結合で、宇宙と身体の相関システムの調和のために必要なものであると考えられていた

とあります。そしてこれは、集団的乱交、婚姻による夫との関係、人間と神との想像上の結合といった様々な形式で現れるが、性実践は道教の核心部に位置するものであり、性の力は生命の表現であり、男性には創世、女性には変化という役割が与えられて、その気の運動によ「一気」を得て、道に近づくことができるとされていました。

 

 また、府中術に関する記載の中で、『天師道』なるものでは性生活を宗教生活の一部に取り入れ、「過度」や「合気」といった性の儀式が行われていました。

この「過度」は、通過儀礼の意とする説と、救済の意とする説があります。

この儀式には10歳以上の一組の男女の弟子が参加し、地域の祭酒(師)の教会において以下のような手順で行われたといいます。

 

 ①師と男女は静室に入り、師は彼等を東に向かい合わせる。男は左に、女は右にいて、互いに手を交差し、存思して神を思い浮かべる。

 

 ②師は男女の為に告神して救済を請い、弟子たちは合掌して念呪し、死籍から取り除くように唱えた後、師に従って四方の神々に乞い、三気・10神を存思し、60神に祝告し、太陽、月などの5神を存思する。

 

 ③「合気」に入る。八生(男女が定められた方位に立って、龍虎戯・転関・龍虎交といった性行為を始める)、解結食(衣服を脱ぎ、髪を結び、生気を食す)、甲乙呪法(性行為を行いながら男女が定められた呪文を唱える)、王気(四時五方と対応する五臓の気のなかで、四時それぞれ王となる気を存思する)といった手続きがある。

 

 ④神々に功得を報告する。嬰児回(嬰児が戯れるのを模倣する)、断死(男女が相手を見つめながら全身を撫で、呪文を唱える)、謝生(十二尊に向かって生を賜ったことを感謝する)といった儀式がある。

 

 これらの儀式は合同で行われることもあり、遊女通いをする道士も多く、道観が身分の低い女性や遊女の受け入れ先となる場合もあったとされています。これらは、一方では批判を浴びつつも、発展をつづけ、後には春画の制作や、性交渉時の体位における工夫、薬の使用、性文学などに繋がりました。

 

 

 この他にも、道教には色々な教えがあるようですが、ここまで見られて、これらが果たして良い神を奉る宗教だと思われるでしょうか?

 

 はい、ということで「まじない」に関して日本の「くじ」を取り上げて説明させていただきました。その土地や風習などによって様々な言い伝えによる「まじない」が存在しておりますが、どれもその言葉の意味といい、起源は良くないものが殆どでしょう。

  

 しかし、信じない人はどうぞ、やってくださいませ。

 

 

 …前回に紹介というか、「マッド・フラッド」のことを話しましたが、あれからまた少し他の方々の動画などを観させてもらいました。

これが、もし聖書預言の中に入っているとするならどうなのだろうか…と。

 

 現在ロシアがウクライナに侵攻している最中、巷で言われているのが、聖書預言の黙示録17:7の成就、『エゼキエル戦争』の事ではないかと噂されています。

この預言は「第3次世界大戦」の意味しているんだと。

しかし、私の見解ではそうは思えないのです。

確かに状況的には、そのように黙示録預言のような恰好といいますか、見えますが、きっと違うと思っています。プーチンを見ていても、そう思えますし、ウクライナの首相を見ていても思います。彼等は決められたシナリオ通りを演じているんだと。

とてもわざとらしく見えて仕方ありません。

 

 これは黙示録預言の成就、つまり『エゼキエル戦争』預言成就のなりすまし劇だと思っています。

 

 世界中のメディアや、有名なユーチューバー達が、さも叫んでいます。

「これはきっと、黙示録預言の成就だ!エゼキエル戦争に違いない!!」

と。多分、この先もっとそうなるんではないかと思います。

 

 前々から言っておりますし、世の支配者連中達自身が述べてもいますが、「我々は聖書の通りに駒を進めている」と。彼等は自称ユダヤ人ですしね。

それに彼等自身も彼等の手下などが、随分前から「第3次世界大戦」を匂わせる言動をしてきています。

だから、これが聖書預言通りになっても間違いないわけです。

 

 彼等の目的は、自分達の神が偽のイエス・キリストとなって世に現れることですから、そのために、自作自演の正義と悪の両方をやってきているのです。

歴史を改ざんするのもそうですし、この世で起きる大きな出来事で彼等の手が加えられていないものはないわけですから。

 

 それで、私的に「マッド・フラッド」情報を知ってから、よく「黙示録」を読み直しています。

この約200年前に起きた「マッド・フラッド」現象は、彼等支配層の仕組んだ大一番だったのかどうか、それとも予想外に起きた大いなる神の御業だったのかどうか…。

 

 なので、まだ【魔術】シリーズを続けるつもりでしたが、いつかまたにして、先に「黙示録」について考察していこうかと思っています。

 

 

 

魔術 13.

【魔術】

 

 

 『ピカトリクス』

  第Ⅲ章

 

 

 64,

 断食中の男か女の唾液を蛇の頭か口に落とすと、これはたちまち死ぬ。

 

 

 65,

 婦女の舌は欺瞞あるいは妖術をはたらこうとする者の役に立つ。

 

 

 66,

 何かを盗むあるいは取り上げようとする時には、男の舌と鳶の舌を身に着ける。

 

 

 67,

 昇華した鉛丹を含んだ血紅色の水は、火にかけた銅の中に浸透してこれを融かす。

 

 68,

 (省略)

 

 69,

 耳垢は阿片と調合したものにはよく眠らせる効能がある。

 

 

 70,

 人の頭の煮出し汁に脳を混ぜたものは痴呆を癒す。

 

 

 71,

 赤銅の小刀で削った手や足の爪を、月が木星とともにあり太陽に合する時に燃やす。そしてこの粉を望みの者に飲ませると、あなたに好意を抱くようになる。

そこでその衣装にもこれを振りかける。

 

 

 72,

 (省略)

 

 

 73,

 人の尿はそれの転移した場所を燃やす。疥癬(かいせん)に罹った者をこれで洗うならたちまち治る。

 

 

 74,

 人糞を太陽で乾かして粉にして、これを鉄錆を含み痛んだ黄金に投じると黄金を浄める。

 

 

 75,

 糞の油は太陽(黄金)と月(銀)を柔らかくし、これらの色を増す。

 

 

 76,

 (省略)

 

 

 77,

 高熱を出す患者の頭を人の血で洗うと治癒する。

 

 

 78,

 傷口を血で洗い、傷の上の血に石灰を投じると、傷は癒される。

 

 

 79,

 火傷なら火によるものでも熱湯によるものでも、まず糞の水で洗い、ここに血を焼いた粉を投じると治る。

 

 

 80,

 いかなる薬をもってしても平癒しない疾患の場合でも、血で洗えば快方へ向かうだろう。

 

 

 81,

 体内が乾燥しすぎている者には血を飲ませる。これにより乾燥を免れることができる。

 

 

 82,

 下痢に苦しむ者には何の血でもよいから少量を与える。すると下痢は治る。

 

 

 83,

 40日熱に罹った者には、人の腕の骨と鵞鳥(がちょう)の翼の先の骨を身に着けさせると治る。

 

 

 84・85,

 (省略)

 

 

 86,

 人の胆汁でつくった点眼薬は、涙もろい目や濁った目を癒す。

(◆補足…胆汁は、古代より「毒」、又は「薬」として、「麻酔薬」として扱われていた。)

 

 

 87,

 (省略)

 

 

 88,

 人の糞を太陽で乾かしたものには強い効能かあり、リウマチの痛みを取り去るばかりか馬その他の動物の疾患をも癒す。また目にも良く、獣の眼の濁りをも取り去る。

 

 

 89・90,

 (省略)

 

 

 91,

 人の心臓で袋をつくり、これを3人の男の血で満たし、火で熱して悪鬼達を召喚すると応じるだろう。

 

 

 92~95,

 (省略)

 

 

 96,

 月が太陽とともにある時に左の人差し指から採った血と、月が金星とともにある時にもう一方から採った血を、月が太陽と衡にある時に与える。

これにより愛情が呼び覚まされる。これはエジプトで試みられたもので、これが真実であることは吾が自ら何度も目の当たりにしたところ。

 

 

 97,

 (省略)

 

 

 98,

 婦女の外陰部の皮をぐるりと穴の形状にとどめたまま取る。その中央部にみえるものは何であれ死のしるしとなる。また大変純粋なものであり、同時に病気にするものでもある。これはギリシャのエフェソスと呼ばれるところで観られるもの。

 

 

 99,

 男の陰茎の皮を剥ぎ、塩と小麦粉とともに皮のように柔らかく伸ばして鞣(なめ)す。何かを縛りまた解くにあたり、これを用いる。

 

 

 100,

 男の睾丸を乾燥して粉にし、トゥーレ、乳香、シナモン、丁子とともに食べると、男は若返り、血色を良くする。

 

 

 101,

 男の眼球を蛇の皮に包み結びつけると、あなたを見る者は誰でもあなたに好意をもち、あなたの邪魔をせずあなたと親しくなる。

 

 

 102・103

 (省略)

 

 

 104,

 旅程を安全に了えたいなら、汝の精液と耳垢で錠剤を作り、これを1つ首に下げるとそれは安全に果たされる。これを身に着ける賢者達は、これの中には数多隠された性質があると言う。そのうちある者はこれを72挙げ、その一々に異論の余地ない理由付けをしている。

 

 

 105・106

 (省略)

 

 

 107,

 男の右腕と豹の頭を家に置くと詐欺にかからない。

 

 

 108~110

 (省略)

 

 

 111,

 婦女の外陰部(その皮)を蛇の舌とともに黄色の布に包んで身に着ける。するとその潜在力は分裂をも友情をももたらす。婦女の櫛について髪もこれと同じ効果をもっている。

 

 

112,

上述したところはすべて賢者ゲベルが公にした書物に見出されるもの。この『〔メト〕へデュトス』には以下の実修も載せられている。

 

 

113~123

 (省略)

 

 

 ※以下からはインドの魔術の説明に入ります。もう、ずっと気色悪い魔術の連続ですので、悪しからず。

 

 

 124,

  解毒用の驚くべき石の作り方。インドの王達は下記のような石を作らせるものを常とした。これは彼等のもとにある高貴な者のうちにあって、あらゆる毒の危難を避け、これから守ってくれる驚異である。この石の作り方は以下の通り。

 

 鹿の眼を10個、蝮あるいは毒ある蛇の眼を10個、あるいは蝮が得られないならヒキガエルの頭から同じ重量だけの眼をくり抜く。

これら全てをよく洗い、乾燥させてモスリンの布で◯にかけ細かい粉にする。これを十分に混ぜて、口の狭い硝子の壺に入れる。次にシトロンで作った酢と、二十日大根の汁をそれぞれ8オンス、白く柔らかな蜘蛛の巣、乳香をそれぞれ1オンス用意し、蜘蛛の巣を細かく砕き、乳香とともに前述した2つの汁の中に入れる。

 

 これを2昼夜放置し、先述した壺の中の粉を混ぜ入れて緩い◯状にする。そこで高貴な壺の口を塞ぎ、堆肥の中に埋めて燃やす。ここから取り出すと、全て溶けて油のようになる。これに水を混ぜ、水全て吸収されて十分混ざるまで先の熱い堆肥の中に据える。……(略)

 

 その中から硬い石が見つかれば良いが、それが見つからない場合には、他の鳥の胃で繰り返し試みる。最前のようにこれを焼き等々、石ができるまで試みる。

そしてこれの穴に糸を通し、この糸を腰に結ぶ。インドの王はこのようにして、この石を腰に着けていた。その効果は絶大で、王の前に出された食物や飲料あるいはその他何かに毒が入っていると、この石は激しく動き出し、汗をかきはじめる。これは彼等のもとでは周知の事実であり、その地の大いなる奇蹟の一つである。 

  

 

 125・126,

 (省略)

 

 

 127,

 またこの王は、陶製の器を作り、これに水を満たして全ての兵士達に飲ませたが、その水が減ることはなかった。この王は大アレクサンドロスの頃の人で、この器は彼にも様々な奇瑞をあらわしたと伝えられている。

この器は、工匠達の知識と様々な自然本性、それに堅牢さの知識、諸惑星や諸恒星の霊達によってつくられたものだった。

 

 同じように、インド王アサユムは、ヌーベの町の門に水盤を造った。これは黒大理石製で、そこからどれだけ水を汲もうと、決して減ることはなくいつも水が満ちていた。これは気の湿気を工匠の力能によって取り出すもので、まさにナイル川から離れた町へと人を呼び戻すために設営されたものだった。

 

 これは海の塩水に隣接したところで、太陽光が海水から濃密で湿った蒸気をもちあげ、それが気中で塩分を浄められ精妙希薄になるという特性を利したもので、幾何測量の匠と降霊術の知識によって、あたかも空中から水盤へと露を降らせるかのようだった。

ここで水が涸れないのはまさに先述した誘引と同じことで、この誘引は血色の石がその傍らに置かれた同じものを誘引するようなものである。

 

 

 128,

 このインド人達は、上述したもののほかにも大いなる驚異を色々所持していた。そのうちの幾つかを挙げてみよう。

 

 あらゆる体躯の動きを縛める処方。

男の陰茎を細かく刻み、阿片の粉、ヌーチス・シャルテ、そして僅かばかりの鉛丹と混ぜる。これを鉛の器に入れて腐敗させ、注意深く見守る。

腐敗分を取り去ると、油に戻ったような液化物があらわれる。この油を少量、望みの者に飲み物として、あるいは食べ物に混ぜ与えると、その者の覚知、運動、霊の全てが覚束なくぎこちなくなり、四肢を動かすことが出来なくなる。

 

 インド人達はこの油に他のものを混ぜて様々な驚異を為してきた。

これを食事に混ぜ、望みのまま常軌を逸したことすら叶えてみせた。

望みの者の食事に混ぜて与え、未だかつて試したことのないものの効果を証したりもした。また人を望みの形象あるいは形相に変えてみせた。

 

 

 129・130,

 (省略)

 

 

 131,

 降霊術の大いなる驚異。インド人達は降霊術の大いなる実修をするためにまた別の調合を為している。その成分は以下の通り。

 

 雌豚を1頭、空家の中に閉じ込める。これが家から出られないように家の扉を錫で鎖す。そして雌豚同様この家に牡豚を閉じ込め、24日間ここに留める。

この実修は太陽が磨羯宮(まかつきゅう)〔やぎ座〕の初度に入る時にはじめる。

毎日小麦パンの屑を牛乳に浸して柔らかくしたものをそれが食べるだけ食糧として与える。24日が過ぎる頃には、雌豚は雄との交接を求めて激しく動き回り、牡豚は◯化した血の塊のような精液を大量に放出する。

 

 これこそがインド人達の大いなる巧緻(こうち)で、彼等はこの精液を集め、鉛の器に取ってその口をしっかりと塞ぐ。そしてこれを堆肥の中で24日間腐敗させる。その最終日にあたりこれをそこから取り出し、冷えるのを待って器から出す。

するとそこに動物が蠢(うごめ)いているのが見つかる。これに胡椒と先の雌豚の乳を3日間与える。この3日が終わるにあたりこれを油の中で殺し、これで降霊術の大いなる実修を行う。これを食物とともに与え、またこれで火を灯し、これを顔や体躯に塗り等々すると、その驚くべき効果はここに述べ尽くせないほど多岐にわたる。

 

 これを実修する者達が上述した最大の秘鑰をこの事に熟達した者以外には明かさないよう願っておく。

 

 

 

 

 第12章

 この知識に必要とされる諸規範について

 

 

 1,

  この知識に精通したいと思う者は、この世でこの業を実修するということが知識の深みと秘鑰を知ることにあり、業の実修によって疑念を晴らすことにあると知っておくべきである。そうであれば、誰かにその探求を完遂するなら、そこに彼の疑念は解消される筈である。

 

 あなたはここまで我々が教授してきた事柄の全てを、この知識の実修にかかわる古の賢者達の処方と手段について、その様々な実修について貪欲に、忠実に厳修するがいい。

そして不法な飲食や享楽をできる限り避け、かえって熱列にあなたの魂の救いと神への愛に努め、意志と愛が霊を引き寄せるように、霊的に出来するできごとへと向けて思念を凝らし、そこに獲得される全てが望むところを完遂し証示することとなるように。これこそ万物の端緒原理にして目的であり、永劫と永遠を司る主である神とともに神へと向けて為されるなら、その愛も特続と完成を得ることになるだろう。

 

 

◆補足文

ここでの神への愛とは、勿論悪魔の神であることは、言うまでもないのですが、彼等は表向きには悪魔の神だとは決して言わないし、実際、彼等にとっては良い神であり、その神に愛される行為、つまり普通ならとても出来ない空恐ろしい行為、気色悪いキチガイじみた行為を行うことが正しいという論理で魔術をやっております。

こうした彼等の考え方というか、悪魔崇拝をする者達の嗜好、そして古代も現代も同じような立場に位置する連中がこうした魔術を恐らく楽しんでやっているのだということです。)

 

 

 しかし、この愛と意志が物質的なものに繁縛されるなら、そのような愛は定めなく壊敗し、愛の破綻となるだろう。意志というものは2つに分けられる。

健常な誉れとしての愛は至高にして崇高な神に結ばれる愛であり、父また聖なる師の愛のような慈愛であり、子への愛である。

 

 また利益あり恃(たの)みとなる愛があり、この愛は便宜のためにお互いを愛する人の愛である。意志はこれが大変激しい時には愛と呼ばれる。

これは先述したように、神を免れて諸他に向けられるもので壊敗する愛と呼ばれねばならないだろう。

 

 我々は我々の祈念を神に据えるように努めよう。

あなたの心と霊とがこれによって照らされ、その深い知識からあなたに啓示されるように。そして民や有害な人々の詮索からあなたが守られ、あなたの秘鑰がそれに相応しくない者達に暴かれることのないように。聖なる人々や預言者(※彼等側の預言者が嗜殺されることのないように。

 

 

 2,

 こうした預言者達の知識を詰め込んだ諸著に語られる範例の数々を、あなたがそこから推論される方法で実修してみてもそれは詐欺の類にしか見えず、そこから推論される結果に到達することは永遠に叶わないだろう。

しかしそこに語られているところ、つまり真の志向と確固たる信念そしてその帰結をもたらす原因の理解について、知解を凝らすなら、そこに人の獣性からは隔絶した高貴さ、高尚さ、貴重さが認められることだろう。

 

 我々の側からすれば、預言者達、聖人達が我々に示した範例を大いに尊重し、そこから我々の魂の救いと永遠の命への導きとなる規範を推論し、これに我々の命と存在を献げるに足るであろう。

また我々の体躯が完成へと導かれるのには諸元素の物体性が原因としてあり、その力能が一定器官持続され、分離することはない。これを指して預言者達は自然本性という。……(略)

 

 医者達は自然本性という語を体液の複合を指して用いるばかりか、自然本性な熱、体躯の形相や形象について、例の動きについても採用し、それぞれの意図をもって恣意的に使ってみせる。

実のところ、この自然本性という語は曖昧な名辞で、あらゆる物体に使われるばかりか、あらゆる固有性質、体液気質、天然の諸要素、運動し、また静止する万物の生成と壊敗および運動と静止の原因として神が据え給う力能、を指して用いられる。

 

 賢者達はこれを第一原因と規定し、運動と静止の目的にして端緒原理とした。

哲学者たちはそれを物体の形相と称し、諸物体はこれと霊との間に天の介在なくしてはあり得ない、と言った。

 

 プラトンは、

「これを自然本性は物体を有となすそれ、物体の完成である」

と規定した。

 ガレノスは、

「自然本性とは体躯を授け支えるとともにそこから壊敗と損傷を出来るだけ取り除く自然本性熱のことであり、その力能がこれ、体躯と協働する時には管掌が行き届く」

と言っている。

 またアベンテクリスは言う。 

「単純物体は唯一の形相と唯一の形象をもち、その内には命の潜在力があり、これは命の形相である。それは小児のうちに命を守るために乳を呑み眠り、等々といった確かな熟達した自然本性があらわれる通りであり、様々な巧緻をもって教授されることをたちまち習得してみせる」

と。

 

 上述したところは、万有宇宙のうちから取り出される万物の知解にかかわる全ての教えについて、あなたの知性を明るく照らし出すために語ったに過ぎない。

これにより可能知性を能動知性と結び合わせ、到達させた知性を実現し、目的を遂げたまえ。

 

 

 

 

 

 以上、『ピカトリクス』第Ⅲ章終了です。

 

 第Ⅳ書は最初のところで紹介したのみで終わっときます。

本書『補註』の中で抜粋したい箇所があったのですが、別の機会で紹介できればと思います。

 

 私が【魔術】を詳しく紹介している目的は、読者様に「悪魔学」を勧めているのでは決してなく、神の対比として、いかに悪魔学悪魔崇拝の行為が危険でおぞましいのかを知ってほしかったからです。

占星術は昔から大衆に大変人気があり、「おまじない」と称した魔術も本当にたくさん出回っているというか、皆さん全く悪気なくやってしまっているので、その行為がいかに神の眼には愚かで忌むべき行為なのかということを、少でも感じてもらえたらと思って紹介しております。

もうご理解いただけたと思いますが、神とは反対に、魔術自体は悪魔のものですから、悪魔達は喜ぶ行為なんですよね。

 

 日本の「おまじない」についても、次回その由来などを書こうと思っておりますが、

本当に良いものではありません。

スピ系に傾倒している方達には是非とも本当の意味を知って頂きたいと思っております。

 

 

 ところで、以前 Eden Mediaさんが2021年10月3日配信された「この地球の天蓋のお話し」を視聴して、その天蓋に映る実際の星々の姿に感動した話をしたのですが、この配信動画の元ネタの配信者さんが、Jeanette Saarbergさんで、その再生リストをたくさん出されているのですが、日本語訳で読んでもなかなか難しかったのですが、その内容は映像を見ていても大変すばらしく、是非またEdenさんにピックアップしてもらえたら…なんて願っていましたら、なんと、別の方が翻訳して数多く配信してくれていまして、多分この方もEdenさんの動画を絶対観て、自分がやろう!って思ってくれたと思われるんですが、(配信暦が約6ヶ月前からなので)、だいたい私も全部を視聴させてもらいましたが、やっぱり素晴らしかった。

陰謀論初心者も、ある程度の認識を得ている方達も絶賛するのじゃないかと太鼓判押しますね。AVANT-GARDE  RESEARCH  REPORTさんという方です。

Jeanetteさんの配信の日本語訳シリーズの3バージョンのみを推しますが、中でも私が今とても興味深く捉えているのは「マッド・フラッド」というキーワードです。

実は世界は200年前にグレートリセットされていた。という内容ですね。

海外では既に2004年から噂されていたというか「フラットアース」と同じで、否定できない事実をもとに展開されている話だったようで、本当にびっくりです。

「#マッド・フラッド」、もしくは「#タルタリア」でも他のユーチューバーさんが出していますし、多分この先多くなる陰謀論になると思われます。

 

 

 

魔術 12,

【魔術】

 

 

 『ピカトリクス』

  第Ⅲ書

 

 

 第11章

 図像が様々な事物に及ぼす効果。事物があるままに見えない視覚の諸変化。

睡眠時および覚醒時の薬毒の効果およびその治療法について。

 

 

 1,

 以下の調合法はこの業に関する賢者達の諸著に見出されるものだが、カユネスは一切挙げていない。

 

 まず第一のものは、あなたのことを悪く言わせないように舌を縛る処方。

その舌に悪口を言わせたくない時には、以下の調合剤を段階的に調える。

まず下記する種々の舌を集める。

 

 つまり鳥、鷲、ヒキガエル、水蛇、白鳩、白鶏、ヤツガシラの舌を。

これらの舌を全て粉にして1つに混ぜる。

続いて真珠を1粒、黄金、樟脳、ホウ砂、アロエをそれぞれ半オンス用意し、これら全てを粉にして混ぜ、上記した粉を加えて蜂蜜とともに混ぜる。これを絹布に載せる。

 

 またオオタカの瞼(まぶた)を2つ、孔雀の瞼を2つ、ヤツガシラの肝臓、鶏の肝臓、鳩の翼の骨2つ、ヤツガシラの翼の骨2つを用意し、これら全てを粉にして牛乳とともに混ぜる。これを先の混合物とともに絹布に載せる。

 

 続いて、あなたの名を唱えながら白蜜蝋で像を作り、その頭にあなたの名と太陽の形象を記す。またその胸にあなたの名と月の形象を記す。

この像をまた別の白絹の布に包み、この包みを上述した混合物の中に置き、その全てを絹布で縛る。

 

 これを身から離さずにいると、驚くべきことに、誰もその者(あなた)のことを悪く言わず、みなが愛情をもって接するようになる。

 

 

 

 2,

 愛情へと向ける処方。

ガゼルの脳を5オンス、豹の血を1オンス、兎の煮凝りを2オンス用意し、全てを一緒にしてよく混ぜる。

好みのままにこの混合物を僅かばかり飲食物に混ぜて与えるなら、その者はあなたを愛するようになる。

 

 

 3,

 同上。白犬の血を2オンス、またこれの脳を等量、ガゼルの脳と人の血を4オンス用意し、これらを一緒に混ぜたものをあなたの望む者に薫香として焚く。

するとその者の霊はあなたに愛情を抱くように動かされる。

 

 

 4,

 同上。鶏の血と脳、兎の血、ガゼルの血、人の血をそれぞれ4オンス用意し、これらを全て一緒に混ぜ、これにマンドラゴラの種子を2オンス加える。

これを誰かに薫香として焚くと、驚くべきことが起こる。

 

 

 5,

 同上。白鳩の脳とその血、鷲の血それぞれ2オンス、兎の煮凝りを1オンス、オオタカの脳を半オンス用意し、全てをよく混ぜ一塊にする。

これを食物に混ぜて望む婦女に与えると、その男を愛するようになる。

 

 

 6,

 同上。白鳩の血、豹の血、兎の煮凝りをそれぞれ1オンス、人の血を2オンス用意し、全てを一緒に混ぜ、ここにトウダイグサ1オンスを加える。

この調合物を薫香すると、その婦女は愛情を抱き、その霊と想いはあなたに向けて動かされることとなる。

 

 

 7,

 同上、雀の血と脳をそれぞれ2オンス、鼠の血と脳をそれぞれ1オンス、人の血を4オンス、トウダイグサを3分の1オンス混ぜ、望みの者に飲ませる。

 

 

 8,

 同上。黒猫の脳、人の尿を等量混ぜ、食物とともに望みの者に与える。

するとその霊と想いはあなたに向かい、あなたを愛するようになる。

 

 

 9,

  同上。赤犬の血とその脳をそれぞれ4オンス、兎の煮凝り、鳩の血、鶏の血をそれぞれ2オンス、トウダイグサを1オンス、全てを混ぜ、これをもって望みの者に薫香する。

 

 

 10,

  同上。驢馬(ろば)の血を8オンス、狼の血をそれぞれ1オンス、全てを混ぜ、この混合物にトウダイグサを2オンス加える。これを望みの者に薫香する。

 

 

 11,

  不和や敵意を生じさせる処方。敵意を悪意を起こさせるための調合法。

 

 

 12,

 黒犬の血を4オンス、豚の血と脳をそれぞれ2オンス、驢馬の脳を1オンス用意し、これらを一緒に混ぜ合わせる。

この媒介剤を飲みものか食べ物に混ぜて与えると、あなたへの憎悪を起こさせることになる。

 

 

 13,

  同上。黒猫の血、セイヨウニンジンボクを4オンス、鳶の脳と血、狼の血をそれぞれ2オンス、セイヨウニンジンボクを4オンス用意し、セイヨウニンジンボクを粉々にして、全てを混ぜる。

これを誰かに向けて薫香すると、その愛情が払い落され、その想いと霊は愛情を離れることになる。

 

 

 14~17

 (省略)

 

 

 18,

 以下、敵意、分裂、人口減少を起こさせる4つの薫香。

 

 

 19,

 その第一。

黒猫の血、赤犬の脳、狼の血を等量一緒に混ぜて、オトギリソウ、セイヨウニンジンボクをそれぞれ2オンス加える。これを望みの者に薫香する。

 

 

 20,

 その第二。

豚の凝血とその脂、鼠の血をそれぞれ4オンス、ハゲタカの脳を1オンス一緒に混ぜ、ここにオトギリソウとペンタフィロンを上記全てと等量加え、一緒によく混ぜる。そしてこれを望む者に薫香する。

 

 

 21,

 その第三。

鶴の脳、鳶の血それぞれ8オンス、兎の煮凝りとその血をそれぞれ1オンス、驢馬の脂を1オンス、全て混ぜ合わせ、この全重量にあたるセイヨウニンジンボクを加える。

これをその者に薫香するなら、上記したようになる。

 

 

 22,

  その第四。

鳥の血、ハゲタカの血をそれぞれ1オンス、驢馬の脂とその血をそれぞれ4オンス全て混ぜて、この全重量にあたるセイヨウニンジンボクを加える。これを薫香すれば上記したようになる。

 

 

 23,

  同上。黒猫の脳を4オンス粉砕し、乾燥した人糞を等量粉にしたものと混ぜる。

そしてこれを望みの者に食物として与えると、その者は憎悪を抱くことになる。

 

 

 24,

 アリストテレスは言っている。

「諸霊および諸自然本性を分離し結合すること、また大世界の諸秩序の分離と結合をも、これら相互の分離と結合についても知悉(ちしつ)している。」と。

 

 

 25,

 以下の7つの調合剤は、婦女と交わることのできない男に食物に混ぜて与えるためのもの。

 

 

 26,

 その第一は、

馬の脳と豚の脂、黒猫の血をそれぞれ2オンス用意し、その全てをコロシントウリの粉1オンスと混ぜる。この混合物を僅かに食事に混ぜて望みの者に与える。

 

 

 27~29,

(省略)

 

  

 30,

 同上第五。

豚の粉末4オンス、桃の葉を2オンス、燃やした狼の皮、黒猫の眼、驢馬の脳をそれぞれ2オンス、全てを一緒に混ぜて望みの者に半オンス、食事とともに与える。

 

 

 31,

 同上第六。

黒猫の血、トドの脳を等量混ぜ、望みの者に半オンス、食事とともに与える。

 

 

 32,

 以下の7つの調合剤は眠りを催させ、コルプスの全ての霊を鎮めるばかりか、死に至らしめると信じられている。

 

 

 33,

 その第一。

豚の脳、シャ―ミ(鹿に似た動物)、の脳をとり、これらと同量のマンドラゴラの種子を混ぜる。これを半オンス、望みの者に飲み物か食べ物に混ぜて与える。

 

 

 ※※ここから以下はかなりえげつない内容(カニバリズムなど)のものとなっていきますので、苦手な方は注意して読むのを控えてくださいませ。

 

 

 34,

  同上第二。

野生の黒芥子(くろけし)の種子を4オンス、狼の脳、人の脳、豚の胆汁をそれぞれ1オンスとり、これらを混ぜて、望みの者に食事とともに少量与える。

 

 

 35,

 同上第三。

人の汗、黒猫の血を等量、これらと同量のマンドラゴラの種子全て混ぜ、望みの者に半オンス、食事とともに与える。

 

 

 36,

 同上第四。

豚の脳、黒猫の血をそれぞれ半オンス混ぜる。そしてこれを望みの者に食事とともに与える。

 

 

 37・38,

 (省略)

 

 

 39,

 同上第七。

野生のヘンルーダ、人の汗、豚の脳を等量とり、全てをよく混ぜる。これを望みの者に半オンス、食事とともに与える。この調合はその者の霊の力能を殺める。

 

 

 40,

  以下は眠らせ死に至らしめるための10の調合処方。

 

 

 41,

 また『「メト」へデュトスの書』にも眠らせ死にいたらしめる10の調合法が載せられている。

 

 

 42,

 その第1は次の通り。

黒猫の尿を◯化したもの2オンス、鼠の脳とシャ―ミをそれぞれ1オンス。これを望みの者に半オンス、食事とともに与える。

 

 

 43,

 同上第2。

豚の脳とこれの汗、人の尿塩を等量混ぜる。これを望みの者に食事とともに与える。

 

 

 44,

  同上第3。

 猿の脳、犬の脳、トカゲとミドリトカゲ(緑のオオトカゲ)の血をそれぞれ2オンスとり、一緒に混ぜる。これを望みの者に半オンス、食事とともに与える。

 

 

 45,

 同上第4。

驢馬の脳、人の汗を等量とり、一緒に混ぜる。これを望みの者に半オンス、食事とともに与える、と上述した通りになる。

 

 

 46,

 同上第5。

人の精液、ガゼルの脳を等量、これらと同量の獣の汗を集め、一緒に混ぜる。これを望みの者に半オンス、食事とともに与える。 

 

 

 47,

 同上第6。

人の精液、ガゼルの脳を等量よく混ぜる。これを望みの者に4分の1ドラクマ、食事とともに与える。

 

 

 48,

 同上第7。

黒猫の脳、蝙蝠(コウモリ)の脳、狼の脂を等量、一緒に混ぜる。これを望みの者に1オンス、食事とともに与える。

 

 

 49・50,

 (省略)

 

 

 51,

  同上第10。

猿の脳、人の脳を等量とり、一緒に混ぜる。これを望みの者に1オンス、食事とともに与える。

 

 

 52,

 上述した10の調合は諸惑星と諸恒星の力能と潜在力をもち、それらを構成しているものの諸能力と混合しており、この混合から霊的な潜在力が働くことになる。

上述したところは、賢者ヘルメスが編纂した『へデュトス』という表題の書に載せられるものである。

 

 

 53,

 この書物には驚くべき複合物の処方が述べられている。

この調合剤を身に着けていれば人々からあらゆる邪悪を取り払うもので、人々を呪詛や妖術から守ってくれる魔除けである。

 

 まず、カエルの脊髄と頭を一緒に洗う。これを芍薬とイナゴマメ、驢馬の脳、全て乾燥したもの、それぞれ1オンスとともに絹布の上に載せる。

不安のある者はこれを身に着けると、上述したように安全に守られる。

これはガレノスが当時の支配者である主に調合したもの。

 

 

 54,

 驚異は人の諸性質に由来するものである。上掲書でこの賢者が言うところによれば、賢者達が降霊術の知識を得て行ったように実修するなら、人の体躯にはこの業にかかわる数多の驚異が生じる。これについてヘルメスが書き留めている驚異をあらわす調合剤は以下のように調えられたもの。

 

 死んだばかりの人の頭部全体を大きな壺に入れる。ここに新しい阿片を8オンス、人の血と胡麻油を等量、上述したものが浸かるまで注ぐ。

そしてこの壺を泥で塞ぎ、24時間にわたり弱い炭火にかける。そして火から取り去り、冷えるのを待つ。

顔を覆ってこれを濾(ろ)すと、全て油のような液体が得られるので、これを保存する。

 

 この油には様々な驚異があるという。何よりもまず、見たいと思うものが何でも見えるようになる。この油に火を灯すか、誰かに塗るか、僅かばかり食事に混ぜてこれを与えるなら、何なりとあなたの望むものが見えるだろう。

 

 

 55,

 望みの動物の形相をあらわれさせる処方。

それに変じたいと望む動物の頭と脂、そして必要なだけ十分な量のヌーチェ・シャルテを壺に入れて油に浸す。これを一昼夜弱火にかけ、全てを油に溶け崩れさせる。

 

 これを冷ましてから、よく濾す。これに火を灯し、既に述べた油をその顔に塗ると、そこに居合わせた者達には、その顔がこの動物の形相となってあらわれる。

 

 

 56,

 覚知と認識を失わせる処方。

切り取ったばかりの人の頭部を大壺に入れ、その傍らに脾臓、心臓、肝臓を置く

ここに下記する動物達の頭を混ぜる。つまり、猫、狐、猿、鶏、ヤツガシラ、鳥、鳶、蝙蝠、鵞鳥(がちょう)、燕、亀、ミミズクの頭を。

これら全てを壺に入れて油に浸し、壺の口を泥でしっかり塞ぐ。

 

 これを弱火にかけて3昼夜十分に熱し、火からおろして冷めるのを待つ。そして先述したように顔を覆って、これを濾し、壺に保存する。

続いて、上述したものどもの骨を別の壺に取り出し、黒ヒヨスの種子とヌーチェ・シャルテを大量に混ぜて粉になるまで燃やし、これを保存する。

 

 上述した実修にあたっては、この粉を望みの者に飲食物とともに与え、その油で3つの火を灯す。するとその効果が目の当たりにあらわれる。

 

〔驚くべき形象を出現させる処方。〕

上述した油をあなたの顔に塗り、上述した灯りに照らされた家に入る。すると居合わせた者達には、※※あなたが何か怪物のように見えることとなる。

 

  

 ※※この、51~56のようなことをすれば、どんな人間ももはや、

 「人にあらず」です。

 

 

 57,

 (省略)

 

 58,

 その他にも、人の体駆には驚くべきことが数多起こる。賢者ゲベル公にした書物には、人の体躯に起こる様々なことどもが録されている。彼はこのように言う。

 

(以下、ゲベルの言葉)

「吾ゲベルは、諸元素が複合している時にそれぞれの働きをなすが、それが個別にあるとそれ自体が存するというだけで何の働きもしない、という事を知った。

それらの4つの全てが集まりお互いに結びつくと、そこの生成がおこり、誕生、成長、生命がつくりだされる。これら4つのうち1つが外れると死、枯渇、壊敗がおこる。

まずはじめに人について、その頭からはじめよう。

 

 

 59,

 頭を食べることは、記憶を喪った者の脳に役立つ。

 

 

 60,

 頭蓋骨を焼き、スクィッラの汁とともに9日間飲むと、癇癪(かんしゃく)が治る。

 

 

 61,

 人の眼を猿の眼と一緒にしてこれら2つを身に着けていると、邪眼を避け、罵詈雑言を防ぐことができる。

 

 

 62,

 その髪を燃やして粉にし、阿片チンキと混ぜたものは、脳を温める。

 

 

 63,

 断食中の男の唾液は、これで頻繁に湿らせるならカイセン(※恐らく、たむし、ひぜん、かゆみを伴う皮膚病の一種のこと)をも癒す。

 

 

 

 

 

 …すみません。今回で終わらせるつもりでしたが、長いのでまた次回に続きます。

この先も非常に気色悪いので、読みたくない方はパスしてくださいませ。

 

 

魔術 11,

【魔術】

 

 

 『ピカトリクス』

  第Ⅲ書

 

 第10章

 諸惑星の霊の効果を調合物に込め、またその作用の損ないを祓う方法。

降霊術の奇瑞について惑星の霊への実修に用いる食物、薫香、塗布剤、香について。

そして惑星の効果また目に見えない作用について。

 

 

 1,

  アリストテレスアレクサンドロスのために編んだ前掲書『デ・エステメクィス』で、諸霊の潜在力と驚くべき効果をもつ4つの石の調整法について述べている。

 

 その第一はラユェタンスと呼ばれ、この石を指輪に嵌め込んで身に着けてると、霊をもつものなら人でも動物でも従順に服する。

またこの石でいずれかの紙片に封印を捺し、これを王あるいは誰かに送るなら、これを見た者はたちまち震え上がりこれに従い、必ず請願を叶えてくれるという。

逆らう人に同じことをなすなら上述した通りになる。

この石は緋色で、その調整法は以下の通り。

 

 紅玉(ルビー)を2オンス、汚れを取り去り、半ドラクマの金剛石、砕いた鉛とマグネシアをそれぞれ半ドラクマ、硫黄半オンス、黄金2オンスを混ぜる。これらを一纏(まと)めして坩堝(るつぼ)に入れ、弱火にかける。

徐々に火を強めて、これらを融かす。紅玉の力能が金剛石を、金剛石の力能がマグネシアを、マグネシアの力能が硫黄を融かし、また黄金がこれら全てによって融かされるように。

これらがよく混ざったら、坩堝を火から降ろして冷やす。すると混合物全体が濁った色の一塊になる。

 

 ここで獅子の脳、豹の脂、狼の血を等量容易し、まず脂を溶かす。そしてこれに脳を混ぜ、そこに血を投入すると、その色は斑になる。

手でこれに触れたり、衣服に付けたり、その匂いを嗅いだりせぬように十分注意する。

これは個々の形相のあらゆる性質にとって致命的な毒であり、ケトラティスが眠っているうちに使用されたものだという。

 

 これが鎮まったら、場所を移し、別に、黄アゼルネク、黄硫黄、赤硫黄それぞれ10オンスを洗って粉砕し、これを先の毒に投じる。するとたちまちその毒は砕かれ、全て液化する。これら液化したものと塊になったものを壺か小さな器に入れ、アウリファブロ土で覆い、弱火にかける。全て液化し蠟のようになったなら、壺を火から取り去り、冷えるのを待つ。

 

 続いて先の塊を液化する。霊が少しずつ合体し、ついにはそれと一体になる。

そこで火から外して冷えるのを待つ。この小石を轆轤(ろくろ)で適当な大きさに円く磨き上げる。

 

 アリストテレスはアレキサンドロスに次のように語っている。

「アレキサンドロスよ、これがあらゆるものを凌駕する驚異の物体である。」と。

 

 

◆補足文

(※アリストテレスは、古代ギリシャの哲学者であり、プラトンの弟子でもありました。西洋最大の哲学者の一人とも言われています。ウイキペディアや学校で習うアリストテレスは偉大な哲学者なだけでなく、様々な学問の神様的存在として紹介されていますが、「魔法学」としての業績については教えられていません。しかし、この『ピカトリクス』の中で彼が登場したということは、そういう分野も長けていたということですよね。彼の多くの著作の中には『自然論』『天体論』『霊魂論』『夢占いについて』がありますし、そもそも、プラトン悪魔学研究者達のエピソードの中では常連です。)

 

 

 2,3,

(省略)

 

 

 4,

 第4はハンデモトゥス石と呼ばれる。これについてアリストテレスは、この石は婦女の愛を避けるに適したもの、と言っている。つまり兵士達、軍人達が交戦しなければならない時に、婦女と交わっているとその体は消耗し、結果容易に敗北を喫することになるから。この石は白色で、その成分は以下の通り。

 

 鉛10オンス、白硫黄で液化した銅と鉄それぞれ1オンス、銀を半オンス用意する。銅、鉄、銀を液化して一体とし、この上に鉛を投じる。

全てが均一に混ざったなら、マグネシア石、金剛石、黄硫黄をそれぞれ半オンス、赤アゼルネクを2オンス用意し、これら全てを粉にしたものを溶融物の上に投じる。全てが融け込んだなら、火から取り上げ、保存する。続いて以下のように霊をつくる。

 

 ガゼルの脂と馬の脳を等量用意し、脂を溶かしてこれに脳あるいは髄を混ぜ、そこに雀の血を加えて◯化させる。ここで豚の骨1オンス、ホウ砂とマグネシアを半オンス、黄硫黄1オンス、赤アゼルネク半オンスを粉砕して、均一になるまで混ぜ、先の髄と脂を投じる。

これを火にかけ、全て液化させる。そして火から取り上げ、冷めるのを待つ。これが冷めたら、最初につくった塊を取り出し、これを火にかけて融かす。

この上に上述した媒介剤を徐々に投じ、全てそこに含浸させ、滑らかにする。そこでこれを火から取り上げ、冷めるのを待つ。この石を轆轤で同じ大きさの球にする。そして先述した祈祷詞と共に3日間作業を続ける。

 

 続いて銅で2つの像をつくる。一方は男の形相、他方は女の形相に。この男の像の方に石を載せ、2つの像を背中合わせに置く。

鉄釘をとり、先述した祈祷詞を3度唱える。ここで女の像の胸にそれを打ち込み、その像の背中まで貫通させる。これに男の像を押し付けて、2つの像がお互いにしっかり繋がるようにする。

これらの像を鉄の函に納めて密封し、これに一昼夜先述した祈祷詞を唱え続ける。

これをあなたの身に着けるなら、あなたまたあなたの同輩や兵士達は婦女への情欲から完全に遠ざけられる。

 

 

 5,

 以上、アリストテレスが先述した『アステメクィスの書』で語るところ。

上述した石の混合物は致命的な毒であり、触れたり臭いをかいだりすることに十分注意して慎重になされねばならない。そうした危惧なしに作業を進めるための解毒剤があり、これは以下のように調合する。

 

 アロエ樹、ギンバイカの種子、マンドラゴラの種子、アルペンの種子をそれぞれ2オンス、ナツメグ半オンス、セイヨウニンジンボク、汚れを取った雀、白白檀をそれぞれ1オンスとり、全てを混ぜて粉にし、ここにギンバイカの汁を混ぜて錠剤にし、乾かす。

 

 先述した致命的な毒である石を調合するにあたり、この錠剤を鼻孔、耳の中および口に入れ、上述した粉砕をその他の実修にあたり顔を布で覆う。また、手を守るための別の解毒剤も必要となる。それは以下のように調える。

 

 月桂樹の種子、バジリコの種子の仁核を等量、バルサム、兎の血をそれぞれ先の4倍量、十分汚れを取って、バルサムと兎の血と共に混ぜる。

上述の実修全てにわたり、あなたはこの解毒剤を準備しておき、先述した作業に当たりこれで手を洗う。そうすれば実修に危険はない。

 

 

 6,

  また、アリストテレスは前掲書で、

「上述したところを実修する者の霊はその自然本性に損傷をきたすことがある。」

と言っている。

こうした病患を免れ、その自然本性をそれに相応しい性質に還すには、下記の解毒剤を飲ませる。

 

 人の血を半オンス、扁桃の脂4オンス、兎の髄あるいは脳2オンスと混ぜ、ここに驢馬(ろば)の尿を1オンス加えてよく混ぜる。これを患者の空腹の胃に毎日1服ずつ飲ませ続ける。そうすればこの解毒剤は患者を治癒し、その自然本性に還してくれ、彼の中に留まっていた7惑星の邪悪な諸霊は彼から離れ、彼本来の自然本性である体液気質が賦活(ふかつ)するだろう。

 

 

 7,8,

 (省略)

 

 

 9,

  同じ目的で食べ物として与える物の別の調合法。

兎の凝血と狼の脳をそれぞれ2オンス、羊の脂液を麦粒3つ分の重量、龍涎香ナツメグを2粒分、樟脳(しょうのう)を3粒分、実修者の血を2オンス用意する。この血を鉄の器に入れて火にかけ熱する。

これが熱くなったら、その上に諸他の媒介剤を投じてよく混ぜる。そして火から取り去り、葡萄酒あるいは蜂蜜、それとも肉料理か鳥料理あるいは何か料理に混ぜる。

これを為す間、これによって上述したように為したいと思う婦女のことをしっかりと念じる。

 

 続いて僅かばかりの抹香と多量の楓子香を火に投じる。そしてこの煙が立ち昇るうちに、以下のように唱える。

 

 「ユェ、デユルス、メニュデス、カトルディス、メブドゥリス、フエネヘニレス、某婦女N の霊と想いを動かせ。これら霊達とこれらを為す力能によって。その婦女の霊と想いが寝ても覚めても、居ても立っても居られないほど焦燥に駆られるように。

ここに呼ぶ霊達に服するまでは決して平安が得られぬように。フエへユリュエス、ヘュェディス、カイムス、ヘンデリス。」と。

 

 このように祈りを唱え、あなたが欲する婦女にそれを残さず食事に混ぜて全てを与える。先述した媒介剤が食事した婦女の胃の中にある間、平静で居られず、激しく動揺し、何処で成りと汝に服従するようになる。

 

 これを飲食物に混ぜて婦女に与えることがどうしてもできない場合には、これより段階の高い調合物を作る。つまり上述した血の代わりに、業を向ける婦女の血を加える。そしてこれを他の全てと混ぜ、飲食物に混ぜて、その壺の中にあなたの手を入れる。

ここで抹香と楓子香をそれぞれ2オンス薫香として焚く。この煙が立ち昇るうちに、以下のように唱える。

 

 「アデュエルス、メタユルス、ベリュデス、ファルダルス。某婦女の霊と想いを某男へと動かせ。その婦女の諸霊とその思いと心の全てを動かし、寝ても覚めても、話す時も座す時も外出する時も、某に屈服してその欲望を叶えるまでは決して平安で居られなくさせよ。

そしてその霊の心を捕え、それを某男へと動かせ。その霊の力能によって、ヴェメデュス、アウドゥレス、メユルネユス、サンダルス。」と。

 

 そしてこれを業を依頼してきた男に食べさせる。これを食べた後、食べ物がその男の胃の中にある間、その手に抹香と楓子香を2オンス取らせ、これを火に投じて薫香とする。そしてこの煙が立ち昇る間に、次の名を唱えさせる。

 

「ハムレス、ヘユドゥレヒス、ヘルデミス、ヘルメニス。」と。

そしてこれに続けてこう唱えさせる。

「これがここに実修を試みる者の想いに引き寄せられるように。」と。

 

するとあなたの想いと依頼を叶えるために、大いなる愛情と服従の念とともにその婦女があなたの元にやって来るだろう。

 

 また、この賢者は言っている。その婦女の血を得ることが出来ない場合には、狼と羊の血をそれぞれ2オンスずつ取り、上述したように鉄の器に入れて火の上で混ぜる。

その上に兎の髄を2グラム、狼の髄を3グラム、羊の脂を4グラム投じ、全てを液化しよく混ぜる。

 

 樟脳、兎の凝血をそれぞれ2グラムずつ加えて全てを液化し、よく混ぜて火から取り去る。そしてこの混合物を飲食物に混ぜて与える。……(略)

 

 婦女の霊は、この業の実修によりその自然本性をこの男に向け、大いなる愛情に動かされ、この男を求めるようになる。そしてこの男に慎み深く心を寄せることな無くしてはどうしても平静を得られなくなる。

 

 

 10,

 (省略)

 

 

 11,

  同じ目的に供するための別の香料。

兎の凝血を2グラム、山羊の肝臓を1つ、抹香粉の上に置き、火にかけてそこから水が全て抜け出るまで熱する。

これを頑丈な鉄の器に入れて小刀で何カ所か突き刺し、そこから出る水全て壺に集め、この水を硝子の器に採って保存する。

 

 先述した業を実修するにあたり、その水を2グラム、ナツメグを3グラム、龍延香を4グラム取り、これら全てを鉄の器に入れて炭火にかけ、溶かして十分に混ぜる。

そしてこれを火から下ろし、硝子の器に移す、これを用いるにあたり、繊細清浄な油を1オンス鉄の器に取り、火にかける。そこの硝子の器の調合物を1グラム加えて一緒に液化し、均一になるまでよく混ぜる。

これが出来たら、抹香と楓子香をそれぞれ2オンス、それ、依頼者の男に薫香として焚く。この煙が立ち昇るうちに、以下のように唱える。…(略)

 

 唱えたなら、先述した油をこの実修の宛人である婦女に塗る。それが出来なければ、彼女が臭いを嗅ぎそうな良い香りのする何かに入れて、これの臭いを嗅がせる。

これを擦り込むか臭いを嗅ぐかするとたちまちその霊と想いは強く動かされ、先述した依頼者に対して大きな愛情と欲望が起き、この婦女はこの業に屈して従わぬ限り、寝ても覚めても休んでいても平静で居られなくなる。…(略)

 

 

 12,

(省略)

 

 

 13,

  以上、ここに述べた4つの像と調合はデカユトゥスと名づけられるもの、とは賢者カユネスが男と女を結ぶ方法で語っているところである。

 

 

 14,

 王の寵愛を得る処方。

王の寵愛と民への厚情を得たい時には、未だ何にも用いたことのない新しい蜜蝋を準備し、上述したところに準じ、これでその王の名の像を作る。

 

 続いてガゼルの脳を半オンス、兎の脳を1オンス、人の血を2オンス、鉄の器の中で一緒にし、火にかけてよく混ぜる。

この混合物の上に粉にした樟脳と龍延高をそれぞれ1オンス、ナツメグ4分の1オンスを投じ、先述した媒介剤を入れる。そして全てが液化し均一になるようにする。

 

 そこで先の像の頭に1つ穴を空け、像の腹の中にこの媒介剤を注ぐ。そして穴を蜜蝋でしっかりと塞ぐ。続いて、人の血、白鶏の血、馬の脳をそれぞれ4オンス、ナツメグ、樟脳をそれぞれ半オンス、溶かした羊の脂を2オンス、全て混ぜて火にかける。

 

 また、像の喉に穴を1つ空け、これを注ぎ入れる。冷えるのを待って、この穴を蜜蝋で閉じる。そして未使用の新しい細かい銀針で像の胸を刺して背まで貫き通す。これを刺しながら以下のように唱える。

 

 「アクリウス、フェンデユス、ネファレス、フェユェドス。」と。

 

 そこで像を陶製の器に入れ、周囲を泥で固める。

そして抹香と楓子香の粉、白鶏の眼をそれぞれ1オンス取り、よく混ぜる。そして像を採り上げ、1つの香炉でこれを薫香し、その町が見下ろせるような高い山に登る。

 

 そこで像が入る大きさの穴を掘り、頭を下向きつまり逆さにして埋める。壺あるいは器の口に石か煉瓦を置き、上から土をかけて全てを覆う。ここで薫香を投じ、煙が立ち昇る間に以下のように唱える。…(略)

 

 するとその王は某あるいは某民を愛し、恩顧を寛げるだろう。

 

 

 15,

 敵意を起こさせる処法。彼が言うところによれば、敵意を起こさせるために調合物を燕下させる。これは以下のようなもの。

 

 

 16,

 黒猫の胆汁、豚の脳をそれぞれ半オンス、黒犬の脂を2オンス、オポパナチスを2粒。これを調合して飲ませると敵意や悪意の霊を引き寄せる。

 

 

 17,

  (省略)

 

 

 18,

 同上。黒犬の胆汁3グラム、豚の脳、黒猫の胆汁、豚の脂、硫黄、オポパナチス、黒猫の眼、カウバクの油をそれぞれ2オンス、アゼルネクを2グラム、黒犬の脳を4オンス、尾の皮を1オンス。

これら全てをよく混ぜ、薫香を為すと、悪意や敵意が起こる。これが上述した賢者の試みた調合法であり、その効果を実証してみせたものである。

 

 

 19,20,

 (省略)

 

 

 この第10章から、動物の脳や髄など、残酷な呪いの品物が多く出てきていますし、ついには人の血が出てきました。如何にも悪魔的魔術の神髄そのものですね。  

 

第11章は次回にします。